2009.07.13 Monday
先日ブログに書店で手にとって捲った文章が忘れられなくなったと書きました。まさに谷川俊太郎著「トロムソコラージュ」がそれなのです。それは立ち読みから始まって、一旦書架に本を返した後、再び手に取り、結局購入となりました。表題の長編詩は「私は立ち止まらないよ」というフレーズで始まっています。次から次へと映像のように詩が続き、視点がコロコロ変わり、いつ終わるとも知れない世界が展開しています。よくわからないけど、何かが面白いと感じたのです。ドラマ仕立ての作りものなのか、時折リアルな感情が沸きあがって心の襞を擽るのか、そのどちらでもない不思議なバランスがあって、生活臭の希薄な軽やかさが新鮮に思えます。仕事でくたびれた時間帯に書店に入り、ふと出会ったコトバの風が頬を撫でていくように思えました。きっと自分が作っている彫刻にもそんな風があると信じたいと思える詩集でした。
2009.07.12 Sunday
表題は巖谷國士著による「封印された星」(平凡社)です。瀧口修造を中心に据えたエッセイで、瀧口修造と交流があった芸術家やその思想を受け継ぐ芸術家を論じたもので、自分の中では、ちょっと瀧口修造ブームがあって、この本を購入したのです。自分は、瀧口修造とはいかなる人物かを知りたくて、直接交流のありなしに関わらず、その周辺にいて、現代日本の創作活動の一翼を担った人々をまず知っていこうとしています。この評論によって、当時の美術界におけるシュルレアリスムの運動やさらに発展していった世界をある程度捉えることができると感じています。著者は作家との交遊を通して、様々な創作の側面を描いていて、とても興味が沸きます。そういう意味で「松原のアトリエ」のくだりは、いろいろなことがイメージされてきて頭に焼き付いてしまいました。
2009.07.11 Saturday
心配された天候でしたが、晴天に恵まれ、おまけに暑くなって、海に潜るのには絶好の一日になりました。職場の親睦旅行ではなく、近隣に住んでいるという繋がりで、大人11人が集団で遊びに行くというのは珍しいことかもしれません。車2台。朝5時に待ち合わせ。気楽な会話やジョークを飛ばしあって、まさに遠足気分で出かけました。雲見は小さな海岸で、海岸づたいに泳いでいくと、岸壁に囲まれた温泉があります。魚を追いながら、温泉に辿り着いて、ゆっくりとした一日を過ごしました。食事も海岸近くで作り、まさにひと手間かけて遊ぶことで、楽しい時間を過ごしました。
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2009.07.10 Friday
明日、近隣に住む人たちと伊豆にシュノーケリングに出かけます。1年1回は美術から離れて遊んできます。メンバーはスポーツクラブで知り合った同世代か、やや上の世代の人たちで、既に定年を迎え、仕事を退職して悠々自適な暮らしをしている人もいます。自分は横浜市公務員で多忙な管理職、皆さんとは生活に温度差を感じることもありますが、自分にとってゆとりを感じる唯一の交遊でもあるのです。それにしても定年を迎えたばかりの人たちはとても元気です。自分もそうでありたいと先輩たちを見て思います。自分の個展にも顔を出してくれたり、パーティに誘ってくれたりして、人生を楽しんでいるように思えます。帰宅してから、埃にまみれたフィンを出して、バッグに詰めて、今大人の遠足気分を味わっているところです。
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2009.07.09 Thursday
昨年作ったRECORDの6月分と7月分を、自分のホームページにアップしました。RECORDとは、一日1枚のペースで葉書大の平面作品を作っている総称を言います。もうかれこれ3年間やっています。もちろん現在も作っていて、終わりなき蓄積が生む世界です。塵も積もればの如く作品量は増え続けていますが、その日その日の気力によるところが多く、そう易々と表現に深みが出るものではなく、行きつ戻りつの繰り返しです。昨年の6月は台形をテーマに、7月は長方形をテーマにやっていました。1枚1枚に落款と日付けを入れています。ちょうど1年前の作品に、今のコトバをつけて、ホームページに掲載しているのです。作品とコトバの因果関係はありません。強いてあげればテーマとしている幾何形体くらいのものです。自分のホームページにはこの文章に最後にあるアドレスをクリックしていただけると入れます。ぜひご覧ください。
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