Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 就寝前の癒しの時間
    自分の一日を追ってみると、朝6時には家を出て職場に出勤、帰りは夜7時を回ります。実は7時に帰宅できるのは早い方で、通常ならもう少し遅い帰宅時間になります。夜の時間帯は、スポーツ施設で汗を流すことが多いのですが、最近は背中が痛くて暫く行っていません。体調が戻れば週2・3回は水泳に出かけます。それからRECORDとこのNOTE(ブログ)は毎晩欠かさずやっています。たまに工房に出かけて1時間程度作業をしています。週末は朝から一日中工房で制作をやっていて、ウィークディより肉体的に疲労してしまいます。こんな生活の実態を並べると、よく毎日続くなぁと自分でも思いますが、二足の草鞋生活に慣れた身にとっては習慣になっていて案外大丈夫なのです。何もないゆったりした時間は、自分にとって逆に苦しいかもしれません。多動性障害なのか多忙症候群なのかわかりませんが、ひとつだけ癒しの時間があるとすれば就寝前に家内とぼんやりテレビを見る僅かな時間だと言えます。別にテレビの内容はどうでもよく、ただソファに座っているのが心地よいのです。
    架空の工房に遊ぶ
    植木畑の中に建つ相原工房は、制作途中の作品がかなりの空間を占めて所狭しと置いてあります。これは現実の工房の状況ですが、自分が寝床に就く時に気儘に思い描く架空の工房があります。そこは相原工房よりずっと狭く、まだ学生生活を送っている若かりし頃の自分がいます。もう一度人生をやり直せたらどうするだろうと考えていたことが夢に登場したのでした。ずっと以前は半地下になった住居兼工房が夢に出てきましたが、それはウィーンに住む邦人彫刻家宅がイメージの源泉になっていました。最近出てくる架空の工房は、大きなビルの1階部分にあります。高層マンションの1階駐車場の片隅にある工房という按配です。工房には住居部分がありますが、そこはあまり定かではなく、壁一面に格子状の棚があって、習作雛型がたくさん並んでいるのです。学生時代にもっと試行錯誤して雛型を多く作るべきだったと後悔している自分が投影されているように思えます。素材も紙、石膏、鉄があって、抽象的な形態も数多く屑鉄で人体を作った作品もありました。これは師匠である池田宗弘先生の真鍮直付けの影響があるのかもしれません。学生時代に金属がやれたらよかったと思っているところもあるので、架空の工房では鉄に対する憧れにも似た気持ちが出ているのでしょう。高層マンションのイメージの出所は、今の職場から銀行に会計処理で出かける時に見えるマンションの景色がそのまま夢に出ているのです。1階の工房は完全な自分の創作です。その夢に人は出てきません。他者と関わりのない自己表現世界があるだけです。
    彫刻における平面性
    一般的な概念からすれば彫刻は3次元空間に置かれた構築物で、四方八方から鑑賞するものです。最近はそうした従来の彫刻の概念は崩れてきています。展示空間全体を使ったインスタレーションは従来の彫刻として扱えない要素が多く、またそうした作品が昨今ますます増えてきています。自分の作品には彫刻としての旧概念がいまだに生きています。その概念からすれば、自分の作品は平面性が強いレリーフかもしれません。自分も自作をレリーフと言って憚らないのですが、本来のレリーフの旧概念から言えば、ちょっと意味合いが違うようにも思えます。自作は座標(大地)からプラスマイナスとして考えている造形で、発掘された構築物が地上に出現したイメージをもって作っています。埋没された部分はマイナスとして認識している造形で、かつてテーブルを座標にしてテーブルの上と下に造形したことがありました。そういう意味で自作は厳密に言えばレリーフではなく、広がる大地に現われた3次元空間と考えられます。大地が占める割合が大きいので、平面性が強い作品と言うのが正確なところかもしれません。
    陶紋№13~№20の完成
    今年の夏に東京銀座で発表する作品のうち「陶紋」8点が完成しました。「陶紋」は自作の中では小さな作品で、陶を素材に矩形で作るという自己条件を課してやっています。大きさや高さはまちまちですが、今年の夏に発表する「陶紋」は、高さが15㎝程度で低く平べったい作品になっています。「陶紋」は幾何形体に文様を彫り込むのが面白くて始めた作品です。形体で言えば、一昨年は立方体に近く、昨年は高さのある直方体、今年は逆に高さのないものにしました。昨年売れた作品は、コレクター宅で照明器具として使われておりました。図録で「陶紋」は野外撮影をしています。持ち運びやすい作品であることや野外に対する憧れがあってカメラマンにお願いしているのです。今年完成した作品8点も野外撮影を考えたいと思います。陶彫部品を組み合わせていく自分の作品の中で、集合体ではない単体の作品は「陶紋」と「球体都市」で、「球体都市」も野外で撮影してホームページのLandscapeにアップしています。「球体都市」は40点くらい作りました。「陶紋」はまだその半分といったところです。「陶紋」はまだまだ発展していく作品で、制作で楽しみ、野外撮影で楽しもうと思っています。
    週末 木彫一本に移行
    今日は朝から夕方まで工房にいました。ようやく陶彫追加部分の成形と彫りこみ加飾が終わって、あとは乾燥するのを待つばかりとなりました。これで皹割れがなければ陶彫は本当に完了したことになります。やれやれと思いましたが、陶彫は窯出しをするまで予断を許さないのです。その分木彫の工程が遅れ気味で、午後は焦りながら荒彫りを行いました。これからは木彫一本です。少しずつ全体のカタチが見え始めましたが、まだ今後の作業が多すぎて、何をどこから手を付けていいのかわからない状態です。木彫で覆う屏風は6点あります。1点だけでも細部まで彫りこんでおいて、その完成した1点を基準に残り5点に拍車をかける方法がありますが、全体の手直しが出来なくなる嫌いもあります。全体をバランスよくやっていく方が良いのですが、あちこちに目を飛ばしていくと疲労が積み重なることはよく判っています。最終的には常軌を逸してまとめ上げていくパワーは自分にはあると信じて、姑息な手段は使わないようにしようと決めました。今週のウィークディも夜の時間帯に工房に出かけられたらいいなぁと思っています。ただ、夜の電動工具使用は近所迷惑なのでご法度です。