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  • 「魔術的芸術」遠まわりの…
    A・ブルトンの「魔術的芸術」を今夏じっくり読んでいます。表題の「遠まわりの魔術」というのは本書の中で中世の芸術活動を扱った章です。ビザンティンの宗教的厳格さからの解放によって、悪魔のテーマを画家たちが挙って取り上げる時代背景があり、デューラーやグリューネヴァルト、さらにボードレールの言葉に「ひとりの人間の知性が、どうしてこれほどの悪魔的なものや驚異をふくみ、これほど恐るべき不条理を生み、描写しえたのだろうか。」と言わしめたブリューゲルの活躍が記載されています。後半はボスの諺に基づいた宗教絵画、とりわけ信仰主義と反抗精神とが奇妙なかたちで結びついた芸術家のことが論じられています。ボスの代表的な絵画における様々な論証が、ボス・ワールドの魅惑に憑かれた自分にはたまらなく楽しくて、この「遠まわりの魔術」の章だけでも充分と思わせるだけの知識が詰まっていると感じました。「ボスは、理にかなったカタルシスによってではないにしても、少なくても、<善>と<悪>とが大きく発展したかたちで融和している作品の完成によって、自分が『救われている』と考えているように思われる。」という箇所に大きく頷いてしまいました。
    HPに2009個展がアップ
    7月に開催した東京銀座のギャラリーせいほうでの個展の様子をホームページにアップしました。「発掘〜赤壁〜」と「構築〜起源〜」の彫刻2点を中心に、小品の「球体都市」数点を加えた構成になっていて、ギャラリー内の配置がよくわかる画像です。今回は明るく爽やかな会場風景になっていて、これはもうカメラマンのアレンジに尽きると思っています。ホームページの中のEXHIBITIONをクリックすると、最初の個展から今回の4回目の個展までスライドして見られるようになっています。自分にとっては、それぞれの個展に思いがあって、あの時はこうだったなぁと振り返りながら見ています。ホームページの中のGALLERYやOTHERにアップされた作品は、かなり演出されていて、それはそれで面白いのですが、EXHIBITIONの中の作品は、当然ながら自然なままの状態を見ることができます。ぜひ、一度ご覧になってください。ホームページにはこの文章の最後にあるアドレスをクリックしていただけると入ることが出来ます。よろしくお願いします。                            Yutaka Aihara.com
    奄美からサンシンが届いた日
    昨年の3月26日から28日まで、家内の先祖の墓参りを兼ねて、奄美大島に行きました。嘉徳の青い海は今でも記憶に留まり、片時も忘れることがありません。その奄美で実はサンシン(三味線)を買っていました。本物のニシキヘビの皮を使ったサンシン作りを、名瀬に住む沖島さんに依頼していました。凝り性の職人かなと思ったのですが、あれから1年半が経ち、今日やっと奄美からサンシンが届きました。奄美出身の家内の叔父は「待たせるのは島時間のせいだよ」と言っていましたが、それでも数ヶ月前に叔父は心配してくれて、わざわざ沖島さんの店を訪ねてくれました。先月は自分の作品専属カメラマンの衣笠さんも奄美の友人と店を訪ねてくれました。そんなこともあって、やっと念願のサンシンが遥々遠方からやってきたのです。自分は1年半という儲けがあるのかどうかわからない制作方法に唖然としていましたが、家内は文句も言わず、ひたすら待っていたのでした。やはり家内には奄美の血が流れているのか、諦めず根気よく気長にやっていく力が備わっているようです。ともかく立派なサンシンが手許に届きました。三味線、胡弓、サンシンと和楽器が揃い、家内の演奏活動にも拍車がかかりそうです。
    工業用扇風機と収納箱
    倉庫での作業に汗を流しています。窓を開けて網戸にしていると、微かに風が通りますが、じっと作業台に向っていると、Tシャツに汗が滲んで、そのうち腹も背中もびっしょりになります。額からも汗が流れ、作品の上に落ちることもあります。陶土、木材、アクリルガッシュ等の素材を使うのは、たとえ汗が作品の上に落ちても問題がないからと言えます。そこで午後は扇風機や必要なものを買いに行くことにしました。工業用扇風機は2台、道具や材料を入れる収納箱はとりあえず10個買ってきました。収納箱は再来週搬入される軽量棚に仕分けして収納するために必要と思ったのです。ここは住居でも画室でもないので、雰囲気作りはどうあっても倉庫のままですが、必要なものをすぐ取り出せる工夫はしたいと思っています。あとは涼しくなるのを待って本格的な制作をしたいと考えています。
    倉庫での環境作り
    自宅の裏に植木畑があって、その一角に倉庫を建てました。先日は陶芸窯が入り、陶彫の作業が出来るようになったのですが、まだ環境に慣れず、制作がなかなか手につきません。あくまでも倉庫建築なので、空調設備はなく、風通しはいいものの、やはり住居空間みたいなわけにはいきません。コンクリートの床も壁もハードな印象を受けます。軽量棚を10台購入する予定で、そこに道具や工具を保管しようと思っています。作業机は2台確保しました。RECORDの8月分はそこでやっています。少しでも倉庫に長くいて、作業が出来る環境作りをしなければなりません。工事用の扇風機も必要かなと思いました。今月は何とか作業が始められるといいなと思っています。明日も倉庫で環境作りを行います。                Yutaka Aihara.com