Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 週末 制作に精魂尽きた一日
    日曜日は、土曜日とは違い、朝から夕方まで制作一辺倒で過ごせるほど体力的にも精神的にも余裕があるのです。今日は工房の窓いっぱいに広がる梅の枝に、花が咲いた時の驚きと喜びを今か今かと待ちわびながら一日を過ごしました。例年より梅の開花が遅いですねぇと工房に来ていた若いスタッフが呟いていました。彼女は来週末に搬入する大きな作品を作っていて、梅の開花と作品の完成を競い合っていました。梅はもうすぐ開花を迎えそうです。私は昨日準備したタタラを使って大きな陶彫成形を作っていました。毎週日曜日はがっつり陶土と格闘していて、タタラを紐作りで補ったり、表面を板で叩いたりして、求めるフォルムを目指します。午前中は寒さで手が悴むので、ストーブの傍で休憩しながらやっていますが、そのうち手のことは意識しなくなってしまい、欲求の赴くまま作業を続けてしまうのです。昼食の後、やや作業が緩む時間帯があるのですが、今日はそれもなくずっと緊張したまま作業を続けてしまいました。喉が渇いて、ストーブの傍に置いてあるペットボトルを取りに行ったら、若いスタッフも真剣な面持ちで自作に向き合っていました。声をかけて、2人して小休憩を取りました。私はこの年齢になり、創作に迷いはなくなりました。スタッフはまだ20代の女性なので、創作や生活のことにも迷いが生じているはずです。20数年生きてきて、今が一番多忙だと言っている彼女の顔には充実感も漲っています。創作活動が出来る場所が確保されていることは、彼女にとってある意味では幸運なことかもしれません。夕方、私は窯入れを行いました。明日と明後日は工房の電気が使えないよと彼女に断りつつ、工房を後にしました。自宅に帰ったら、私は精魂尽き果てた状態になり、ソファに倒れこんでしまいました。
    週末 母の用事&映画鑑賞
    2月最初の週末です。土曜日はウィークディの疲れがあって、一日中制作するには厳しいと考えています。先週も午後は「運慶展」や映画に出かけていました。今日は母が持っている賃貸住宅の青色申告を代行してもらうために税理士を呼びました。毎年来ていただいている税理士は、父が存命していた頃の古いつき合いで、実家の青色申告を任せている人です。最初の頃、税理士は母の実家にやってきていて、溜め込んでいた書類の仕分けをやっていましたが、母が介護施設を利用するようになってから、書類は我が家に届いているのです。家内がそれらを丁寧に保存していたおかげで、ほぼ1時間くらいで整理を終わらせて、税理士は事務所に必要書類を携えていきました。今日は朝早く工房に行き、明日の成形準備のため大きめのタタラを6枚作りました。税理士とは11時の約束でした。午後は馴染みのミニシアターに映画を観に行きました。家内を映画に誘いましたが、映画の内容がマニアックすぎて、家内から今回は遠慮すると言われてしまいました。映画は「日曜日の散歩者」という台湾映画でした。時代は1930年代、日本統治期の台湾で、日本語で詩を創作し、新しい台湾文学を作り出そうとした青年たちがいました。日本文学を通して西洋のシュルレアリスムを吸収し、情熱を持って「風車詩社」を結成した若い詩人たちは、戦争とともに言語弾圧を受けていきました。これは役者が演じるドラマではなく、当時の画像を駆使したドキュメンタリーとして、歴史に翻弄された詩人を描いた貴重な映像作品でした。詩作と西洋モダニズム、これに興味関心がなければ退屈する映画かもしれません。私は学生時代に詩やシュルレアリスムに興味を持っていたので、「日曜日の散歩者」は私一人だけで観にいくしかない映画かなぁと思っていました。詩人西脇順三郎や瀧口修造の世界が画像や詩の断片として登場してきたので嬉しくなりました。画家の作品では靉光や恩地幸四郎の作品に目が留まりました。詳しい感想は後日改めます。
    2月RECORDは「絡」
