Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • ジョグジャカルタの世界遺産
    昨晩遅い時間にジョグジャカルタ空港から現地ガイドの車で、ボロブドゥール遺跡の公園内にあるホテルに来ました。周囲は真っ暗で、どこにボロブドゥール遺跡があるかわからず、連れてこられたホテルで一泊しました。夜明けのボロブドゥール遺跡を見に行くとガイドに言っていたので、5時前にロビーで待ち合わせました。何とボロブドゥール遺跡は歩いて数分のところにありました。芝生が美しく刈り込まれ、多くの観光客が集まっていました。石の階段を登りつめたところで、この巨大な仏教遺跡の全貌がわかりました。方形をした石造物の階段を登り、上から見下ろすことで、これは立体曼荼羅であり、仏陀の宇宙を表しているものであることが理解できました。つまり階段は欲望の世界から涅槃の世界へ導くものだったわけで、私たちは知らずに仏教世界に取り込まれたことになります。靄が立ち込める風景を見下ろしていると、山の稜線から太陽が顔を出しました。千切れた雲がその神々しい瞬間を演出していました。次第にボロブドゥール遺跡全体の壁に彫りこまれたレリーフが姿を現しました。ボロブドゥール遺跡の詳しい感想や考察は別の機会に稿を起こそうと思います。次に向かう予定のプランバナン遺跡の前に、ガイドの提案で小さな寺院に立ち寄ったり、コーヒーの製造工房に立ち寄ったりしました。猫マニアの家内は、コーヒーの製造工房が気に入っていました。というのは、熟したコーヒー豆をジャコウ猫が食べ、その糞を洗浄し、消化しなかった豆の皮を剥いて焙煎したコーヒーで、猫と結びついた独特な飲料コピルアクに家内は感動していました。そこにはジャコウ猫も飼われていましたが、どうもそれらは猫科ではないようです。午後になってプランバナン遺跡に到着しました。プランバナン遺跡はヒンドゥー教の寺院で、ボロブドゥール遺跡とは雰囲気が異なりました。2006年のジャワ島中部地震で甚大な被害を受け、今も修復が行われていますが、完成の目処は立っていないように思われました。巨大な石造物は2年前に訪れたアンコール遺跡群を髣髴とさせるものでした。ここでは壊れた石のブロックの中を歩きながら、綿密に計算しパズルのように石を組み合わせた当時の建築技法に思いを馳せながら、日が暮れるまで留まりました。夜になって空港に向かいました。ジョグジャカルタ空港からバリ島のあるデンパサール空港までは、暫し機上の人になりました。
    インドネシア旅行出発の日
    通常NOTE(ブログ)はその日の晩に書いてアップしているのですが、今日は早朝書いています。今日から5日間の日程でインドネシアに旅立つからです。昼ごろに羽田空港を発って、ジョグジャカルタに到着するのが夜になります。今日はほぼ機上の人になってしまいますが、身体が健康で多少の費用が工面できるなら、海外旅行は最高に楽しいのではないかと思えます。この3年間、私は専らアジアの世界遺産を見て回っています。私が現在の仕事を続けながら海外に行けるとしたら、公務上の都合を考えて5日間が限界だろうと思っています。これは規則があるわけではなく、あくまでも自己判断ですが、若い頃のように自由気儘に風任せの旅が出来ない状況があるのです。もうひとつの仕事である創作活動を考えるならば、「発掘シリーズ」を展開するために現存する遺跡を見て歩きたいと思っていて、そこで日本と距離が近いアジアの世界遺産が適当なところではないかと考えた次第です。一昨年行ったカンボジアのアンコール遺跡群は広大な森林の中に点在する巨大石造物が印象に残りました。昨年行ったタイのアユタヤ遺跡は、現存する王朝の建造物と不思議な対比を描いていました。生活の中に入り込んだ宗教の強烈さに驚きました。今年行くインドネシアのボロブドゥール遺跡とその周辺遺跡は、どんな印象を齎すでしょうか。アジアでは食事や飲料が口に合わなかったり、街の雑踏に疲労を覚えたりしますが、それでもそこに暮らす人々の活力を感じることがあります。若い頃に住んだ欧州は秩序と静寂がありましたが、アジアには混乱と騒々しさがあって、欧州化してしまった現代日本からすれば、時代が遡っていくような錯覚に陥ります。それもまた良いのではないかと思うこの頃です。それでは行ってまいります。
    横浜の「ルーマニア民俗写真展」
