Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 週末 土練り再開
    久しぶりの制作三昧です。カンボジア旅行前に土を砕いて水を打っておいた陶土を手で練り直し、別の陶土と一緒に土練機に入れて、再度手で菊練りを繰り返す作業をしました。早く自分の陶土を作りたいという一念で、汗をかきながらの労働でした。果たして思い描くイメージ通りになるのか、まず陶彫部品を1点作ってみなければ始まらないのです。今回の陶彫部品には、5月以降作っている各サイズの石膏型と、従来のタタラや紐作りの併用を考えていて、これは初めての試みになります。石膏型、タタラ、紐の異なる成形方法が一つの部品に混在するので、乾燥の度合いも微妙かなぁと想定しつつ、兎に角こればかりはやってみないとわからないと思っています。駄目なら計画を見直し、初めから考え直していきます。今日は若いスタッフが2人来ていて、それぞれの課題をやっていました。カンボジアも暑かったけれど、相原工房も負けずに暑い、そんな感想を持ちながら作業に集中していました。
    今夏の読書状況
    毎年夏は読書に勤しむことを自分に課していますが、今夏はあまり進んでいません。カンボジアに行ったときは読み始めて間もない哲学書を持参しました。マルティン・ハイデガー著「存在と時間」です。往復の飛行時間を考えて、きっとしっかり読めると思っていたのですが、飛行機に慣れない自分は、同書を開いても内容が頭に入らず、結局鞄の中に入れたまま持ち帰ってきました。通勤の時は読んでいるのに、何故飛行機は駄目だったのか、年に1回程度しか利用しない空路では、気分が落ち着かなかったのかもしれません。普段携帯できる書籍は鞄に入れていますが、今夏から重厚で大きな書籍は職場に持ってきています。仕事の気分転換に頁を捲る時があって、これは自宅で読むよりいいと思っています。思えば昔は8月末までに数冊読破を目標にしていました。これは学生時代からの癖になっているのですが、今は箍が緩んでとても読破は出来ません。ダラダラと読んでしまうので、どんなに時間があっても読むペースを変えることはせず、長い時間をかけてしまいます。哲学書を敢えて読んでいるのはダラダラ病に活を入れるためで、哲学という学問はぼんやり読んでいると一向に論理が頭に入ってきません。自分で刺激を与えて脳の活性化を図りたいと願っているのです。
    ゴジラ世代の「GODZILLA」
    今日は勤務の後、職場近くのTOHOシネマズに立ち寄り、米国版「GODZILLA」を観てきました。自分は50歳を超えているので1100円で映画を楽しむことが出来るのです。映画は本当に久しぶりでした。まだまだ盆休みの気分を楽しみたいので娯楽映画を選びました。私はゴジラ世代です。ゴジラ第一作が封切られた1954年には生まれていませんが、私は小学生時代にはゴジラ映画の虜になっていました。ゴジラが単純な怪獣対戦映画でないことを知ったのは、おそらく高校生の頃です。水爆実験に警鐘を鳴らす存在として、当時としては驚くべき特撮を駆使して、初代ゴジラが誕生したのです。その頃、ゴジラ第一作が再放送されたテレビでVHSに録画して繰り返し観ました。そんな思いをもって新作「GODZILLA」を観てきました。米国版のスペクタクルの素晴らしさに圧倒されましたが、映像技術は賛美出来ても、若干腑に落ちない箇所もありました。当時のビキニ実験は実はGODZILLAを倒すためだった?という台詞です。米国側の正当化とも取れる台詞で、被爆した多くの人たちにとってはやりきれない思いではないでしょうか。GODZILLAが自然とのバランスをとるために現れたと言うならば、なぜ核を使う設定にしたのか、「GODZILLA」というタイトルにも関わらず敵対する怪獣ムートーの方に時間を多く割いているのは何故なのか、くどくど考え出すとキリがないのでやめますが、社会性を盛り込むのであれば、さまざまな人的災害の現象ばかりを追わずに、何か一つ納得できるテーマに縛った方が良かったのではないかと思えます。娯楽を楽しみたい自分にとってちょっと引っかかる箇所が多かった映画だったと思いました。
    8月RECORD「悠久なる祈りの鎮座」
    今月のRECORDのテーマは、カンボジアのアンコール遺跡群を訪ねる機会を中心に据えたコトバを考えました。実際にカンボジアに出かけたのが7日からなので、今までのRECORDが5日間でカタチが展開していく方法をとっているため、今月は1日から10日までをテーマ性のある抽象とし、11日からアンコール遺跡群の資料を参考にした作品にしていきます。カンボジアではその日のうちにホテルでRECORDを描くことを理想としていましたが、印象が生っぽくてまとめられず、結局帰国してから制作することにしました。その場でのスケッチも考えましたが、旅行日程を見て時間的に無理があるためスケッチも諦めました。自分は旅先でRECORD用紙にスケッチしながら風景描写を楽しむ連作があってもいいと考えていて、いずれ機会があればやりたいと思います。アンコール遺跡群の具体的な景観を、自作の彫刻にするにはなかなか難しいものがあり、記憶を留めるための方法としてRECORDはちょうどいい表現手段と考えています。今月も頑張って制作していきます。
    遺跡を心に刻み込んで…
    アンコール遺跡群の観光から帰ってきて一日が経ちました。自分には創作行為に繋げる強い目的があったため、周遊中は疲れを知らない心身になっていましたが、今日は疲れが出ました。今日は夏季休暇最後の一日でしたが、工房に行く気にならず、自宅で寝たり起きたりして過ごしてしまいました。遺跡を心に刻み込んで、今日はそれを消化している過程と自分に言い聞かせて陶彫制作を休みました。遺跡を心に刻み込んで…とはいうものの咀嚼されたイメージとして出てくるのはいつになるかわかりません。具体的なものはないと言えます。一日1点制作を課しているRECORDは実際のアンコール遺跡群からイメージを拾ってきます。さっそく写真を使って小作品を作り始めました。彫刻はそう簡単なものではなく、アンコール遺跡群が頭に残っているうちは彫刻になりません。具体的な景観が消えたら、まるで何か別な造形イメージとして出てくるのではないかと思えるのです。それでも遺跡群を実際に見て、そこに触れ、頂上に登り、空気や雰囲気を味わったことは大きいと思います。疲れがとれたら工房に行って制作再開です。