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  • 三連休 目標達成に向けて
    三連休の中日です。今日は朝から若い世代のアーティスト3人が来ていました。それぞれが自分の制作に精を出していました。3人のうち1人は明日成人式を迎える美大生です。今日は三連休に立てた制作目標に向けて、夕方6時過ぎまで作業をしていましたが、目標達成は微妙になってきました。作品を作っていると一日があっという間に過ぎていきます。朝から電動工具を使い続け、作業着は木屑まみれです。ここまで出来ると思っていたことに意外に時間を取られたり、逆に困難と思っていたことがスムーズに進むことがあって、見通しと実行は甚だ異なるようです。ただ、作品が出来上がっていくに従って気が逸ります。意欲だけが空回りしているような気分です。いい気分ですが、丸一日作業をしていると夜は燃え尽き症候群になってしまいそうです。制作は手や身体だけ動かしているのではなく精神性が問われる部分もあって、長い作業は厳しいものがあるのです。明日も継続ですが、目標達成のために慌てて身体に負担をかけないようにしたいものです。
    三連休 木材部分の目標設定
    休庁期間が終わって、3日間出勤した後の三連休はとても有難いし、また貴重な時間です。「発掘~混在~」の制作に対するモチベーションが保てたまま三連休を迎えられるのが良いと感じます。この三連休で6点の屏風に内包する木材部分を全て終わらせるという目標を立てました。週末ごとに小さな目標を設定して作業をしていくのが自分のやり方で、三連休は少し欲張りな目標にしています。身体は結構きついのですが、ここが頑張りどころです。朝9時頃から夕方5時まで作業を続けました。夜は近隣のスポーツ施設に出かけて水泳をしてきました。実はこの全身運動が作業にはとてもいいのです。木彫や陶彫の制作では身体の一部分に負担がかかります。立体作品の制作には屈んだり中腰になったりする場面も多く、無理な姿勢で長く作業をやっていることもあります。素材の重量も身体に相当負担をかけるものです。彫刻制作は重さとの闘いと言えます。石や金属を扱う作家は、工夫をして重さに対する負担を軽減しているのです。木や陶は石や金属に比べれば多少軽い物質ですが、たとえどんな素材であれ自分の作品のように巨大になれば同じです。この三連休で掲げた目標を具現化できるように明日も朝から工房に行きます。
    新作屏風「発掘~混在~」について
    私のデビュー作は、陶彫レリーフによる三双屏風「発掘~鳥瞰~」です。陶土を混ぜ合わせて焼き締めた陶彫を、6点の画面に配置しました。また、砂によるマチエールを作って陶彫の部品との融合を図りました。上空から大地を見下ろした心象風景を作りたいと常々考えていたことが、ようやくこの時にカタチになったのでした。あれから10年が経ち、今一度三双屏風に挑戦しようと考えました。新作屏風「発掘~混在~」は画面を厚くして陶彫部品を大地に埋め込んだ状況をイメージしています。20代の頃、5年間滞在したヨーロッパの生活にピリオドを打ち、帰国前に数ヶ月かけてエーゲ海沿岸の古代遺跡を訪ねて歩きました。あの時、大地に刻まれた悠久たる遺跡に、もはや人の痕跡はなく、風雨に晒された都市の何たるかを考えさせられたのでした。その印象が帰国後に時間をかけて醸成されるようにイメージの取捨選択がされて、また具象的な要素が削げ落ちていきました。そこから発想した「発掘~鳥瞰~」は、欠落した都市構造であり、また幾星霜に渡って人々が禍根を残し、さらに忘れ去られていった都市の存在そのものをテーマにしたのです。新作「発掘~混在~」も同じ発想に立ち返って作ることにしました。屏風という展示方法をとるのは鑑賞者の視点を考慮し、屏風の折れ具合で風景にやや角度がつき、平坦ではない空間を演出したい意図があります。
    1月RECORDは「萌芽」
    今年のRECORDの年間テーマとしたコトバ、漢字二文字を題名にして具象や抽象に囚われない表現にしていきます。今月は「萌芽」にしました。単純な意味では植物の芽がでることで、転じて新しく物事が生じようとする兆しが現れることを言います。まさに1月に相応しいテーマだと考えました。具象としての植物の芽から象徴的に何かが芽生える表現に至るまで、さまざまな技法が可能です。まず、1日から今日に至る5日間では、装飾的な文様に絡めて何かが育っていく過程を描いてみました。そういう視点で古今東西の名画を見つめなおすと、これはなかなか面白く興味が尽きません。「萌芽」という題名に相応しいものを名画に勝手につけるとしたら、どんなものがあるのか探し出すと時間が経つのを忘れます。自分のイメージの中にどのくらいの引き出しがあるのか、芽生えの表現はどんなところに眠っているのか、自分の制作だけでなく多くの資料の中からどんなインスピレーションを得ることができるのか、煮詰めていけば思わぬ発見があるように感じます。今月は「萌芽」を探し出し、また作り出していきたいと思います。
    12‘RECORDの年間テーマ
    一日1点ずつポストカード大の平面作品を描いています。RECORDと称して今年で6年目を迎えます。ざっと見積もっても1800点以上になり、今年中には2000点を超えそうです。最初の年は、毎日絵柄を考えては描写してみたり、コラージュしたり、半立体的な表現にも挑戦していました。2年目から年間テーマを決め、月ごとに具体的なテーマを掲げてきました。さらに月ごとの中で5日間をシリーズにした表現に変えて現在に至っています。毎晩食卓で作業しているので、その日のモチベーション如何によっては楽しい時や苦しい時があります。飼い猫が食卓に飛び乗って慌てて作業を中断する時もあります。猫を描いてみようと思うこともありますが、猫は気紛れなので都合よくモデルを務めてくれるわけがなく、二束の草鞋を履いて時間に追われている現在の状況では無理だろうなと思っています。今年のRECORDは具象・抽象に拘らず、コトバから導き出されるイメージでやってみようと思います。年間で12のコトバを掲げて、それが題名になりうる作品を毎日作っていこうと考えています。コトバは漢字二文字。今年も頑張ります。