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  • 2年目の再任用管理職
    平成29年度が始まりました。私は現在の職場に残留することになり、2年目の再任用管理職として業務を行います。今年度は職場の規模が多少大きくなり、職員が増えました。私たちは職員定数が決められていて、その中で分掌を割り当てていくのです。今日と明日は勤務を要しない週末なので、次の月曜日から新体制がスタートします。平穏な1年間になるといいなぁと願っています。働き始めた若い頃は、まさかこの年齢になるまで公務員をやっているとは思っていませんでした。退職したら何をしようか戸惑うことは私には最初からあり得ませんでした。まず彫刻家ありきで始まった公務員だったので、退職すれば彫刻家として創作活動に邁進するという人生計画がありました。今でもそれは変わっていません。退職後の人生を豊かにするために、退職の10年前から東京銀座のギャラリーせいほうと個展契約を結び、毎年全力で作品を作り続けることを私の目標としてきました。そのために二束の草鞋生活を少しの間だけ我慢しようと思っていたのでした。個展が始まる以前は、二束の草鞋生活もゆったりしたものでした。それが圧迫を強いる生活がこんなに長く続くとは思いもよらず、寧ろ現在ではその生活が通常になっている次第です。人間はその気になれば頑張れるものだなぁとつくづく思います。4月の制作目標は後日述べることにして、週末である今日は相変わらず陶彫制作に明け暮れました。創作活動には公務員のような節目はないので、身体が動く限り続けていくつもりです。夕方、家内と新車のショーウィンドゥを見に出かけました。もう1年間は仕事が続くので、自分への褒美に自家用車を買い換えようかと思っているのです。私は通勤に車は使いません。長く乗っていても故障箇所はありませんが、同じメーカーの新型にしたいなぁと常々思っているのです。車についての拘りは後日改めて書くつもりです。
    28年度末を迎える
    私たちの業種は、年度で人が入れ替わり、4月から新たな出発となります。新聞による人事発表があるので万人が知るところとなり、明日から新メンバーによる新体制で業務を行うのです。私は職場の組織作りを2週間ほど前から始めていました。欠員臨時任用の職員が揃わない中での組織作りでしたが、その時点で主だった部署は決められたので内々で作っていたのでした。人事の変更は最後の最後までやっていました。私はこうした人事を作るためにこの職場にいると言っても過言ではありません。そのくらい年間を通して人事が重い仕事であることは、どの管理職に聞いても異論はないと思います。私自身は再任用管理職として今年度やってきたのですが、さらにもう1年の継続となり、退職も異動もありませんでした。嘗て再任用維持継続のシステムがなかった時代は、別の仕事に就きながら第二の人生を送る人が多かったと思います。完全に退職する人もいて、悠々自適な生活を楽しんでいる人を知っています。ギャラリーと個展契約を結んでいる創作活動は、私にとって悠々自適と言えるのかどうか疑問ですが、傍から見れば趣味人に見えることは間違いありません。働き始めた若い頃は、定年退職して自由になれることが羨ましいと思っていましたが、いざ自分の番になると職場を手放したくない心理が働きます。また1年頑張っていこうと思っています。今月の振り返りを行うと、制作では「発掘~座景~」の台座裏面の修整や塗装を終えました。陶彫部品も可能な限り作りましたが、5月の撮影までに間に合うかどうかわかりません。RECORDは厳しいものがあって下書きしか終わっていない作品が山積しています。美術鑑賞は香川県高松に出かけて「イサムノグチ庭園美術館」と「ジョージナカシマ記念館」や高松市美術館等を見てきました。映画鑑賞は「エゴンシーレ 死と乙女」を観ました。読書はまるで進まず、来月はもっと本を読みたいと思っています。公務員との仕事の兼ね合いが厳しかった3月でしたが、来月も頑張っていきたいと思っています。
    単体が集合する世界
