Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 週末 休憩を取りながら…
    公務と創作の二束の草鞋は、ずっと以前から続いていて、この自転車操業のような日程にいつか狂いが生じると思っていましたが、それが今日かもしれないと危惧しています。昨晩から喉に痰が絡んで声が出にくくなっています。これは風邪かなと思い、大事をとって休憩を入れながら制作をしました。制作は週末ごとにやるべきことを決めているので、完全に休むことは出来ません。今日は窯出し、修整、タタラだけにしました。RECORDの彩色もしました。体調が万全でない時に感じる工房の雰囲気は、なかなか厳しいものがあって、冷たい空気と土の埃、さらにゆったりと休めるソファ等がないため、否が応でも作業机に向わざるを得ない環境になっているのです。自宅に戻りたい気持ちを抑えつつ作業を進めました。不思議なことに作業をしていると気持ちが落ち着き、身体も楽になったような気がしました。実はそろそろ見せ場としたい陶彫のパーツを数個作る予定でしたが、これは元気を回復してからやろうと思います。明日も休憩を入れながら、ゆっくりしたペースで制作をしようと思います。
    陶壁へのイメージ再び
    今までのブログの中に、自分の美術的なイメージをコトバとして書き綴ったものがあります。それは通勤中の車内だったり、不謹慎ながら会議の途中にふと湧き上がったものだったりします。かつて城壁のようなものの上に築かれた街をイメージし、それをいつぞやのブログに書きました。それをもとに「発掘〜赤壁〜」を完成させ、昨年の個展で発表しています。イメージは自分の中に仕舞いこんでおくべきものであることを承知の上で、このブログにアップしています。ブログでの公表は、自分へ課すハードルのようなもので、これを超えるために自分を追い詰めていくのです。このところ、脳裏を掠めているイメージは旧作「発掘〜鳥瞰〜」の連作です。これはレリーフ状の陶彫を板に接着させ、屏風に仕立てた作品です。いわゆる陶壁です。「発掘〜鳥瞰〜」が円形をベースにしたものであるのに対し、今考えているのは矩形をベースにした架空都市です。前にRECORDで矩形のリピテーションを扱ったことがあり、それに角度をつけて立体化してみたくなったのです。「発掘〜鳥瞰〜」を作ってから、そろそろ10年が経とうとしています。時間を置いて再び連作を始めてみるのも面白いかもしれません。
    ちょい創作が元気のモト
    ウイークディは朝から晩まで人事評価やら会計業務に追われていて、創作行為の入り込む余地がありません。職場ではデスクワークが多く、精神的に参ってしまう時があります。だからこそ少しでも創作時間の確保が必要で、頭を切り替えて、自分の世界に遊びます。気分転換としてやっていたことが、いつの間にか精魂傾けている結果になります。それをちょい創作と呼んでいます。ちょっとだけボランティアをすることを、ちょいボラと呼んでいるのと同じです。ちょい創作にはRECORDが、とてもいい表現手段だと自負しています。葉書大という大きさがいいのです。毎日描くことが負担になる時がありますが、毎日描く行為に慣れてくるのも事実で、描いている間に元気が出てきます。心が蘇生するようです。イメージ力は、何にもしないと衰えてしまうのかもしれないと思うことがあります。ちょっとでも手を動かし、頭に快い映像を浮かべることで、イメージ力を保てるのではないかと考えています。ちょい創作が元気のモト。仕事のことはちょっと棚上げして、頭をゆすってみている毎日です。
    「束芋 断面の世代」展
    先日、横浜市民ギャラリーに行った折に、横浜美術館に足を伸ばし、若い映像作家による展覧会を見てきました。「束芋 断面の世代」展という平面作品と映像による作品で、新しいような古いような世界観に浸っていました。見慣れた日常のちょっとした情景や室内風景や人物、静物をペン画ふうのアニメーションにして、幻想的な世界を表現していました。断面というのは、社会全体を見据えるというよりも、もっと小さな関わりの中で誰もが生きている現状を捉えてのことを言うのでしょうか。ともあれマンションの一室が見取り図のように上から描写されたものが映像化され、何かの弾みで崩れていく過程を追った表現には、何でもない日常に潜む孤独感や妙な不安が滲み出ていて、不思議な気持ちにさせられました。現代美術は難解なモノと思われるフシがありますが、この「束芋 断面の世代」展はわかりやすく、心に触れてくるものがあって、とてもいい企画だと思いました。いろいろな表現分野を発掘して、展示してみせる横浜美術館は、地元というだけではなく応援していきたい美術館です。近いこともあって頻繁に訪れる場所でもあります。
    2月RECORDは「渦巻く」
    先月の「絡みつく」から今月の「渦巻く」へテーマが変わりました。RECORDというのは、ブログで幾度となく説明していることですが、葉書大の作品を一 日1枚ずつ制作していく総称で、文字通りRECORD(記録)です。もう4年目に入り、総数は1000点を超えています。3年前から毎月テーマを決めて 作っています。表現方法は具象傾向、抽象傾向、半立体など自由にやっています。このところ5日間をひとまとめにして展開する内容にして一貫性を持たせてい ます。今月のテーマ「渦巻く」は今までも出てきたテーマですが、改めて「渦巻く」世界を煮詰めていきたいと考えています。渦巻きは日本古来の文様にも表れ る意匠で、集中や拡散を表現するにはとてもいいカタチをしています。現代絵画ではオーストリアの芸術家フンデルトワッサーが渦巻く作品を作り続けていまし た。もう故人ですが、自分が実際に会話したことのある唯一の巨匠です。「渦巻く」は抽象的な平面構成としても、描写的な幻想絵画としても面白くなるのでは ないかと思っています。