2007.03.26 Monday
横浜でも桜の開花宣言が出て、ちらほらと桜が咲き始めています。桜を描く画家にしてみれば、この季節はスケッチをする絶好な季節です。葉が出る前に花だけで幹や枝いっぱいになるのは何とも奇妙な光景だなと思ったことがあります。この美しさは人の気持ちを高揚させます。花見というのが恒例行事になってしまうのがわかる気がします。桜の名所ではどこでも人で混雑します。昨年のちょうど今頃、個展の搬入を終えて銀座から横浜に帰ってきたら、桜の花見で道路が大渋滞していたのを思い出しました。今年も4月1日が搬入日なので、また花見の渋滞にはまることが予想されます。この時期の個展は仕方がないことかもしれません。
2007.03.25 Sunday
教え子の一人が渡米し、メトロポリタン美術館の素敵な土産を届けてくれました。私はまだアメリカには行ったことがありません。身近な国なのに、なかなか行く機会がありません。ニューヨーク近代美術館やグッゲンハイム美術館、メトロポリタン美術館は憧れの美術館のひとつです。土産のタイトルは「Can You Find It,Too?」という絵本です。古今東西の名画が収められていて、たとえばブリューゲルのページを見ると、「鳥小屋1つ・花籠1つ・〜」という具合に絵の中のモノを探すゲームになっています。これは楽しい名画探検です。アイデアを凝らしたグッズに時間を忘れました。英語の勉強にもなりそうです。
2007.03.24 Saturday
ギリシャでは、いくつかの遺跡にしぼって観に行くことにしました。帰国の日が迫っていたので仕方がないと思っていました。デルフィは山麓にあって、岩肌と神殿の柱が風景に溶け込んでいました。いわば自然と人工の産物の対比が絶妙な雰囲気をつくっていました。かなり大きな都市があったのを物語る遺跡でした。オリンピアはオリンピック発祥の地なので、古代の競技場跡で実際に走ってみました。夕暮れの競技場は、まさにセピア色になって、脳裏に焼きつきました。観光シーズンが終わり、観光客もまばらでした。トルコから始まった遺跡巡りもここが最後の地となり、数ヶ月の旅に幕を引こうとしていました。印象はごちゃ混ぜになっていましたが、記憶に残るものが、いずれ作品として結晶化するのを信じていました。来月早々の個展を前にして、トルコ・ギリシャの旅を振り返ってみたくなり、ここ何日か1985年の旅日記をブログに書いてみました。
2007.03.23 Friday
1985年の終わり、ギリシャのアテネにいました。あの頃はパルテノン神殿のすぐそばまで近づくことができました。神殿内には鎖が張ってあって入れませんでした。トルコの遺跡では柱の合間をくぐることができたのにパルテノン神殿はいかにも観光地といった趣でした。今はどうなっているのでしょうか。でも写真でよく見た神殿なので、初めて見たにも関わらず懐かしい感じがしました。当時はエンタシスの柱の微妙さに気づかずに過ぎてしまいました。その下に広がる旧市街のプラカ地区に宿をとりました。インスタントコーヒーが何故か美味しくて、白いチーズの入ったサラダをよく食べていました。オリーブの酢漬けもよく食べました。真鍮の小物を日本向けのお土産として買いました。そのうちのいくつかはまだ我が家にあります。
2007.03.22 Thursday
紀行作家みやこうせいさんのお勧め、シキノス島はエーゲ海の島々の中でもマイナーな島で、観光船から海上で小舟に乗り換え、その小さな島へ着岸したのでした。レストラン兼土産店を営む海岸沿いの店に泊まることになりました。交通はロバ。小さな集落があって、舟がやってくるのは数日先というのです。美しいところではありましたが、日本人観光客向けではない時間の流れがあって、のんびり過ごすことができました。次に火山が爆発して島のカタチが異様に変化したサントリーニ島に行きました。岸壁に白い家々がへばりつき、まさにアートな空間がありました。アクノテイリ遺跡というものがあって、都市の発掘作業を見ることができました。嵐のクレタ島から2週間あまり。やっと青い海、青い空のエーゲ海を満喫していました。