2018.11.04 Sunday
今月は4回の週末がやってくるので、それに応じて4個の陶彫制作を目標にしています。昨日はタタラを準備した後、東京の美術館に出かけてしまったので、今日は朝から陶彫部品の成形と彫り込み加飾をやっていました。新作は50個近い陶彫部品で構成する集合彫刻ですが、現在焼成が終わっている部品が11個、成形と彫り込み加飾が終わって乾燥を待っている部品が4個あります。今日は5個目の作品を作りました。トータルで16個目になります。完成まで4分の1強になったところです。朝9時から夕方4時までという決めた時間帯に、成形と彫り込み加飾を確実に行うという自分のスタイルを今日も保っています。全体を構成するまでは、こうした職人的な作業で制作工程を進めていくのです。この順序よくやっていく作業は、気持ちとしては楽な仕事です。部分にしか関わらないのは近視眼的で、あれこれ見通すことがないため健康的な仕事と言えます。全体を考えるようになると、作品の良し悪しが見通せるようになって精神的な負担を強います。これは芸術家としての資質が左右する苦しい仕事になるのです。それまでは部品作りが続くので、焦りも休みもせず坦々と制作をするだけです。ただし、この労働の蓄積が最終的に作品に効果を齎せます。手間をかけた分だけ説得力のある表現になるのです。作業中に手許しか眼に入らなくなり、陶土との対話が始まる極上の瞬間も、こうした手間を惜しまない姿勢からくるものだと思っています。これは心理学で言うところのフロー状態のことを言うのではないかと思っています。スポーツで言えばゾーンです。少し前までは制作中にフロー状態はよくやってきて長く続いていましたが、今は滅多にやってきません。また長く続きません。加齢のせいなのでしょうか。しかも私は彫刻制作しかフロー状態を体験したことがありません。私にとって真に集中できるのは彫刻だけなのかなぁと思っています。少しでも長く彫刻制作に関わっていたい思いで、今日は昼ごろに久しぶりに近隣のスポーツ施設に水中歩行に行ってきました。先日痛めた右膝が万全ではないため水泳はせず、俄かに汗をかく程度の歩行にしました。夕方には16個目の成形と彫り込み加飾が終わりました。
2018.11.03 Saturday
11月に入って最初の週末になりました。今日は文化の日でもあります。家内が地域の文化祭に自作のジュエリーを出品していて、朝9時に家内を車で送るため、私は早朝7時から工房に行き、2時間程度制作をして来ました。明日、陶彫の成形と彫り込み加飾をするための準備として、大きいタタラを6枚作りました。家内を車で送った後、私は東京の美術館に行く計画をしていました。夕方までに帰宅して、家内を迎えに行く予定にしていたので、私は6時間で2つの美術館を回ろうと考えていました。初めに訪れたのは東京駅にある東京ステーションギャラリーでした。この会場で開催されている「横山崋山」展は、どこかで情報を得ていてその絵の細密さを知り、必ず見に行こうと決めていた展覧会でした。内容は期待通り圧巻でした。凄いと思ったのが京都の祇園祭を描いた「祇園祭礼図巻」で、山鉾巡行を賑わう人々まで克明に描写してあって、暫し眺めてしまいました。上下巻約30メートルにして延々と続く山鉾や人物たちの細密描写、横山崋山とはいったいどれほどの画家で、これほどの力量があったにも関わらず、今まで知られていなかったことに驚きを隠せません。詳しい感想は後日に改めたいと思います。次に向ったのが目黒にある東京都庭園美術館でした。この美術館は旧朝香宮邸を美術館として改修したもので、アール・デコ様式の美しい景観をもつ施設です。東京都庭園美術館の学芸員は、この独特な雰囲気に合う展覧会を企画しているようで、今回訪れた「EXOTIC×MODERN」展も美術館の内装によく合っていました。「アール・デコと異境への眼差し」という副題が示す通り、アジアやアフリカの民族要素を取り入れた当時のアール・デコ様式の作品の数々が展示されていました。これも詳しい感想は後日改めます。私が午後3時に帰宅したら、ちょうど家内から連絡が入りました。今日は文化に日に相応しい美術館巡りをしてきました。土曜日はいつもウィークディの仕事の疲れを残しているので、制作一辺倒ではなく、こうした鑑賞がいいのかもしれません。明日は制作を頑張ります。
