Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 疲労感と充実感と…
    この夏は例年の夏より疲れていると感じることがあります。職場にいる時の立場のせいか、たまに休みを取れば新潟県や群馬県や長野県を渡り歩いているせいか、倉庫を建設して作業場として整備を急いでいるせいか、原因はよくわかりません。例年も夏の暑さと戦い、土練りや木に鑿を振るう毎日を過ごしているのですが、今年は定番化した夏の習慣とは少し違うので、やはり疲れているのかもしれません。早く倉庫での作業に明け暮れたいと思っていても、気ばかり焦って物事進まずといったところです。先日の作品引越しの疲れがまだ残っているらしく、今ひとつヤル気が出ないのです。明日もう一日休みをもらって…と思っているのですが、ブラブラ出来ない性分なので、静岡県に行ってしまうことになりそうです。それでも作業が習慣化した生活を夢見て、今月が終わるまでには何とかしたいと考えています。     Yutaka Aihara.com
    軽量棚搬入で環境作り
    亡父が残してくれた植木畑に倉庫を建てて、作業場の確保に全力を注いでいます。今日はスティール製1800×900×600の軽量棚が10台搬入されてきました。その組み立てに汗を流しましたが、今日だけでは終わるものではありません。出来上がった棚に収納箱を入れると少し室内の雰囲気が変わりました。どんな環境の中で作品のイメージが生まれ、また具現化していくのか、作家にとっては大切なことです。昨日伺った長野県の池田宗弘宅は、ドン・キホーテに現代の風刺を語らせ、またキリスト教に纏わる群像を真鍮直付けという技法で数多く制作する作家に相応しくスペインの修道院を模した工房です。塀に囲まれた中庭(野外)で溶接等の金属加工が出来るようにしてあります。蔦の絡まる壁に置いた真鍮の立体作品が、池田先生の美意識を物語っているように思います。では自分はどうなのか。自分が建設した場所は、まるで工場のような無味乾燥な空間です。外には緑が溢れていますが、室内は鉄骨等建築素材丸出しのオープンスペースになっています。でもこの合理性が自分には合っていると思っています。自分はこうでなくては作品のイメージが出てこないのです。軽量棚に道具や工具を整理して、早く作業を始めたいと思う今日この頃です。                     Yutaka Aihara.com
    「池田宗弘が見た善光寺街道」
    表題の展覧会は、長野県東筑摩郡朝日村にある朝日美術館で開催されています。彫刻家池田宗弘は自分にとっては師匠で、彼から彫刻のノウハウを教わり、今もお付合いをしていただいている人です。毎年夏に東筑摩郡麻績村にある池田先生のアトリエを訪ねるのが習慣になっています。今年は池田先生の住んでおられる周辺地域の旧道を先生自身が調べられて、絵地図としてまとめられた作品を、同地の美術館で発表することになったようです。先生曰く「スペインの巡礼地と同様に、日本中にその名は知られていた信仰の古道、廃れた善光寺参りの道、利用されなくなった状況に初めて気がついた。しかし意識して見ると古い民家もあり、歩き道は美しい風景の中に続く。その道と村々には驚く程沢山の石造文化財が地元の生活の中で大切にされ日々の習慣や年中行事の伝承に深く関わり続けていた。」といった動機で、この途方も無い調査を始められたようです。作品はまだ未完とおっしゃっていましたが、ざっと見るだけで1時間はかかる量が展示されておりました。美術館を出た後、先生宅にお邪魔して時間を忘れるほどお喋りをしてきました。相変わらず先生のお元気な様子を拝見して、ほっとしています。
    「魔術的芸術」混沌への…
    A・ブルトンの「魔術的芸術」を読み進み、ついに表現主義の時代に到達しました。昨年夏のブログに表現主義について多くの文章を掲載していることもあって、「魔術的芸術」における「混沌への誘い 表現主義から表意文字へ」の章は大変興味深く読むことができました。マルクの色彩を帯びた幻覚的な動物たちのモチーフ、ムンクの人間の苦悩を描き出す精神性、そして多く紙面を割いているのはカンディンスキーで、「魔術的芸術」の論点からカンディンスキーを知ることになりました。昨年夏に読んだカンディンスキーに纏わる評論や「点・線・面」などの自論に加えて、ブルトンの「カンディンスキーは世界の再創造の中心に一気に飛びこんでゆき、『抽象』の問題を提出すると同時に解決してしまう。(中略)カンディンスキーの作品は、『カオスの通過』のリズミックな、また、象徴どころではない紋章的な解決を提示している」という文面を通して、抽象化を進めた芸術の開拓者の並々ならぬ業績を感じずにはいられませんでした。             Yutaka Aihara.com
    体力消耗の一日
    今日はレンタルトラックで、朝から夕方まで実家と新築した倉庫を何往復かしました。実家の車庫に置いてある「発掘〜円墳〜」「発掘〜地下遺構〜」「発掘〜遺構〜」の3作品を倉庫に移すためです。この3作品はいづれもテーブル彫刻で集合体で作られています。そのため数々のパーツが箱に入っています。「発掘〜遺構〜」は木箱に入っていたので問題はなかったのですが、残り2点の作品はダンボール箱だったため、形がやや崩れ、また屋根つきの車庫といえども雨の影響もあって、何箱かは作りかえる必要を感じました。とにかくトラックに箱を積んで実家と倉庫の往復を繰り返すことはとても大変でした。今日に限って手伝う人がいなくて、おまけに炎暑に見舞われ、体力を消耗しました。汗が滴るシャツを何枚も替え、ミネラルウォーターをがぶがぶ飲みながら、立体作品は元気じゃないと出来ないなぁとつくづく思いました。もう一回トラックを借りて、別の倉庫から新築した倉庫へ作品を持ってこなければなりません。それはまた次回。もう少し涼しくなってからやりたいと思います。                      Yutaka Aihara.com