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  • 真冬の通勤雑感
    この時期になると、ついNOTE(ブログ)に書きたくなるのが、早朝の通勤についての雑感です。橫浜もついに氷点下の朝となり、6時半に自宅を出る自分は身が切られる思いで坂道を下り、バスの停留所まで歩いて向かいます。自宅は小高い丘の上に建っているので、毎朝坂道の凍結を心配していますが、雨や雪が降っていない現状では滑ることはありません。昨日工房で窯入れをしているので、今朝は自宅を出ると工房のある植木畑に向かいました。工房に立ち寄り、焼成温度を確認して、工房寄りの坂道を下っていきました。自宅前の坂道より工房寄りの坂道の方が、いくらか勾配が緩やかで階段もあります。積雪があれば工房に寄らずともこちらの坂道を選んでいくことになるのです。バスの停留所で待つこと5分程度で、朝は比較的時間通りにバスがやってきます。バスに乗る面々も同じ人が多く、駅に到着して足早に改札口を通り、ほとんど同じ時間帯の電車に乗っていきます。きっと明日も明後日も同じ時間のバスや電車に揺られながら通勤していくんだなぁと思うところです。自分は再任用管理職なので、橫浜市で延長が認められなければ、今頃は自由人になっているのかなと思うのですが、それを考えれば、こうした通勤風景が愛しくなってもおかしくないと思っています。ただし、日常はそんな感慨に耽ることはなく、通勤の流れに身を任せ、職場に着いたら仕事を始めて、夜自宅に帰れば夕飯もそこそこにRECORDを描いたり、NOTE(ブログ)を書いたりするのです。夜の制作に関しては翌朝の起床がつらくなるので、深夜にならないように気をつけているのが現状です。
    週末 寒さ厳しい工房より
    横浜と言えども寒波到来の季節は寒さが厳しいもので、内壁のない工房は外と変わらない温度のため、厚着をして作業をしていました。それでも陶土に触れていると手が悴んで、ついストーブの傍に駆け寄って暖を取りたくなるのです。今日は前に頻繁に来ていた大学院生が久しぶりに来ていました。彼女は修了制作の審査会が終わって、学内展示のために追加作品を作っていました。職場の人も2人来て、それぞれの絵を描いていました。工房から見える植木畑の梅の蕾が膨らんでいて、もうすぐ咲きそうです。私は相変わらず陶彫の成形やら仕上げやら化粧掛けをやっていました。夕方乾燥した作品を窯に入れました。このところ窯が空くことはありません。週2回の焼成をやっていますが、来週は乾燥と仕上げが追いつかないため週1回になります。陶彫部品がどんどん焼成が終わって出来上がっています。制作工程は順調ですが、あまりにも工房が寒いため、暖を取っていて作業が滞ります。意欲だけではなく気候も制作工程を左右するなぁと思っています。工房には湯茶を用意してあります。インスタントコーヒーやパック入りのお茶も飲めるし、駄菓子もあります。昼食時間は人がいるとお喋りが耐えません。私はこれが良いと思っています。一人で制作していると、あまり休憩も取らずに先へ進める傾向が私にはありますが、最後には疲れてヘトヘトになってしまうのです。寒さ厳しい工房では誰か人がいる方が、気分的な暖かさを感じるのです。また来週末、頑張ろうと思います。
    週末 大雪の記憶が甦る日
    今日は工房に行く前に、家内を神奈川公会堂に車で送っていきました。和装になり、邦楽器を持って出かける家内は、バスや電車に乗るのが難儀なため、毎年車で送っているのです。思い出すのは2013年の今日、大雪が降ったことです。ちょうど成人の日で晴れ着姿の新成人たちには忘れられない大変な思い出だろうと思います。その時も家内を公会堂へ送った後、工房で木彫の粗彫りをやっていたのでしたが、見る見る雪が積もって工房周囲は雪国のようになってしまいました。この日スタッフが一人も来ていなかったのが幸いでしたが、公会堂に行った家内を心配しました。今日と同じ和装で、この時は邦楽器を二丁携帯していたので、どうやって帰宅するのだろうと思っていました。家内は公会堂近隣にあったスーパーで長靴を買い、電車で自宅の最寄り駅まで来たのですが、積雪のためバスも出ず、タクシーもなく、私も車を出せず、仕方なく駅まで歩いて家内を迎えに行きました。邦楽器一丁を私が持って雪を掻き分けて帰宅しました。あれから5年が経ちました。日本全国が寒波に見舞われる中、横浜は曇りがちの天気で雪や雨は降ることもなく、ホッと胸を撫で下ろしました。私はいつものように陶彫制作に明け暮れていました。夜には職場近くの地域で賀詞交換会があって出席してきました。帰途は悴むような寒さでした。明日も寒いようですが、朝から工房に篭る予定です。風邪やインフルエンザに留意しながら、頑張って制作に励みたいと思います。
    「現な像」読み始める
    「現な像」(杉本博司著 新潮社)を読み始めました。著者杉本博司氏は現代美術作家ですが、写真の世界では「劇場」シリーズや「海景」シリーズで、独自な感性を持った作品で注目されています。とりわけ私は全米の映画館を撮影した「劇場」シリーズが大好きで、昨年の大がかりな展覧会でまとまった作品群を拝見させていただきました。6月には出張で訪れた京都の細見美術館でも「杉本博司 趣味と芸術ー味占郷」展が開催されていて、小さな規模ながら古美術と現代的感性のコラボレーションが絶妙で、興味津々で見させていただきました。11月には東京写真美術館で大規模な展覧会「杉本博司 ロストヒューマン展」があって、杉本ワールドには1年間で2度接する幸運に恵まれました。「現な像」は6月の個展の際に細見美術館のアートショップで購入しました。本書は「新潮」に連載されたエッセイをまとめたもののようです。頁を捲っていくと仏像等の古美術に関するものや歴史に関するものが散見されます。現代という視座を推し量る上で、歴史の出来事や哲学や宗教を介して洞察し、そこから現代そのものを導き出してくる手法は、彼の造形美術と同じで、造形と思索双方から杉本ワールドに誘われていくように感じます。しばらくは通勤の友として本書を読んでいこうと思います。
    1月RECORDは「かすむ」
    昨日のNOTE(ブログ)に書いた通り、RECORDは今年も継続していきます。テーマはひらがな3文字に統一しました。今月のRECORDのテーマは「かすむ」にしました。「かすむ」を、漢字で書けば「霞む」になります。霧や靄がかかって先が見えにくい状況が頭に浮かんでいて、とりわけ国際情勢では隣国との難しい関係や米次期大統領の政策をネットや新聞で読むにつけ、将来に対する不安を感じるのは私だけではないと思います。明るい未来が描けない現代の情勢は、現代アートにも反映しています。私たちがよく利用するネットにも誤報があったり、詐欺紛いの情報もあって、何が真実なのか掴めない昨今ですが、自分の立ち位置や社会との関わりを表現するとしたら、こうした先が見えにくい状況をそのまま表現するのが良いのではないかと思うのです。RECORDは画面も小さいし、制作時間も限られているのですが、今月は「かすむ」状態をイメージして作り続けていきます。2017年になってRECORDは新たな気持で取り組もうと思います。