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  • 2018個展案内状の宛名印刷
    個展の案内状は毎年1500枚を印刷しています。そのうち1000枚を先月末に東京銀座のギャラりーせいほうに届けました。残った500枚の宛名印刷を自宅のプリンターを使って行いました。今年の案内状は「発掘~根景~」のテーブル部分を大きく撮影した画像を使いました。案内状は、洒落たデザインをいつも心がけていますが、最近は代表作品を正面から野外でガッツリ撮影したものにしています。野外を選ぶのは光と影の具合が美しいと思うからです。今年も下から見上げた「発掘~根景~」の中心部が画面全体を占めたものになっています。個展も今年で13回目、案内状も13点あって、全部並べるとその年ごとに工夫があって面白いなぁと自負しています。過去の案内状はホームページのExhibitionを開けると見ることが可能です。動画になっていますので、その年をクリックすると大きく映し出されます。案内状は、カメラマンのセンスによるところが大きいのですが、さまざまな場所で撮影した画像が掲載されています。これはまさに彫刻家とカメラマンの共同作業なのです。案内状が届かない方々には、このホームページの扉に画像をアップする予定です。ご高覧いただければ幸いです。
    7月の制作目標
    1年は1月元旦から始まり、12月31日の大晦日で締めくくります。職場では年度切り替えのため、4月1日から始まり、翌年の3月31日で締めくくります。私の創作活動における暦は、今月が1年間の締めくくりになります。1年間を通して制作した陶彫作品を東京銀座のギャラリーせいほうで発表するのが7月なのです。そのため、例年7月は個展の後から新しい作品に取り掛かるというのが恒例になっていて、来年の作品構想に向けてステップアップを図る1ヵ月になるのです。次作のイメージは既に固まっているので、いつから作り出そうか思案中です。とりあえず、今月の制作目標は次作の陶彫部品をひとつ作ってみるという試行を開始します。実際、個展終了後が1年間の内で一番余裕が持てる期間なのです。鑑賞も美術館や映画館等に出かけられる機会が増えるだろうと思います。夏季休暇は8月に取る予定なので、今月ゆっくり休むことは出来ませんが、余裕が生まれた分、RECORDに反映していけたらと思っています。読書はそろそろ難解な哲学書に挑もうと思っているところです。今年は現象学の読破を狙っていますが、果たして出来るでしょうか。今月は創作活動の1年間の締めくくりに相応しい充実した1ヵ月にしたいと思っています。
    週末 7月を迎えて…
    7月になりました。今日は日曜日だったため、朝から工房に篭って昨日の続きをやっていました。個展準備のための作品の梱包作業は終盤を迎え、何とか先が見えてきました。エアキャップが僅かばかり足りなくなり、昨日に引き続き、店に駆け込みました。準備とはこんなものかもしれません。来週末やることは、個展が終わって搬出された作品の夥しい数の木箱を、工房内のどこに置くか、その場所の確保です。木材の木っ端が散らばっている場所を片付けて、そこに置こうか検討しています。今日も夏空が広がり、工房内は茹だるような暑さになりました。7月初めだというのに先が思いやられそうです。窓を開け、扇風機を回して過ごしました。身体が夏の暑さについていけないのか、汗がシャツを濡らすのが久しぶりなのか、どうも私は本調子が出ない按配で、夕方まで気力が保てませんでした。7月は私にとって最重要な1ヶ月になるというのに、体調が優れないのは困りものです。最重要な1ヶ月というのは毎年この時期に個展を控えているからです。東京銀座のギャラリーせいほうでの個展も今年で13回目になります。よくぞ13回目まで健康を害することなく続けられたものです。それでも意欲は年々高まっていて、今年の新作にも満足をしていないのが現状で、それがあるうちは継続していくだろうと思います。そもそも果たして生涯のうち一度でも自分が満足できる創作活動が出来るのだろうか、自分が求める先を追って右往左往しているうちに終焉を迎えてしまうのではないか、それが自分が現段階で見通している我が一生です。江戸の絵師葛飾北斎とは比べものになりませんが、北斎も道半ばで倒れてしまった巨匠でした。暑い工房の中で、そんなことをぼんやり考えていました。7月の制作目標については近々書いていきたいと思います。
    週末 6月を振り返って…
