Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • GW⑦ 連休の最終日
    今年は飛び石連休のゴールデンウィークになりましたが、合計すると7日間の連休がありました。今日が最終日でした。予め一日7時間の作業を考えていて、7日間続ければ49時間になりますが、実際は昨日も今日も7時間を大きく超えてしまったために50時間以上の作業時間になりました。連休の制作目標も大きく変えました。「発掘~根景~」のテーブルの脚に接合する陶板がまだ不足していて、この柱陶を作るために時間を割いたのでした。柱陶の成形と彫り込み加飾が全て終わってから、残り2日で当初の制作目標であった「発掘~角景~」のテーブル制作に取り掛かりました。完成に3日間かかると見積もっていた通り、完成にはもう一日必要です。今日は朝7時から夕方4時まで木彫に取り組んで、何とか「発掘~角景~」のテーブルの脚の部分を完成させました。残りの作業は来週末に回します。ついでに「発掘~根景~」の乾燥した陶彫部品に、仕上げと化粧掛けを施して窯入れもしました。この7日間は陶彫や木彫に真摯に取り組んできました。なかなか計画通りにはいかなかったものの、自分なりには精神的にも肉体的にもこれ以上は無理かなぁと思えるほどの毎日でした。とりわけ精神的な圧迫感を振り払うために映画鑑賞2本、美術観賞2つを夜の時間帯に入れました。肉体的な疲労はあっても、心が元気なら何とか頑張れるものだなぁと思いました。ゴールデンウィークが過ぎても、新作が完成したわけではないので、さらに造形を追及する姿勢は今月も継続です。ウィークディの仕事帰りの夜の時間帯も、工房に行くことになるのかもしれません。新作完成まであと僅か、でもこの僅かになった全体構成を判断する時間が最も長く感じるものなのです。今まで非日常の世界に浸っていましたが、明日から公務の仕事が待っています。通常勤務です。気持ちを入れ替えなければなりません。社会人の多くが明日からの仕事に複雑な思いを持っていることでしょう。
    GW⑥ 「発掘~角景~」脚の木彫
    ゴールデンウィーク6日目になりました。今日から「発掘~角景~」のテーブルの制作に入りました。まずはテーブルを支える4本の脚ですが、柱状の木材を彫ることにしました。テーブルの柱に陶板を接合する「発掘~根景~」とは雰囲気を変え、「発掘~角景~」の陶彫部品はテーブルの下に吊り下がるだけで、他に陶彫は使わないことにしました。木彫は本当に久しぶりでした。今年は陶彫ばかりやっていたので、木彫技法は新鮮でしたが、土練りで使う筋力と木彫で使う筋力が異なり、今日一日で結構疲れました。まず鑿を研ぎました。鑿を木槌で打つ感覚を取り戻しました。チェンソー等の電動工具も使いました。作り出すと木屑だらけになることを再認識しました。陶彫はモデリングで、木彫はカービングです。彫刻技法で言えば正反対のものを併用しているわけですが、これは従来やってきた自分なりの方法なので、取り立てて違和感はありませんでした。陶彫で作った部品は抽象形態なので、木彫も抽象形態を彫ることにしました。当初から持っているイメージは菱形が連なる柱です。現代彫刻の父ブランクーシの「無限柱」が頭を過ぎりますが、私の場合はルーマニアの片田舎で遭遇した木造民家の柱の方がイメージが強く、当時は魔除けに使われた民俗的な造形に心を奪われました。ブランクーシはルーマニア出身なので、あるいは彼もそうしたルーマニアの民俗的装飾から抽象彫刻を発想したのかもしれません。私は過去にも木彫で菱形のパターンは彫ったことがあります。その時もそうでしたが、今回も彫り跡を残すことにしました。私は木材の素材感が好きなので、鑿の跡は意図的に残しています。陶彫を錆びた鉄のようにするため、指の痕跡を残さないこととは対照的です。木材でも厚板は砂マチエールで覆うことが多く、これは木材である痕跡を消しています。素材の扱いに私なりの理屈があるわけではないのですが、説明のしようのない自己感覚なのでしょうか。今日の作業時間は定番になった7時間ではなく、8時間以上を木彫に費やしました。明日も木彫を継続しますが、明日は早朝から作業を始めないと「発掘~角景~」脚の木彫が終わらないような気がしています。ちょっと焦りだしました。
    GW⑤ 柱陶制作&美術館散策
    ゴールデンウィーク5日目を迎えました。「発掘~根景~」の柱陶制作が残り8枚となり、今日はこれを完成すべく早朝から工房に出かけました。夕方、家内と東京の美術館へ行く約束になっていたので、その分制作時間を前倒し、午前7時半には工房にいました。夕方楽しみが待っていると思うと、作業は一段と集中するようで、午後2時過ぎには8枚の柱陶の彫り込みは出来上がっていました。成形と加飾の終わった柱陶の、次の工程として乾燥を待つことがありますが、幸い気温が高めの日々が続いていて、1週間もすれば窯入れが可能ではないかと思います。これで個展の準備として陶彫制作をするのは小品のみとなりました。明日から当初制作目標を立てていた「発掘~角景~」のテーブルに取り掛かります。久しぶりにテーブルの脚の部分の木彫を行います。