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  • 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」
    高校時代に現代詩を読み解きながら、何か不思議な世界にホッとため息をつく童話にも夢中になっていました。宮沢賢治の文学に触れたのは童話が最初でした。それもまずタイトルの不思議さに魅かれました。無国籍な、それでいて民話のようなタイトル。後に宮沢賢治に関する評論を読んで仏教思想が根底にあったり、教師の傍ら農業をしていたことや幅広い知識があって、宮沢賢治がこうした童話を書いていたことを知りました。でも初めて気持ちに飛び込んできたのは思想的なものではなく映像的なイメージでした。とくに「銀河鉄道の夜」は絵画を見るような情景が浮かんできて、そこに夏の、しかも少し肌寒い乾いた夏の夜の気配が感じられ、ずっとそのイメージを勝手に抱いたまま今に至っています。その最初の印象があるので何を読んでも、宮沢賢治はまず絵画世界ありき、というすり込まれたイメージから離れられません。作家の中でも特異な人という自分の中の位置づけは当時から間違っていないと思っています。                      Yutaka Aihara.com
    何もしない時間
    何もしない時間というものが最近はありません。学生時代はどちらかというと不精で怠惰な毎日を送っていたので、自宅で寝転がりながら、ぼんやり空を見ていることがよくありました。雲が流れていく情景をずっと見ていたりしました。大学で朝から夕方まで塑造と格闘していたにも関わらず、やはり学生の身分というのは暇が有り余っていたのです。今は公務員として決まった勤務体系があるばかりか、余暇はすべて創作活動に使っているため、休みなく動いている毎日です。あまりにも極端な生活の変化に、昔を思い出すと我ながら驚いてしまいます。今は当時予想もしなかった勤勉なアーテイストになっています。アートも節度ある日常から生まれるといった感じがします。またいづれ不精で怠惰な毎日がやってくるのでしょうか。それとも勤勉のまま終わる日が来るのでしょうか。どんな未来が待っているのか少々楽しみです。Yutaka Aihara.com
    遠泳に魅かれて
    週に何日かは近隣のスポーツクラブで泳ぎを楽しんでいます。夜間に泳ぐのが常ですが、仕事の終わりにまだパワーが残っている時は、個人メドレーにチャレンジする時もあります。自分のスタイルワンは平泳ぎです。平泳ぎが得意ならば、個人メドレーがいいんじゃないか、いやいや遠泳もいいよと人に言われ、ちょっといい気になっています。個人メドレーはプールで出来ますが、遠泳となれば海に行かねばならず、それも美しい海がいいと妄想しています。かつて神奈川県三浦海岸で遠泳の練習をしていて、海が濁っていてヤル気を失い、もっと海中がキラキラと透き通っているところに行きたいと願うようになりました。でも今の仕事の状態では季節のいい時にいい環境で泳ぐことはできません。定年後の楽しみにしておこうと思っています。  Yutaka Aihara.com
    水を楽しむ
    今日も残暑厳しい一日でした。鑿を振るう身体から汗が噴きだし、それでも7時間くらい制作をしていました。コンスタントにやれるのは一週間に数回泳いで身体のコンデイションを整えているからだと思います。自分が水泳を始めて10年くらい経つでしょうか。公務が忙しく、なかなか決まった時間に泳ぐのはつらいのですが、それでもなんとかやりくりして今でもずっと続けています。公務のある日の夜、週末の彫刻制作をしている時にも自宅の近くにあるスポーツクラブに泳ぎに行きます。身体を鍛えるというよりリラックスできる環境が自分にとっていいと感じています。多分仕事が定年を迎える時になれば、きっともっと水泳にハマるのではないかと思いますが、今は水を楽しんでいたいのです。                      Yutaka Aihara.com
    制作中の新作から派生するもの
    今日は作業場に夏のような暑さが戻ってきました。相変わらず柱を彫っています。夏ほど制作は進みませんが、焦らず休まずやっています。この柱でテーブルを支え、さらにテーブルを突き抜けて上空に向かっていくように作っています。そんな新作を作っている最中に、このイメージから派生して別のイメージが飛び交い、さらに次年へ展開することがあります。今日はそんな次のイメージを考えていました。柱だけで構成的な作品となり、テーブルを乗せても作品として通用するような、強く主張せず床に融和する柱の集合体。言葉ではうまく言えませんが、柱だけの時は「場の彫刻」、上にテーブルが置かれると「単体として存在する集合彫刻」、そんなカタチです。とりあえず日常やっている365点で構成する平面作品にイメージを描いてみようと思います。                           Yutaka Aihara.com