2012.06.01 Friday
6月になりました。6月は個展出品の梱包等の準備があって、予め決まっている休日出勤日以外の週末は、しっかり時間が取れるのかどうか毎年悩むところです。今月はギャラリーせいほうで師匠の池田宗弘先生が個展を開催いたします。師匠の個展に合わせて、自分の個展の図録や案内状をギャラリーせいほうに届けようと思っています。亡父の法事や出身小学校の同窓会も予定にありますが、職場の残務等によりプライベートな用事は未定になっています。新作においては陶彫部品の成形を出来るだけ頑張りたいところです。窯に入れるのは例年秋から冬ですが、それまでに成形・仕上げ・化粧掛けを全て終わらせておきたいのです。逆算すると今月は陶土と格闘することになるかなと思います。ジメジメした梅雨の季節になりますが、湿度は陶彫成形には都合がよいのです。RECORDも含めて今月も頑張っていこうと思います。
2012.05.31 Thursday
昨年のNOTE(ブログ)の5月最終日に1ヶ月を振り返るコメントを書いています。5月は1年間の制作工程において重要な1ヶ月なのです。5月は今年発表する作品の図録の撮影があって、そこで作品に区切りをつけます。つまり撮影日が制作のゴールになるわけです。それが終わると来年発表する作品に着手します。次作のイメージはかなり前からぼんやりと浮かんでいるのですが、実際に作り始めるのは5月です。今月も例年通り、先週から新作に移行して陶土を練り始めました。今月は笠間・益子の陶炎祭・陶器市にも行きました。これも恒例化していて、笠間の親友に会うのが楽しみなのです。叔父が久しぶりにリサイタルを開催してクラシック音楽にも接しました。東京や静岡で開催されていたスケールの大きい美術展にも出かけました。今月は充実した1ヶ月だったと思います。
2012.05.30 Wednesday
「西洋の没落」(O.シュペングラー著 村松正俊訳 五月書房)を通勤途中に読んでいます。本書は専門書なので、通勤で眠くなると文面を目で追うばかりで内容が頭に入りません。それでも文章をとつおいつ繰り返しながら理解に努めています。今回は本書の第一章となる「数の意味について」を読み終えたので、まとめをしておこうと思います。まとめと言っても一文が持つ深遠なる語彙の数々やその積み重ねによる多角的考察は、とても簡単にまとめられるものではなく、自分が感受した部分を列挙してまとめに変えようと思います。「彫刻家、画家、音楽家の形式感覚は、本質的には数学的である。17世紀の幾何学的解析と投影幾何学とのなかには、一つの無限の世界の知性化された同じ秩序が現れている。この秩序こそ数字付き低音という技巧から発達した和声(すなわち音空間の幾何学)によって同時代の音楽を、また西洋にだけ知られていた遠近法(すなわち像空間の感じられた幾何学)の原理によってその姉妹芸術である油絵をそれぞれ活気づけ、感動させ、それに這入りこんだ秩序である。」「作図は、すべて視覚的に与えられたものを改作し、演算はすべてそれを溶解することによって、前者は外貌を肯定し、後者はそれを否定する。こうしてこの二種の数学的な取り扱いのなかに、より広い対立が現れてくる。すなわちギリシャ・ローマ的な小さなことの数学は、具体的な個々の場合を考察し、確定した問題を計算し、ただ一度だけの作図をおこなう。無限なものの数学は、形式的な可能性のすべての種類、関数の群、演算、方程式、曲線の取り扱い、そのうえ、一般的に、何かの結果を考慮しないで、その経過を考慮するのである。」
2012.05.29 Tuesday
今回の7月個展の図録について、印刷前の色稿を基にした最終打ち合わせを今晩持ちました。自分の勤務の関係で夜の時間帯にカメラマンとアートディレクターが自宅にやってきました。図録は自分の意向を反映してもらい、なおかつカメラマンの絵画的画像とも言える視点を加えて、複数の人たちの協力で完成していきます。今回の図録は野外で撮影した見開きが2点入ります。ひとつは分解された状態の作品を野外工房で撮影したものです。台座と陶彫部品を散らして日差しの中で撮りました。もうひとつは「陶紋」5点を砂丘で撮影したものです。カメラマンにお願いして砂丘まで作品を運搬してもらい、そこで撮影した多くの画像の中から1点を選びました。実は砂丘での撮影が今回の図録の目玉です。個展出品の中では小品に入る「陶紋」ですが、広大な風景をバックに埋もれた陶彫群をイメージしました。案内状にも砂丘の画像を使います。前にNOTE(ブログ)に書いたことがありますが、自分は集合彫刻を作っている関係で、個展以外に作品を人に見てもらう機会がなく、工房に訪ねられてもすぐ完成作品を見せることができないのです。そのため組み立てた作品を見せられるのは図録しかありません。そういう意味で図録は大切で、自作のアピールに欠かせないものです。図録制作に力が入るのには、実はこんな理由があります。案内状も同じです。これは記録写真ではなく、作品を媒体にした詩と考えています。その詩を多くの人に送るつもりになって案内状を作っているのです。
2012.05.28 Monday
5月末になり気温が上昇してきました。梅雨入り前のとても気持ちのよい時季です。週末の制作疲れを抱えながら、今日も職場で仕事をしていましたが、ややもすれば新作のイメージが頭を過ります。自分の創作に対するヴァイオリズムは春から夏に向けて高揚していくようで、頭でっかちになってしまうことが度々あります。「風薫る」とは風に匂いを感じとる美しいコトバです。また都会の中でも緑は青葉若葉を繁らせています。こんな季節に創作のことだけ考えていたいと思うこの頃ですが、現実は眼の前にある雑務に囚われ、あちらこちらに気を配りながら一日が過ぎていきます。区役所で防災拠点に関する会議がありました。津波を想定した冊子も配られました。自分の職場は横浜駅近くで平坦な場所にあるため有事には厳しい対応を迫られる施設です。爽やかな季節にそれを断ち切ってしまう有事のことを考えながら帰途につきました。