    今年のRECORDは月毎に画面構成のパターンを決めています。2月は同一の柱が並ぶ画面構成にして、そこに有機的な物体が絡んでいくイメージで制作していこうかと思っています。下書きをすると画面全体が縞模様になりますが、自分の意識としては縞ではなく柱の捉えです。平面的な捉えより、そこに立体を見取っていく方が自分は面白いと感じていて、下書きをするときは常に空間を意識しているのです。先月のNOTE(ブログ)にクリムトの世界観を書いた文があります。琳派のような装飾的平面性と西洋的な立体解釈の人物像が、同じ画面に共存することによって、象徴化された世界が登場するといったようなことを書きました。その相対する世界が面白いと感じるのは私だけでしょうか。若い頃、ルーマニアやギリシャの教会で見たイコン(宗教画)にも、イエスや聖母マリアの周囲を平面的な図像が配置されていて、象徴的な美しさを際立たせていました。同一画面に共存する写実表現と平面装飾の織り成す世界は、対象を強調する心理的な効果を与えるのではないかと私は考えます。小さく些細なRECORDが、古今の流麗な作品に匹敵できるとは思いませんが、その要素を大いに取り入れていきたいと思っています。今月も頑張ります。
    凍てつく2月になり…
    今年の冬は例年より寒いのではないかと思っています。横浜で水道管が凍るのは珍しいことです。2月は凍てつく季節ですが、工房の窓から見える梅の古木にはたくさんの蕾があって、すぐそこまで迫った開花が楽しみでもあります。今月の制作目標として、大小それぞれ1点ずつ作っているテーブル彫刻の陶彫成形だけは作り上げたいと思っているところです。週末の数を考えると厳しい目標ですが、ここで頑張っておけば5月連休の図録撮影に間に合うのではないかと思っているのです。大小それぞれ1点ずつのテーブル彫刻の題名もそろそろ考えたいと思っています。イメージの源泉を辿りながら相応しい題名をつけていくつもりです。RECORDは年が変わっても悪癖変わらず、下書きだけの作品が山積しています。毎晩1点ずつ新作を作りながら、過去の作品の仕上げを目指さないと苦しさが増すばかりです。RECORDが様々な活動の中で一番厳しい媒体だなぁと感じますが、慣れに甘んじる絵柄がある一方で、小さな発見もあり、なかなか捨て難いものなのです。そんなRECORDを10年間も継続してきました。これを止めるわけにはいかない意地が出ています。今月も頑張りたいと思います。鑑賞は見たい展覧会や映画があって、制作の間隙をぬって出かけようと思います。読書はアート関係の書籍を継続して読んでいきます。2月は流感や風邪が吹き荒れる時期でもあるので、身体を気遣いながら過ごそうと思います。
    1月は映画鑑賞が充実
    1月の最終日になりました。今月を振り返ると、まず大きな陶彫作品の成形と彫り込み加飾が全て出来上がり、乾燥を待っている状態です。仕上げと化粧掛けを残していますが、まずまずの成果です。敢えて言うならテーブルの柱に接着する陶板がまだ不足していて、今後の取り組みになります。小さめのテーブル彫刻3点は、天板の切断と穴の刳り貫きが終わっています。そのうち1点を7月の個展に出品することになりそうです。その1点に接合する陶彫部品の成形がまだ途中ですが、1点に絞り込むことによって、完成のメドがたちました。例年出品している小品数点はまだこれから制作することになります。RECORDは下書きが先行し、良い状態とは言えません。悪癖が出てしまい、なかなか解消できないのが厳しいところです。鑑賞では、展覧会としては「運慶展」(金沢文庫)の1回だけ、その分今月は映画によく行きました。「ゴッホ最期の手紙」「ル・コルビュジエとアイリーン」「ユダヤ人を救った動物園」(全てシネマジャック&ベティ)の3本で、専ら常連の映画館のレイトショーばかりでした。土曜日の夜に車で映画館近くまで行って、コインパーキングに車を入れて、最寄のレストランで夕食を済ませ、映画を観て帰るという流れが出来上がっていて、気分もリラックスし、しかも内容で刺激をもらえる上映作品とあれば、私は憑かれたように何度も出かけてしまうのです。映画館で発行している予定表を見ると、今後もアートを扱った映画が多く、来月も映画鑑賞が楽しめそうです。今月はとくに映画鑑賞が充実していたと思っています。読書はドイツ表現主義に関わる芸術家を扱っている書籍を読んでいるため、NOTE(ブログ)に取り上げる頻度が上がっています。久しく離れていたドイツ表現主義が再び眼前に登場して、私を刺激している感じです。今年読破したい難解な書籍も購入してありますが、まだ当分はアートに関する書籍とつき合いたいと思っています。