    6月最後の週末になりました。今日は朝から工房に篭って、個展搬入準備として作品の梱包作業に追われました。梱包用木箱を作る板材が不足し、午後は板材を追加購入してきました。梱包はあと僅かで終了です。今日は6月最後の日なので、今月を振り返ってみたいと思います。今月は新作が終わり、3日(日)に図録用の写真撮影が行われました。その中で「発掘~根景~」のテーブル組み立てを心配しましたが、何とか無事に出来上がってホっと胸を撫で下ろしました。多くのスタッフに関わっていただきました。その後の週末は、作品の梱包作業に明け暮れています。来年の新作のイメージは既にありますが、今月はその一歩が踏み出せず、これは来月に持ち越しになります。梱包作業と併行して新作の制作に入りたかったのですが、「発掘~根景~」の陶彫部品が多すぎて、梱包ばかりで新作の時間が取れませんでした。今月の鑑賞はバランスよく充実したものになりました。まず美術展ですが、「柚木沙弥郎の染色」展(日本民芸館)、「ヌード展」(横浜美術館)に行きました。映画鑑賞では、「ウィンストン・チャーチル」、「フジコ・ヘミングの時間」(いずれもシネマジャック&ベティ)の2本、音楽鑑賞では「加藤登紀子コンサート」(横須賀芸術劇場)に行きました。音楽鑑賞は久しぶりでしたが、往年の歌姫のコンサートでは気分が高揚しました。今も毎晩自宅の食卓でRECORDを描きながら、コンサートの時に購入した加藤登紀子のCDを聴いています。そのRECORDはやや停滞気味です。下書き先行の悪癖が出ています。下書きの積まれた山が高くならないうちに何とかしようと思います。読書は彫刻家イサム・ノグチの庭に関する書籍を読み始めました。NOTE(ブログ)には度々イサム・ノグチが登場しますが、ここでもう一度ノグチの特異な空間解釈を把握しておきたいと考えています。今月は工房に出入りしていた若いスタッフの結婚式もありました。生活が変わっても創作活動が継続できることを祈っています。職場では若手チームの研修会のために、私がシチューを作りました。若い人材は私にとって宝です。私に応援できることは何でもやっていこうと思っています。昨日、梅雨明け宣言がありました。観測史上初めての早期梅雨明けだそうです。いよいよ暑い夏がやってきました。昨日工房で作業していたスタッフが扇風機を出してきました。再び灼熱の工房が還ってきます。
    インテリアの影響を考える
    室内装飾や家具等の意匠のことをインテリアデザインと言います。今回NOTE(ブログ)で取り上げるのは、一般的なインテリアデザインのことではなく、現在読んでいる「イサム・ノグチ 庭の芸術への旅」(新見隆著 武蔵野美術大学出版局)に出てくるイサム・ノグチによる室内装飾の考え方を扱います。文中から日米双方にあったイサム・ノグチの住居のあり方を取り上げてみます。「ニューヨークと牟礼、戦後アメリカの、自動車修理倉庫の二階と、江戸後期の讃岐の屋敷町、丸亀の豪商の居宅の屋根裏部屋。その歴史背景や性格は、まったく異なるものだ。あっけらかんとして明るい、ニューヨークの埃っぽい板の間と、木材が黒光りする古い住宅の香りと、磨き込まれ大切に使われてきた空間の柔らかさをもった『イサム家』の二階、屋根に開けた小窓から一条の光が差し込む、ほの暗い隠れ家の小さな洞穴のような場所、というきわめて対照的な、空間のコントラストもある。ただ、そこに共通する、住み手の醸しだす空気や気配は、見事な徹底で、そして見事な潔癖で、まったく同じ趣を醸しだしている。~略~空虚や虚しい、というのではない。むしろ、ほの温かく、すっきりともしていて、優れた茶室のもつ、適度な緊張感と親密性がない交ぜになったような感じがあり、清すがしくもある。言葉で敢えて言えば、『豊かな空虚』と言えるだろうが、そう簡単なものではない。」私はニューヨークの住居を知りませんが、香川県牟礼には行ったことがあって、「イサム家」の生活臭のしない、重厚で美しい空間が印象に残っています。そこは民芸運動を展開した人たちの自宅兼工房と似た雰囲気があって、私はそうした住居に憧れている一人です。ウィーンで出会った石彫家カール・プラントルの自宅に伺ったことがありますが、この人にしてこのインテリアなのか、と思うほど作品のイメージが室内装飾にも定着していました。師匠の池田宗弘先生の麻績にある「エルミタ」もまた然りです。インテリアは作品の表現に影響を与えると私は考えていて、どんな空間の中で生活しているのか、彫刻家として拘るところでもあります。