2009.11.08 Sunday
昨日の続きのようなブログの内容になってしまいますが、昨日余力を残して終わったはずの制作が、今日はどうやら疲労が溜まって全て中途半端になってしまいました。陶彫の制作はかなりの肉体労働です。それでも陶彫なら陶彫だけやっている方が疲労感は少ないように思えます。陶彫の修整やら、以前からやっている作品保管用の木箱作りやら、小品のための準備やら、日頃やらなければいけないと考えていることを見通してやっていると、あれもこれもと気が急いて結局は何も仕上がらず疲労感だけが残ってしまうのです。昨晩、職場関係の懇親会があったり、今日も昼間2時間ほど工房を抜けて職場に出かけたことも疲労感に拍車をかけているのではないかと思います。リフレッシュするはずの週末が、職場とは別な疲労感を伴って終わるのが惜しい気がします。焦らず休まず…これが自分流の生き方です。いろいろ考えすぎて、限りある週末の時間に詰め込みすぎるのはまずいと思った一日でした。
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2009.11.07 Saturday
週末になると陶彫制作が待っています。既に成形が終わったものを仕上げ、さらに新たに成形するという作業の繰り返しです。2点ずつやっていきます。充実していると言えば、これほど充実している時間はありません。飽きずにずっとこんなことを続けています。工房が出来て陶彫の制作に弾みがついています。今年の春までは別の作業場でやっていましたが、木彫が中心でした。そこは窯が小さくて大きな陶彫をやるには無理がありました。大きな窯を借りてやっている時期がありましたが、現在の工房では今までより大きな窯を入れたので、思う存分イメージを広げられるのです。制作には一定のリズムがあって、ちょうど今がいい感じです。陶土を弄っていると、本当に時間が経つのが早いのです。気づかないうちに疲労が溜まってしまうこともあります。前にブログに書きましたが、ちょっと余力を残して一日の制作を終えることを今も続けています。そうしないと明日の制作が続かないのです。
2009.11.06 Friday
母方の叔母が他界しました。母の弟である叔父と結婚したばかりの叔母は溌溂としていたことを今も思い出します。最近は病床にあって疎遠になっていましたが、叔母を偲んで母と共に弔問に出かけました。義父母、実父がここ数年の間に亡くなり、叔父叔母に関しては既に何人かが他界しています。自分の周囲にいて思い出を作ってくれた人たちがひとりずつ居なくなっていくのは寂しい限りです。自分もそんな歳になったのかと思うこともありますが、自分の中で歳はかなり前に止まっていて、親戚や身近な人の死亡通知を受けた時は戸惑いを隠せません。創作活動をしていると振り返る間もなく時が過ぎていくので、自己実現を未来に託す気持ちが強くなって、そこで精神年齢が止まってしまうのかもしれません。でも死は必ずやってくるものです。死を受け入れるにあたり自分は何をすればよいのか、自分はどう生きたらいいのか、自問自答しつつ今を精一杯生きてみようと思うこの頃です。
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2009.11.05 Thursday
11月のRECORDは4つの同じ大きさの楕円形を並べ、そこに展開する要素を盛り込んでやっていこうと決めました。画面にパターンを持ち込んで制作するシリーズは、残すところあと2ヶ月となりました。技法もパターン化して苦しい状況になっていますが、1年間のシリーズとして決めているのでもう少し拘ってみようと思っています。頭から構成を捻り出し、それを毎日継続する仕事は、自分を深化させてくれるのか、それとも慣性で終わってしまうのか、自分でもよくわかりません。彩色は週末にまとめてやっていて、そこではそれなりの満足は得られるのですが、日々のペンによる構成下書きは、その日の気分に左右されてしまいます。5日間を一区切りとして段階的に展開できるように課題を課していますが、その日の公務の疲労度によって段階的にいかない時があります。前日より巧緻な構成をやろうとしても頭が回らなかったり、意欲が起こらなかったりします。それでも何とかしようと思う心があれば、このRECORDはまだまだ継続できるのではないかと思えるのです。
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2009.11.04 Wednesday
横浜の「港の見える丘公園」にある県立近代文学館で、江戸川乱歩の展覧会を開催しているので見てきました。美術展と違い、原稿やら書籍の頁をめくったところをガラスケースに入れて展示する文筆家の展覧会は、自分にはちょっと躊躇するところがあって行かないこともありましたが、ミステリーや怪奇小説を扱った江戸川乱歩のことなので、面白そうだと思って出かけてみたのです。晩年の「少年探偵団」や「怪人二十面相」は、書籍ばかりではなくTVや映画にもなっていたので、世代的には少々若い自分にも馴染みがありました。そういえばこんな本がシリーズになっていたっけ、と思い出すことが多く、自分はきちんと江戸川乱歩を読んでいなかったことを恥ずかしく思いました。自分が中学生の頃は、友人の影響で推理小説をよく読んでいたのですが、海外のものばかりで江戸川乱歩は知名度ほど自分は内容を知っていなかったことに気づいたのです。改めて今回の展覧会で知ったのは、闇を抉り出すような世界をずっと求めてきた乱歩の作家人生です。シュルレアリスムのようなイラストを見て、晩年のヒット作ばかりではなく、作家として自立したばかりの作品も読んでみたい衝動に駆られました。