2010.03.28 Sunday
今日は朝から工房に行って制作三昧でした。新作「構築~瓦礫~」のパーツがそろそろ揃ってきているように思います。というのも今回はパーツをどこに組み込んで集合彫刻にするか、あえて考えずに制作を進めてきたので、ここで終了という決定が見えません。パーツは床に適当に置いて全体を見ようと考えたので、そろそろ全体を構想しながら調整していく時期かもしれないと感じているのです。パーツをどこにどう置くかはその場で考えながら仕上げていく予定なので、たとえば図録撮影の時と個展の時とでは、パーツの組み合わせが変わるかもしれません。それでよしとしているのが今回の作品です。柱を立てる土台のパーツは全て焼成が終わりました。柱は木彫部分にもう少し手を入れようと思っています。柱の半分くらいを炙って炭化させる予定です。気になるのがパーツの中で一番目立つ位置に置く予定の手の込んだパーツが、3つから2つに減ってしまったことと、まだその2つのパーツを窯に入れていないことです。このくらいの工程から全体を考えながら作業を進めるので、精神的にはきつい時期に入るのです。
2010.03.27 Saturday
週末なのに出勤しました。職場が持っている施設を使う業者がいたため、管理職としては施設管理の面から出勤を余儀なくされました。おまけにいろいろ不備なところを手伝って、一日が終わりました。自分は振り替え休日は取れません。仕方がないと思いつつ、今日制作が出来なかったことは残念です。明日は頑張ろうと思います。職場は年度末を迎え、多忙を極めています。残るのは最後の会計業務。監査が近々あるので、資料作りを始めています。新年度準備も始まっています。結局今日一日は残務整理に追われ、施設管理がなくても出勤したのかもしれません。創作とはまるで異質な世界です。それで給料を頂いているわけですし、さらに憧れの工房が建ったのも、そうした資金があったからなのです。社会情勢から言えば定職につくのが困難な時代です。ボランティアで工房に来てくれている子も就職活動がうまくいっていない様子が伺えます。公務員は安定の象徴のようなもので、今でこそ憧れられる立場かもしれません。実際に仕事をすると精神的に切羽詰った状況に置かれることもしばしばあるのですが…。休日出勤で何気なく考えたひと時でした。
2010.03.26 Friday
大衆演劇がよほど好きと思われがちですが、今月2回目の「三吉演芸場」へ行ってきました。今月の公演をやっている劇団が好きと言うわけでもありません。たまたま今回は管理職仲間で行こうという話しになって、自分が音頭を取りました。やはりいつ観ても大衆演劇は面白いなぁと思います。観客の楽しませ方、サービスの仕方、セリフの間の取り方、どれをとっても勉強になります。一万円札を扇のようにして役者の胸に押し込むファンたち。女形の艶っぽい流し目。江戸情緒たっぷりの喜劇に妖艶な歌謡ショウ。毎日こんな非日常的な世界に接していると、自分も夢現になりかねないのですが、また明日からリアルな世界に戻っていくのです。たまにはこんな時間の過ごし方もいいものです。
2010.03.25 Thursday
先日は3つの美術館を駆け巡り、鑑賞三昧の時間を過ごしました。これは制作と同じくらい大切にしているもので、見たい展覧会が重なると出かけていきます。チケットを贈ってくれる知り合いがいることも大きな要因です。この日、3つ目に辿り着いたのは、地元横浜の美術館です。今となっては一番馴染んでいる美術館で、みなとみらい地区の高層ビルに囲まれた一角にあります。話題性のある現代美術をよく取り上げていますが、今回は「ポンペイ展」というイタリアの遺産を展示していました。横浜美術館は、いつになく混んでいて、やはりこうした悠久の時を刻んだ美術品は人気があると実感しました。灰に埋もれた街は、装飾品の数々がそっくり残っていて、そうした歴史を歩んだ作品は、それだけでロマンを感じさせるものがありました。剥がれ落ち一部が欠如した壁画を見ると、鮮やかな色彩に溢れていた当時を思い、風光明媚な都市だったポンペイをイメージしてしまいます。欠落した部分をイメージで補う意味では、美術品の鑑賞でありながら創造行為にもなっていて、楽しい時間を持つことができました。
2010.03.24 Wednesday
先日、東京上野に出かけ、東京国立博物館の「長谷川等伯展」と上野の森美術館の「VOCA展」を観てきました。「長谷川等伯展」の混雑ぶりに比べると、若い世代の画家による「VOCA展」はゆったりと観ることができました。若い世代と言うと、自分たちの頃は抽象や反芸術的なインスタレーションが盛んに行われていました。自分も学生時代はアングラ演劇に出かけ、美術館で行われた派手なパフォーマンスを楽しんでいました。自分が大学で学んでいる具象彫刻は古いなんて思ったりしました。でも最近の若い世代の傾向は具象が多く、絵画らしさ彫刻らしさの復権があるのではないかと思っています。ただし、具象と言っても説明的要素はなく、写真やコラージュを用いた表現が目立っていました。「VOCA展」は、今までにない新しい価値観や表現は発見できなかったものの、新鮮な感覚が漲っていて興味深く観ることができました。