Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 週末の制作日記 その2
    今朝は6時半頃に工房に行きました。座布団の大きさほどあるタタラは、まだ多少柔らかく立体として立ち上げるのは難しいと判断しました。そこで昨日の成形に修整を加えていました。今日は美大受験生が工房にやってきました。来春早々試験を控えているので、デッサンを見て欲しいと言うのです。空間演出デザイン科志望の子で、自分が美術系の学校を勧めた経緯があるので面倒を見ているのです。そういう事情の子たちが、やがてボランティアとして自分の作品を手伝ってくれたり、工房を使って自作を作ったりしているわけです。作業場を借りてやっていた頃も、課題を抱えた美大生が自分のところに出入りしていました。今は自分の工房なので、彼らは喜んでやってきています。大学の作業場以外に課題が出来るところがあるというのは便利なはずです。自宅で、とくに立体造形をやるのは難しいと思います。自分も同じ経験をしているから、なおさら彼らをサポートしたくなるのです。今日はタタラが少し硬くなったところで、成形を2点やりました。これで陶彫土台は6点になりました。あと2点で土台の成形は出来上がりです。
    週末の制作日記
    週末になると工房での制作工程を書くようにしています。週末しか作品が進まないので、日記として残しておきたいと考えるからです。今日は朝7時に工房に行き、柱を支える陶彫土台2点の成形をしました。前に成形が終わっている2点に関しては修整を加えて乾燥をさせています。土台はこれで4点になりました。次の成形準備としてタタラを6枚用意し、これは明日以降に使う予定です。今日は冬とは思えないほど暖かい一日でした。工房での制作もリズムが出来て、今日みたいな暖かい日はとくに仕事が進みます。RECORDも11月分と12月分が工房の机に広げてあります。絵の具や落款の印泥を乾かすためです。ポストカード大のRECORDは2か月分を小さな収納箱に入れています。さらにその収納箱を大きな収納ケースに入れて棚に仕舞います。3年間分がそこにあります。陶彫の成形が終わったものや乾燥をさせているものは床置きです。成形が終わっても修整が必要なのでビニールをかけてあります。乾燥は剥き出しですが、さらにまだ手を加えるので、これで窯に入れるわけではありません。途中の作品がいろいろな場所に放置出来ることが、自分の工房を持つ者として嬉しい限りです。明日も朝から制作の予定です。
    陶芸からクレイワークへ
    先日、ピカソによる斬新で闊達な陶芸についてブログに書きました。奔放な表現でありながら新鮮さを失わない豊かな造形がそこにあると思います。同じスペイン出身の巨匠ミロの陶芸にも自由で開放的な表現が見られます。気儘に作ったようでいて、ハッと瞬時に人を惹きつける魅力は何でしょうか。こうした20世紀を代表する芸術家が陶芸界に新風を吹き込んで、美術と工芸(陶芸)・デザインのボーダーレスの時代を作ってきたと言えるのではないかと思います。日本でも八木一夫を中心とする走泥社が、新しい陶による表現を模索してきました。かなり前から陶芸は、陶による表現に意識が変わり、さらに陶芸と言うにはあまりにも広義な表現を獲得してきました。自分は彫刻の素材として陶を用いているので、陶彫という呼び名を使っていますが、作家の中にはその範疇を超え、クレイワークと呼びたいような作品をやっていられる方もいます。一方で器の美しさを極める作家もいて、まさに百花繚乱の世界になっています。その中で自分のオリジナリティを出すのは逆に難しくなっていますが、自分は自然なままに自分がやりたいような世界を作ることをまず考えていきたいと思っています。
    PCの前で茫然と…
    夜ブログを書こうとして、パソコンの前で茫然としてしまいます。寒さのせいか眠くて眠くて仕方がないのです。一日やることが多くて、頭が切り替わらない時があります。RECORDも白い紙を前にして茫然として筆が進まないのです。今までも忙しい時はありました。いや、ずっと忙しい時ばかりと言った方がいいかもしれません。その中でも何とかやり繰りして、ブログを書いたり、RECORDを描いたりしてきました。それに対して負担は感じません。それは好きなことだからです。でも余裕がないと好きなことも好きなままにできないと思えてきます。睡魔に襲われて眠る至福は、創作の力を萎えさせてしまいます。寝て起きれば、また仕事。仕事に行かなければ組織は困ります。創作は自分ひとりの世界なので、やってもやらなくても誰一人困らないので、つい後回し。そこでもう一度自分が満足できるものは何かを自問自答するわけです。結果、後回しはやめて何が何でも創る姿勢を貫き通すという今までやってきたことに戻るのです。いつも同じ思考回路。パソコンの前で茫然と…確認をしました。
    ピカソの陶芸の魅力
    箱根の彫刻の森美術館に「ピカソ館」があります。自分にとって「ピカソ館」の目玉は、ピカソが加飾または絵付けをした陶芸の数々だと思っています。これは見応えのあるコレクションで、箱根に行く度にこの陶芸たちに会えるのが楽しみです。現在読んでいる「瀧口修造全集2」の中にピカソが作陶と出会う経緯の記述があります。「ヴァロリスという陶器を焼く田舎町を訪れたのが機縁となり〜略〜この町のマドゥラ窯の所有者ラミエ夫妻が彼に仕事場を提供して自由に振舞うことを許し〜略〜猛烈な意欲で制作をはじめ〜略〜その結果は1948年7月末に開かれたこの町の例年の陶器市で土地の専門家の新作にまじって新人ピカソ作陶器として発表されたが、ピカソの未知の領域に興味をもつ熱心家が遠くからつめかけて町は時ならぬ賑わいを呈したという。〜以下略〜」ピカソの陶芸は、地中海的な明るさと素朴さがあって、人生を謳歌しているような感じをもちます。天真爛漫なあどけなさが魅力になっているため、時々無性に会いたくなるのかもしれません。