Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • RECORDは「縦縞」
    一日1枚ずつ葉書大の平面作品を作っているRECORD。一昨年から始めているので1000点を超える量になっています。3年目の今年は毎月パターンを決めて、その中で展開できるようにしています。8月のパターンは「縦縞」にしました。5ミリ幅の縦縞を基本構成として、縞が織り成す造形で毎日遊ぼうと思っています。イギリス人女流画家ブリジット・ライリーのタブローのようですが、RECORDは画面が小さいので、様々な実験も可能です。スプライト(縞模様)は清々しい印象を与えます。昔訪れたイタリアのベネチアの海岸には、白地に紺のスプライトのパラソルがいっぱいあって、洒落た風景を演出していました。スプライトはカタチの面に沿って角度がついていると、カタチの輪郭が見えなくても、そのカタチを連想することができます。人間の心理に働きかけるスプライトは、今まで多くの絵画やデザインに取り入れられてきました。自分もこの機会にスプライトを使った造形をしてみようと思います。
    夏真っ盛りの8月
    横浜は梅雨明けしていますが、今年はまだ梅雨明けしない地域が多く、またゲリラ豪雨があって、不安定な天気が続いています。もう8月と思っているものの夏の気分はあまりしないので、せめてタイトルだけでも夏真っ盛りとつけて、夏気分を自分なりに作っていこうと思います。さしずめ8月の目標ですが、倉庫の引越しと整備、作業場の確保が最重要課題です。先月出来なかった制作も推し進めたいと思っています。今月は新しい窯がやってきます。空調設備のない倉庫での窯の試運転は、ちょっと出来ないかもしれませんが、成形はやっておこうと思います。「壁」の連作や新たに考案している構築シリーズもそろそろ始めたいし、まず板材や柱材、陶土を買い付けに行かなくてはなりません。来年7月の個展に向けて、今月からスタートを切るつもりです。                            Yutaka Aihara.com
    7月末に考えたこと
    今月の総括として個展の開催がありました。初めて木彫作品をギャラリーせいほうに持って行きました。4回目の個展でしたが、懐かしい方々に来ていただき、またご感想ご批評もいただきました。真摯に受け止めていきたいと思います。次に亡父の残してくれた植木畑に倉庫を建て、その引渡しがありました。床はコンクリート打ちっぱなし、内装が無く鉄骨はむき出しですが、収納と作業ができるところを確保して、これからはここで制作をしていきたいと思っています。屋外でも作業できるようにしたいと願っていますが、それは追々考えていきます。いくつかの陶彫作品を倉庫に運び入れたいと思っています。レイアウトを考えるのが楽しみのひとつになっています。新作の雛型は思うように進まず、これは来月の目標にします。ともかく刺激的な7月でした。明日から8月。自分には夏休みはありませんが、週末を大切に使い、制作の充実を図りたいと思います。
    「魔術的芸術」古代諸文化の…
    A・ブルトン著による「魔術的芸術」の中で、エジプト、メソポタミアを古代諸文化として取り上げています。思惟作用の目覚めとして、ナイルの谷から外に眼を向けなかったエジプト文明と、外の砂漠地帯に挑んでいったメソポタミアの部族を比較しながら、古代説話の隆盛を論じる中で「ギルガメッシュ叙事詩」を取り上げています。この最古の叙事詩は西洋文学の「地獄くだり」の原型として魔術的な性格をもっていると自分は雑駁にまとめてみました。クレタ文明からローマに続く過程では息苦しい形式様式を呼び寄せ、むしろ魔術的芸術としては積極的な評価をしていないようです。ケルト文化になると象徴や装飾性に触れて、通念としての美術史に現れていなかった諸民族の文化やそれを育んできた背景を論じていて、自分は興味を覚えました。
    「魔術的芸術」有史以前の…
    A・ブルトン著による「魔術的芸術」は、通念としての美術史の新たな解釈として、今興味を持って読み込んでいるところです。本書は概論の後、時代別に論じられているものの有史以前の芸術のところでゴーガンやカンディンスキー等の近代の作品を引っ張り出して、今日の未開芸術として掲載しています。加えて有史以前の時代に残されている造形における人々の精神風土を考察し、たとえば「恐怖の上に基礎づけられたあらゆる感情はこれ以後、いつまでも人間の心と精神とを支配することになったのである。」というビュフォンの引用やシャーマニズムの広範囲な影響による地域性を鑑みるくだりは、著者の豊かな知識の上に立つ洞察を感じ取ることが出来ます。前から自分の興味の対象であったイースター島やストーンヘンジの巨石文明にも触れて、その意図するところを論じているところが、個人的には面白く読むことができました。