2009.08.10 Monday
昨年の3月26日から28日まで、家内の先祖の墓参りを兼ねて、奄美大島に行きました。嘉徳の青い海は今でも記憶に留まり、片時も忘れることがありません。その奄美で実はサンシン(三味線)を買っていました。本物のニシキヘビの皮を使ったサンシン作りを、名瀬に住む沖島さんに依頼していました。凝り性の職人かなと思ったのですが、あれから1年半が経ち、今日やっと奄美からサンシンが届きました。奄美出身の家内の叔父は「待たせるのは島時間のせいだよ」と言っていましたが、それでも数ヶ月前に叔父は心配してくれて、わざわざ沖島さんの店を訪ねてくれました。先月は自分の作品専属カメラマンの衣笠さんも奄美の友人と店を訪ねてくれました。そんなこともあって、やっと念願のサンシンが遥々遠方からやってきたのです。自分は1年半という儲けがあるのかどうかわからない制作方法に唖然としていましたが、家内は文句も言わず、ひたすら待っていたのでした。やはり家内には奄美の血が流れているのか、諦めず根気よく気長にやっていく力が備わっているようです。ともかく立派なサンシンが手許に届きました。三味線、胡弓、サンシンと和楽器が揃い、家内の演奏活動にも拍車がかかりそうです。
2009.08.09 Sunday
倉庫での作業に汗を流しています。窓を開けて網戸にしていると、微かに風が通りますが、じっと作業台に向っていると、Tシャツに汗が滲んで、そのうち腹も背中もびっしょりになります。額からも汗が流れ、作品の上に落ちることもあります。陶土、木材、アクリルガッシュ等の素材を使うのは、たとえ汗が作品の上に落ちても問題がないからと言えます。そこで午後は扇風機や必要なものを買いに行くことにしました。工業用扇風機は2台、道具や材料を入れる収納箱はとりあえず10個買ってきました。収納箱は再来週搬入される軽量棚に仕分けして収納するために必要と思ったのです。ここは住居でも画室でもないので、雰囲気作りはどうあっても倉庫のままですが、必要なものをすぐ取り出せる工夫はしたいと思っています。あとは涼しくなるのを待って本格的な制作をしたいと考えています。
2009.08.08 Saturday
自宅の裏に植木畑があって、その一角に倉庫を建てました。先日は陶芸窯が入り、陶彫の作業が出来るようになったのですが、まだ環境に慣れず、制作がなかなか手につきません。あくまでも倉庫建築なので、空調設備はなく、風通しはいいものの、やはり住居空間みたいなわけにはいきません。コンクリートの床も壁もハードな印象を受けます。軽量棚を10台購入する予定で、そこに道具や工具を保管しようと思っています。作業机は2台確保しました。RECORDの8月分はそこでやっています。少しでも倉庫に長くいて、作業が出来る環境作りをしなければなりません。工事用の扇風機も必要かなと思いました。今月は何とか作業が始められるといいなと思っています。明日も倉庫で環境作りを行います。
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2009.08.07 Friday
一昨日と昨日は夏季休暇を取り、新潟県と群馬県に行ってきました。越後妻有アート・トリエンナーレと群馬の埴輪展を見るのが目的でしたが、新潟県が縄文土器を数多く出土している地域であること、とりわけ十日町市博物館にある火焔型土器を見てみたいと思ったのも今回の新潟行きにはありました。トリエンナーレを巡っている途中で、十日町市博物館を訪れて、念願であった国宝火焔型土器に会うことができました。写真で見慣れた土器ですが、その波打つ装飾の迫力に圧倒されました。日本は平安時代あたりから瀟洒で雅な芸術を生んできましたが、さらに遡る時代にこんなに逞しく生命感に溢れた造形があったとは驚きです。自然の中から誘発されたカタチをこんなふうに象徴化させたイメージは、いったいどこからやってきたのでしょう。炎がこんなふうに見えた(解釈した)のは、自分たちの先祖の中に美意識が芽生えていたと考えてもいいのでしょうか。これを芸術と扱ったのは岡本太郎でしたが、その日本再発見に感謝です。「波打つ装飾」と前述しましたが、装飾と書くにはあまりにも動きがありすぎ、装い飾るモノからかけ離れた魂が宿っているようにも思えました。
2009.08.06 Thursday
表題は群馬県立歴史博物館の開館30周年記念展として企画されたものです。知り合いの学芸員の杉山秀宏さんからご招待をいただき、さっそく訪れました。杉山さんの案内で、埴輪には地域性があることの説明を受けました。それは巧妙で高い技術力をもっていた地域や、逆に埴輪を埋葬する習慣がなかった地域があること、それは産出する土の影響があること、古代でも交易が行われて埴輪がそれぞれの地域に出回っていたことなど、興味深い話ばかりでした。確かによくみると工人によって細工に功拙が見られ、当博物館がある群馬県は秀でた技術をもっていると思いました。近畿出土の埴輪は巧みで優れているものの、カタチがまとまりすぎているように思います。高い文化を誇っていた証拠ですが、美術的に見ると群馬や新潟あたりの人間臭さの残る埴輪が楽しく思えてきます。武人埴輪というのは、東京の博物館に長くあり、映画「大魔神」のモデルになった埴輪だそうで、なるほどどこかで見たような風貌は特撮映画によるものかと納得しました。
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