    今日は盆供養のため住職が来たり、飼い猫のトラ吉を行きつけのホテル兼用動物病院に預けに行ったりして、忙しい半日を過ごしましたが、一番の多忙は明日から出かけるインドネシア旅行の準備でした。その合間を見て、横浜市民ギャラリーで開催中の「ルーマニア民俗写真展」を見てきました。以前関内の横浜市教育文化センターにあった横浜市民ギャラリーは、東日本大震災の影響で場所が変わり西区紅葉坂へ移転しています。「ルーマニア民俗写真展」は、紀行作家でありカメラマンでもあるみやこうせいさんの個展であり、私の個展へも顔を出してくれる国際派作家の写真展を見に行かないわけにはいかないと思ったのでした。自分も若い頃に、みやさんの誘いを受けて度々ルーマニアを訪れているので、ルーマニアの民俗は慣れ親しんだものでもあります。みやさんの講演会は、50年にも及ぶルーマニア詣でのさまざまなエピソードを紹介したもので、ヨーロッパ東端にあるルーマニアのマラムレシュ県で巡り会った人々や民俗を楽しく話されていました。自分が知っているエピソードもありました。それにしてもルーマニアに関わって50年の歳月が流れているそうで、改めてみやさんの止むことのない情熱を感じました。私も創作活動にかける情熱は負けないと思っていますが、みやさんの異文化に取り組む姿勢には頭が下がります。見習うべきところは見習っていきたいと思いました。
    盆供養と私事旅行の準備
    明日、菩提寺の住職がお経をあげに母の実家に来てくれます。それを契機に実家の片づけを先日行いました。最近の母は主に介護施設にいるため、実家を空けることが屡あります。先日は業者を呼んで既に使わない家具や雑貨を処分しました。先輩の版画家の作品や昔から伝わる謂れのある書は処分から外しました。母も実家に帰ってくることがあるため、テーブル等生活に必要なものは残しました。この夏季休暇を含めた長期休暇でどうしてもやりたかったことが、この実家の整理でした。今後、実家をどのように有効活用していくのか、母と話し合いながら進めていきたいと思います。業者を呼んだ日に不思議なことがあったと家内は言っていました。トラックが2台、業者が数人やってきて家具等の運び出しをしていた時だったそうです。私は仕事があったため、家内が一人で業者に応対していました。家内が細かい荷物の仕分けをしていた時、視界の片隅で玄関をふと横切る人をみたそうです。業者とも違い、近隣の人でもなかったそうで、野良着を身につけた小さな女性だったと言っていました。それは一瞬のことで顔は見えなかったけれど、嫌な感じは一切しなかったそうです。きっとあれは先祖が様子を見に来たのではないかと家内は言っていましたが、真昼間にそんなことがあるのでしょうか。確かに実家は明治時代以前より農業を営む旧家で、「池の谷戸」と呼ばれていて、伝承文化が数多く残っていた家でした。私が幼い頃に聞いた話では、実家は山に囲まれていて、近くに沼があったそうで、通称「池の谷戸」の由来になっているようです。実家の庭の前は田圃が広がっていました。今思い返せば正統的な日本の田舎の風景が私の眼前にあったわけです。実家は私が高校生だった頃、一度建て直しをしていますが、新築ではなく旧家の構造をそのまま残しています。そんな家なので先祖の霊がいたとしても不思議ではありません。今日は盆の準備と併せて来週の旅行準備も行いました。1年1回しか使わない大きなトランクに変圧器やらカメラの充電器を入れました。アジアの世界遺産を見に行く旅行も今年で3回目になります。新作のイメージを膨らませることになれば幸いです。
    新しい祝日「山の日」
    今日は「山の日」です。ネットで調べると「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としているようですが、山に関する特別な出来事などの明確な由来はないようです。「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律(平成26年法律第43号)」が2016年1月1日に施行され、国会を経て「山の日」が国民の祝日として、今年からスタートしました。盆休みを取り易くするための日程配慮もあったのかぁと思います。私の職場では「山の日」前後を閉庁期間としているので、確かにまとめて休みを取るのに最適です。山と言えば、自分は本格的な登山の経験はありませんが、ハイキング程度なら何度も出かけています。最近は山歩きもしなくなりましたが、もともと自分は山は大好きなのです。若い頃、突如思い立って富士山に登りました。無計画だったことを家内に咎められましたが、当時よくぞ家内が一緒に来たものだと思っています。絶対やってはいけないと言われる弾丸登山で、5合目から駆け上るように頂上に到達してしまいました。途中酸素が薄くて苦しみましたが、無謀な若気の至りで、そんなことも気にせず死に物狂いで登ってしまいました。下山してから脚が筋肉痛になり、横浜まで車の運転が危ぶまれました。後日、近隣に住むベテラン登山家からキツく注意されたことを今でも覚えています。もう一度富士山に登るとしたら、今度は万全の構えでいこうと思っています。それはさておき、今日は祝日なので工房に篭りました。日曜日から5日間工房に通って、目標どおりの陶彫部品を作りました。大小で7点の陶彫が乾燥を待っています。木材の加工はまだ出来ていません。一応この5日間で制作は小休止を入れます。明日は先祖のために盆供養の準備をします。母の実家に行って仏壇から位牌を出して、先祖を迎えるための飾りつけをします。漸く実家の盆供養とそれに続く夏季休暇を取ることにしました。