Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

  • Tag cloud

  • Archives

  • 秋空のひと時に
    週末になると制作三昧で、あれやこれやと忙しく動いています。この土日で「構築〜解放〜」の柱の修整彫り2本を終え、陶彫ランプシェード2つの台座を作りました。台座は新木場の材木店「もくもく」まで買いに走りました。作業場には教え子の美大生が卒業制作を持ち込んできました。友人は益子に出かけて、若い世代の陶芸家の情報を送ってきました。秋が真っ盛りで空高く見上げると眩い光が目に入ります。こうして瞬く間に今週末も過ぎていきます。秋空のひと時、鑿先に集中して矢の如く過ぎる時間の中にいました。Yutaka Aihara.com
    「シュールレアリスムと美術」展
    今日は横浜美術館の18回目の誕生日だそうです。館内無料と知って「シュールレアリスムと美術」展を見てきました。テーマごとの展示、著名な作家の作品がずらりと並んで、シュールレアリスムの捉えがかなり広範囲で楽しめる企画になっていました。中でも関心があったのはマックス・エルンストの一連の作品。ちょっとした工夫が効果的で、絵画世界に広がりと深みを与えていました。当時としては画期的な技法だったはずです。ダリの描写に相変わらず驚き、アルプの簡潔なレリーフがすっきりとした空間を演出していました。横浜美術館内はお祭りのようで、こんな活気のある日もあっていいんじゃないかと思った一日でした。                  Yutaka Aihara.com
    私の中の女流芸術家
    職場の同僚にK・コルヴィッツの画集を貸したことで、自分が影響を受けた女流芸術家について書いてみたくなりました。学生時代は先日のブログにも書きましたが、コルヴィッツ一辺倒でした。その後はレンピッカが好きになりました。社会派のコルヴィッツと退廃的なレンピッカの世界。直接的なヒューマニズムと屈折したマニエリスム。どちらも女性画家であるからこそ表現できる世界のような気がします。レンピッカはアールデコ様式を体現した画風で、自分のウィーン滞在がきっかけになって、その世界観を知ることができたように思います。ウィーンにはアールデコ様式の産物が溢れているからです。この2人に次いで興味のある画家がメキシコのフリーダ・カーロとアメリカのジョージア・オキーフです。自分はまだアメリカ大陸に渡ったことがないので、この2人に関しては理解が不十分だと思っています。ただ、2人の絵で表現された世界にはただならぬ気配を感じています。いずれ近いうちにもっと接近できるかもしれないと期待するこの頃です。      Yutaka Aihara.com
    寒さが増す11月に
    寒さが増す11月になって、木彫による新作「構築〜解放〜」がなかなか計画通りに進まず焦りだしました。毎年この時期になると同じ気分になってしまうのが何とも言えません。常に余裕を持って作品が仕上がることがなく、またそういう緊張感がずっと続くことに慣れてきています。週末の日程を見つめながら、あれこれやり繰りをするのが習慣になって、これでないと作品が出来た気がしないと感じるようになりました。多忙だからこそ制作に集中できるとも言えます。定年になったら、自分の時間ばかりになって、さぞや制作が思いきり出来ると考えがちですが、果たしてどうでしょうか。燃え尽き症候群にならないようにしたいものです。なにはともあれ11月は集中して制作です。ランプシェードの撮影日も決定しています。気候は寒くなれど気分は熱くなる1ヶ月です。                     Yutaka Aihara.com
    三浦半島荒崎へ
    職場の仲間と三浦半島荒崎まで海鮮料理を食べに行きました。たまにはこういう機会もいいものです。職場ではチームとして働いているので、親睦を兼ねて、いろいろな話題で盛り上がりました。職場の仲間は仕事上大切なチームメイトです。自分は二束の草鞋を履いているので、職場でアートの話をする機会はあまりありませんが、彫刻を作ってギャラリーで発表していることはわかってくれていて、個展に足を運んでくれる方もいらっしゃいます。職場で作家活動をしているのは私一人です。ただ、その活動が公務に差しさわりがあるといけないと思っています。美味しい海鮮料理に舌鼓を打ちながら、そんなことを考えた一日でした。                 Yutaka Aihara.com