2018.11.02 Friday
11月のRECORDのテーマを「枠」にしました。RECORDは一日1点ずつ作っている小さな平面作品で、2007年から始めています。文字通り日々のRECORD(記録)で、イメージの出し易さを考えて5日間で展開するデザインを採用しています。年間で画面構成に規則を設けていて、今年は画面を矩形で区切るパターンにしています。その上で月毎にテーマを決めていて、11月は単純な「枠」というテーマにさせていただきました。今年は年間を通じて枠を決めてやっているようなものですが、額縁に収まる世界がイメージされていたので「枠」にしました。具体的にはステンドグラスが頭にあって、とりわけカソリックの荘厳な教会に嵌め込まれたキリストを主体にしたステンドグラスや、差し込む光の効果を狙った色彩の饗宴をRECORDにしようと思っています。毎年RECORDの絵柄を年賀状に使っているので、来年の干支であるイノシシを今月のRECORDに取り入れる必要もあります。今月も毎日きちんと作品が完成するよう頑張っていきたいと思います。
2018.11.01 Thursday
11月になりました。私は今日からネクタイを着用しています。凌ぎやすい季節になって、創作活動に拍車をかけようと思っています。新作の制作状況は、2つの塔が連立する陶彫作品を作っていますが、床に接する1段目の陶彫部品11個は全て焼成が終わっています。そこに積み上げていく2段目の陶彫部品は、今のところ3個だけが成形と彫り込み加飾が終わっています。同時に3段目の陶彫部品も作り始めていて1個目の成形と彫り込み加飾が終りました。窯に入れる容量の関係で、これからは2段目と3段目の陶彫部品を同時に作っていくことになりますが、作ったばかりで乾燥が進まないうちは窯入れは出来ません。例年は11月から窯入れを始めていることがNOTE(ブログ)のアーカイブを見ると分かります。今月も4回週末がやってきて、そのうち3連休が1回あります。少なくても4個の陶彫部品が出来るかなぁと思っています。希望としては窯入れをしていない日に限って、ウィークディの夜間制作ができたらいいと考えていますが、不確定な部分もあります。鑑賞は都心の美術館や博物館では充実した企画展が目白押しなので、上手に時間を使いながら都心に出かけていきたいと思います。RECORDは現在の調子を崩さずに進めていきたいと思います。読書は現象学に引き続き挑んでいきます。つい目移りしてしまう書籍も数々ありますが、ここは難解な学術書を何とか理解したい思いを優先すべきところです。寒さが増していく季節ですが、今月も頑張ります。
2018.10.31 Wednesday
10月の最終日を迎えました。秋が深まって紅葉が見られるようになりました。あれほど暑かった夏も過ぎ、今では朝晩冷え込んできて季節の変わり目に暫し佇みながら、秋めいた10月を振り返っています。今月の陶彫制作は順調でした。4回週末があり、4点の陶彫部品の成形と彫り込み加飾が終わったのは良かったと思っています。週末毎にきちんと制作していたわけではないのに、ともあれノルマを達成しました。週末の過ごし方を調べると「かながわボッチャ2018」を綾瀬まで観覧に行ったり、職場の研修旅行があったり、女子美術大学の芸祭にお邪魔したりして、制作以外の時間が多かったのに驚きました。美術展は師匠が出品していた「自由美術展」(国立新美術館)を初め、「京都・醍醐寺」展(サントリー美術館)、「小原古邨展」(茅ヶ崎市美術館)、「ヨルク・シュマイサー展」(町田市国際版画美術館)の4つ、映画鑑賞は「運命は踊る」(シネマジャック&ベティ)1本だけに行きましたが、週末の過ごし方を見るとこれで充分なのかなぁと思いました。RECORDは恒例になった1年1回のカメラマンによる撮影があり、先月分までの画像がカメラに収まりました。現在もRECORDは毎晩きちんと作っています。職場では来年度を見据えた管理職の仕事が増えてきていて、私は結構忙しい日常を送っています。読書は挑んでいる現象学が難解すぎて、それを言い訳にしてかなり停滞気味です。来月は読書を頑張ろうと思っています。