予定通り午後3時過ぎには、家内と自宅を出て東京に向いました。金曜日の国立美術館は開館時間が延長しているので、混雑を避けるために今日のこの時間帯を選んだのでした。予定していた美術館は2つありました。まず東京新橋にある汐留ミュージアム。ここは企業が経営する美術館で、延長時間がないため先に訪れました。開催していた展覧会は「ジョルジュ・ブラック展」。ブラックは、よく知られたキュビズムの巨匠ですが、ジュエリー、彫刻、陶磁器といった絵画以外の作品を集めた展覧会で、企画の面白さに惹かれました。ブラックがこんな作品も作っていたのかという意外性がありました。詳しい感想は後日改めたいと思います。次に行ったのが東京上野の国立西洋美術館で開催中の「プラド美術館展」。案の定、上野は大変混雑していたようで、とくに動物園の方から家族連れが駅に向ってくる光景が目に飛び込んできました。パンダの人気は留まるところを知らず、今日も初夏を思わせる好天気だったので動物園の散策にはちょうど良かったのではないかと思いました。国立西洋美術館の方はまずまずの混み具合で、来日したプラド美術館の所蔵作品を落ち着いて見ることが出来ました。その中でも目玉は数点のベラスケスでしたが、ブリューゲルやルーベンスも見られて満足しました。私は20代の頃にオーストリアに滞在していて、その時にスペインのマドリッドを訪れています。プラド美術館にも行っていますが、微かな印象しかなくて、もう一度訪れたいと願っていました。日本で所蔵作品の一部が見られたのは幸運でしたが、自分が求める作品は美術館が国外に貸し出すことはないと思うので、必ず再訪したいと考えています。今回の展覧会の感想は、後日改めます。今日は早朝から充実した一日を過ごしました。
    GW④ 柱陶について
    今年は暦の関係で飛び石連休になりましたが、ゴールデンウィーク後半が始まりました。ゴールデンウィーク前半の続きで、今日も柱陶に時間を費やしました。柱陶とは陶板で四方を覆った柱のことで、柱の素材は木です。陶彫だけで柱が作れれば最高ですが、陶は歪んだり、罅割れたりするので、柱の芯には木材を使っているのです。1本の柱の四方に縦に3枚ずつ、合計で12枚の陶板を接着していきます。テーブルの柱は4本あるので、48枚の陶板が必要ですが、以前作った分があり、新たに作るのは残り16枚です。これは今日と明日で作り上げようと思っています。一日のノルマは8枚、厚めのタタラを用意し、そこに彫り込みを施して、ヘラで丁寧に仕上げていきます。乾燥したらヤスリで指跡を消し、化粧掛けを行います。焼成は他の陶彫部品と一緒に窯入れする予定です。陶彫で大きな立体が技術的に作れなかった若い頃は、陶彫の彫り込みをよくやっていました。その頃の自分はレリーフの造形作家としてやっていこうと思っていました。現在は立体にした陶彫部品に彫り込み加飾をやっていますが、柱陶を作っていると若い頃を思い出します。ゴールデンウィーク中の制作時間は一日7時間と決めています。今日まで4日間の休日がありましたが、全て7時間ずつ作業をしています。今日も朝9時から夕方4時まで、じっくり作業をしていました。7時間で柱陶の8枚は何とか作り上げました。予定では明日で柱陶は作り終わることになりますが、明日は夕方、家内と東京に出かけて展覧会を見てくるつもりです。金曜日は遅い時間帯まで美術館が開館しているので、ゴールデンウィーク真っ最中に鑑賞を入れようと思っています。明日は早い時間に工房に出かけていって、新たな柱陶8枚を作り上げようと考えています。制作がもう一息のところまできました。
    5月RECORDは「隙」
    「隙」は隙間という単純な意味から、不和であったり、油断することであったり、マイナスイメージを連想するコトバです。RECORDは視覚的な構成要素に置き換えるので、心理的な表現を追求することに、たとえば文学や音楽に比べると限界があるように感じてしまいます。今回のRECORDとしては、単純な隙間という意味合いで捉えていきたいと思っています。今年は画面に幾何学的なパターンを持ち込んでいるので、なおさら心情を描くのは厳しいかもしれません。今までも表現が装飾的すぎる嫌いはありました。テーマが深層的なほど、内容に切り込んでいくのは難しいと思っています。言い訳にもなりますが、一日1点を完成させるというノルマは、じっくり考えることに不向きです。瞬時に頭を過るイメージを捕まえて視覚化することがRECORDの醍醐味であろうと思っています。あたかもスポーツのように継続するトレーニングで、造形作品を生み出していくのがRECORDなのです。ただし、自分が許せる一定水準を保つために、1点ずつに丁寧な描き込みをやっています。そこに手間がかかり、多忙な時に仕上げを後回しにしてしまう傾向が自分にはあります。もっと気楽に描ければいいのでしょうが、私は生真面目な性格で、適当な匙加減が出来ません。遊びがないため、洒落た遊戯的な世界観に憧れますが、それをRECORDに持ち込んでも、自分には納得できる作品が作れないのです。イラスト風のRECORDを試みたことが過去にありましたが、自分の作品ではないように感じています。今月は自分らしいRECORDを作っていきます。