Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 1年ぶりに京都へ…
    今日から1泊2日で京都に出かけてきます。目的は「桂離宮」と「修学院離宮」を見てくること。宮内庁に手紙を出して拝観手続きを取らないと見られないので、今まで何回も京都に出かけているのに、「桂離宮」「修学院離宮」は初めて拝観します。さらに重森三鈴の東福寺の庭園や近代美術館で開催されている「麻田浩展」等を見てこようと思っています。残暑厳しい中で、さらに暑い京都に出かけていくのは少々大変ですが、それでも京都には魅力があって、創作意欲を刺激するところだと思います。宿は清水寺界隈の情緒豊かな旅館が取れました。どうやら京都の観光シーズンは秋だそうで、この時期は案外空いているのかもしれません。「五山送り火」も終わったばかりですが、変わらぬ古都の空気を満喫してこようと思います。     Yutaka Aihara.com
    「点・線・面」より基礎平面について
    カンデインスキー著「点・線・面」も残すところ「面」だけになりました。著作の中では「基礎平面」として取り上げています。「基礎平面とは、作品の内容を受け入れるべき、物質的平面のことである」と初めに理があって、平面のもつ視覚的効果、たとえば縦線と横線の関係による心理的な影響や平面上に描かれた図像が与える緊張などにも触れています。「基礎平面の内面的緊張が、基礎平面の形態が複雑なものについてもそのまま存続し妥当するように、平面固有のこの緊張は、平面が非物質化されるとともに、定義しがたい空間に感染してゆく。法則は、その効力を失うことはない。」と結ばれています。このブログに時折書いてきた「点・線・面」がこれで終わっていますが、原書をほぼ完全な状態で訳しているようで、今ではあまり使われない表現があって、読み解くのにかなり労力を使いました。むしろ「あとがき」に楽しい文章があったので、それはまた後日紹介したいと思います。
    陶彫の加飾
    久しぶりに陶彫を試みています。2点成形が出来上がり、今日は粘土の乾燥具合がちょうどよかったので加飾をしました。といっても四角い建物状に出来たオブジェに窓のような穴を開けてみたのです。その穴を通して明かりが外に漏れるようにしたいと考えて、矩形の穴を開けました。栃木県益子や茨城県笠間に行くと、いろいろ工夫されたランプシェードを売っていて、大小様々な穴が星屑のように開けてあったり、穴のカタチがユニークなものであったりして、そうしたオブジェをかなり見慣れてしまっています。そこで自分は工夫なき工夫を考え、朴訥な造形にしてみました。穴から漏れる光は単純極まりないもので、でも見過ごせない詩情を湛えたものにしたいと願って作りましたが、詩情があるかどうかは自分でわかるはずもありません。窓の大きさや位置を計算しつくして単純化したと言った方が相応しい造形です。Yutaka Aihara.com
    四十九日の法要
    このところ毎年のように身近な人が亡くなって、法事が立て込んでいます。年齢のせいでしょうか。今日は義母の四十九日の法要がありました。横浜のほぼ中心にある久保山墓地に来て、その後は親類縁者と連れ立って中華街に行って食事をしました。自分はこうした法事は生きている私たちのためにあると思っています。こんなことがなければ親類が集まることがないからです。今日は中華料理で贅沢を決め込み、楽しいおしゃべりに興じました。これが供養と思っています。現在制作中の365点の連作の今日の分は、混乱した風景の上に球体が浮かぶイメージになりました。このところ金色の球体が連作に登場しています。何故なのか説明はつかないのですが。     Yutaka Aihara.com
    木屑を掃除しながら…
    毎日木を彫っていると夥しい木屑が床に散乱します。3年前はヒノキを使っていたので、その香りがとても良く、木屑を処分するのがもったいないと思っていました。今の木材からもいい香りがしています。何と言っても木の良さは立ち込める匂いにあると思います。朝早く作業場に行くと、この木の匂いが迎えてくれます。それは森の中のようで、暑さを忘れさせてくれます。鑿で彫る感覚も良いと思います。木目を読みながら、また節目をうまく処理しながら彫りすすめていくのは楽しくて、時間があっという間に過ぎていきます。木と対話する感じです。昨年のブログにも書いた記憶がありますが、木は彫り跡もなかなか良いのです。コツコツ彫った行為がそのまま木に残るのでカタチの方向性を彫り跡から読み取ることができます。それらを組み合わせ、ひとつの作品にまとめていくのはまだ先です。毎日木屑を掃除しながら、焦らず休まず続けています。                   Yutaka Aihara.com