    朧気な全体像をイメージしながら、単体となる作品をひとつずつ作っていき、それらを集合させて、ひとつの作品にまとめる世界が私の得意とするものです。自分の資質もあるのでしょうが、昼間は公務員として働きながら、日々単体を制作する方法が自分に適した創作への道だったと言えます。まとまった時間は週末にしか取れず、週末にはそれなりの制作をやってきていて、毎日の制作は少ない時間で効果を生む方法が現行の集合彫刻だったのです。今は日々の制作はRECORDのみで、週末に陶彫制作が集中していますが、管理職になる前は毎日勤務時間終了後に陶彫制作をやっていました。日々の制作に対する労働の集積は、自分の習慣になり、さらに精神の安定が図られていました。アーティストによっては、一定期間をまとめて働いて収入を得た後、創作活動に入り、また働く方法をとっている人も少なくありません。自分は働きながら日々創作活動していく方法をとりました。どんな作品を作ろうとするのかで、アーティストの日常は変わります。私は日々単体を蓄積していく集合彫刻を考えていたので二足の草鞋生活を選びました。単体を集合させることで、架空都市をパノラマとして展開する作品が出来るようになりました。私は20代の頃、旅したエーゲ海で遭遇した遺跡の数々が造形イメージの根底にありますが、その後の二束の草鞋生活で、こうした集合彫刻が身についたといっても差し支えありません。集合彫刻は単体を接合するだけではありません。単体を拡散し点在させる方法もあります。「イサムノグチ庭園美術館」にある「石壁サークル」をひとつの作品と考えれば、単体同士が響きあう空間を創出させるのも集合彫刻と言えるかもしれません。可能性はまだまだ広がります。これが自分の世界にさらに伸びしろがあると思える瞬間なのです。
    気分転換を図る必要性
    年度末から年度初めに変わるこの時期は、私に限らず職場の職員全体がストレスを感じる時期でもあります。私たちの異動は新聞で発表されるので、職場周辺の人たちが知るところとなり、とりわけ管理職が異動となれば地域への挨拶回りもしていきます。私の職場では、今回は異動職員が少なくてストレスも最小と思われますが、存在感のある職員の異動があって、それを補う新体制にするための準備を進めているところです。そんな時期だからこそ、多忙に紛れたまま新年度に突入していくより、少しでも気分転換を図ってリセットするのが最適と私は考えています。今日は家事都合もあって私は年休を取りました。まだ新体制も揃わないところで休むのはどうかと思いましたが、思い切って私自ら気分転換を図ることにしました。用事は早めに済ませ、残りの時間は工房に籠もりました。週末やウィークディの夜に工房へ通ってはいますが、気分転換を図るための制作をしました。今月大学院を卒業したばかりの若いスタッフも工房に来ていました。彼女は就職はせず、アルバイトをしながら創作活動をしていくようで、今後の意欲維持に期待がかかります。工房という制作場所があるからこその進路選択だったのかなぁと思っているところです。私は相変わらずの陶彫の成形や彫り込み加飾に時間を費やしました。夕方、家内と買い物に出ました。古くなって多少壊れた箇所もある通勤鞄を新調しました。革靴も買いました。もう一年再任用管理職として登録があったので、ゴールが先に動いたことを喜ぶべきかどうか、微妙な気分で過ごしました。
    帳尻合わせのRECORD
    一日1点制作を課題にして始まった平面作品のRECORDですが、イメージを捻出して下書きを終わらせるのが一日の仕事になっていて、彩色や最終的な仕上げは後日に回していることが多いのです。結果、下書きばかりが先行して仕上がっていない作品が、自宅のテーブルに積んである状況になっています。今月はウィークディの仕事が山積し、RECORDまで手が回らないことがあって、自宅のテーブルには仕上げなければならない作品の山が徐々に高くなっています。若い頃は色彩に対する苦手意識があったものの、RECORDを始めてからは色彩を駆使することに前向きになりました。色彩効果の楽しみはここ10年ほど前から感じるようになりました。これはRECORDのおかげです。RECORDは彫刻と同じく心身とも制作が可能なうちは続けていきたいと思っています。ただし、公務員管理職との二足の草鞋生活の中で、時期によっては大変厳しい時もあり、無理を強いることも暫しあります。現在がその厳しさの頂点で、苦し紛れにRECOR制作の帳尻合わせをしている日々を送っています。ゆっくり時間を取りたい欲求はあるものの、本当の意味でゆっくりしたら、自分は何もしなくなってしまうのではないかと恐れていて、たとえ公務員を退職しても、ゆっくりするつもりは毛頭ありません。休めないのではなく、休まないのが自分の信条です。何とか帳尻合わせの現状を乗り越えていきたいと思っています。