2016.07.06 Wednesday
「人間モーセと一神教」(フロイト著 吉田正己訳 日本教文社)終結部の「D応用」のまとめを行います。冒頭に「早期における外傷ー防衛ー潜伏ー神経症の発病ー抑圧されたものの部分的回帰、これが神経症の発展に対してわれわれのたてた公式である。~略~人類のばあいにも性欲的=攻撃的内容をもった事件が起きて、永続的な結果をあとに残しているが、それはおおむね防御され、忘れられてしまい、あとから長い潜伏ののちに作用を引起して、構造や傾向において神経症の症候に似た現象をつくりだすのである。~略~その症候に似た結果が宗教的現象であることを示したいのである。」とありました。神経症の症状を人類史における宗教の成立にあてはめて論考を展開するフロイトですが、嘗て「トーテムとタブー」を上梓した自信からか、フロイトが最も得意とした分野に、人類史を引き入れようとする思いが伝わってきます。「エジプトから借りた一神教の独特の特徴が、魔法と神秘とを否定することにより、精神性における進歩に対する刺戟により、昇華に対する要求によって、いかにユダヤ民族に作用し、その性格に永遠の刻印を押さざるをえなかったか、また、この民族が真理の所有によって至福を感じ、選民の意識によって圧倒されて、ついに知性の尊重と倫理性の強調に達したのはどういうわけであるか、さらに、どのようにしてこの民族の悲惨な運命、現実的幻滅が、すべてそのような諸傾向を強化しえたのであるか」という問いかけを自ら発し、それをフロイト流心理学で解明しようとする姿勢が、今後の展開に臨むフロイトの考察になっていくようです。これは果たして精神分析学という学問的考察なのか、単なるフロイトの妄想なのか、ちょっと暴走している気配を私自身感じながら、この章のまとめにしたいと思います。
2016.07.05 Tuesday
昼間は市公務員管理職、夜は工房に通って個展の準備をやっていて充実している日常ですが、この分刻みの生活は長く続かないと感じています。年がら年中制作工程に追われているようで、実は制作にも緩急があります。今が一番辛い時かなぁと思っていますが、個展が始まってしまえば、この生活から解放されます。この夏は休暇をとって、どこか海外にでも行こうかと思っているところです。現行の作品が完成すれば、間髪を入れずに次の制作を始めてしまうのが、自分の常套手段ですが、それでも個展後の開放感は素晴らしいと思っています。新作への期待もあって気も漫ろです。そんな息抜きも必要ですが、辛い時の僅かな息抜きも考えたいのです。RECORD制作時に食卓で聴いている音楽も結構息抜きになりますが、深夜やっているアニメや音楽番組もホッとした寛ぎを与えてくれます。あまり夢中になると逆効果ですが、軽い気持で眺めているのに最適です。難しい映画やドラマは見たくないと思っていて、自分が時々出かけるミニシアター系の映画は、個展開催まではまったく寄せつけません。鑑賞は制作と同じくらいにパワーを使うので、気楽な息抜きには適切ではありません。息抜きには刹那な面白みがいいのではないかと思うところです。
2016.07.04 Monday
今年の個展も2週間後に迫ってきました。東京銀座のギャラリーせいほうで11回目の個展になります。知り合いや個展に来ていただいた方で住所が分かる人に、案内状を送ろうと思います。今晩は工房が陶彫部品の焼成のために使えないので、自宅のパソコンで宛名の印刷をしています。今晩だけでは終わりそうになく、明日の晩も工房から帰ったら印刷の続きをやります。先日、ギャラリーせいほうの田中さんに1000枚の案内状を届けました。自宅には500枚の案内状が残してありますが、住所録の中には引っ越した人もいて、選り分けながら印刷をしています。学生時代の友人が数十年ぶりにギャラリーに顔を出してくれて、感激一入の年もありました。毎年来てくれる人が来なくてどうしたんだろうと思っていたら、病に伏せていたなんてこともありました。師匠でもあった石彫家中島修さんは既に他界されてしまいました。もう一人の師匠池田宗弘さんが健在でいられるのが、自分には救いであり、また心強く思うところです。10年の歳月にはいろいろなことがあって、お互い健康で再会を楽しめる機会になれば嬉しい限りだと思います。きっと会えると気迫を込めて、それぞれの方々に案内状を送っています。住所が分からない方々のために、ホームページの扉に案内状の画像をアップしています。東京銀座にお出かけの際に、ぜひギャラリーせいほうに立ち寄っていただけたら幸いです。とは言え、今年は作品がまだ完成していないのが辛いところです。これは自分の責任上頑張るしかありません。搬入には間に合う計算です。肝心の作品以外は準備万端です。
2016.07.03 Sunday
今日の工房での作業は昨日の続きです。陶彫部品の箱詰めをやっていますが、ざっと見積もって木箱は30個程度必要かなぁと思っています。そのうち半分くらいは梱包が済みました。残りはウィークディの夜に工房に通って木箱を作るか、来週末にまとめてやるか、残りの日数を計算しながら進めようと思います。昼間は気が張っていて、よく身体が動きますが、夕方自宅に帰ってくるとぐったりしています。来週は仕事上の懇親会が複数あって帰宅が遅くなることがわかっています。夜の工房通いは思うようにできません。できない分をどこで取り戻すか思案中です。梱包という作業は単純ですが、手間がかかるため時間を要します。これを仕事にしている人もいるくらいなので、自分でやるのはなかなか大変です。今日も若いスタッフが来ていました。彼女は私の仕事を手伝いながら、自分では大学院の修了制作をやっていて、野外工房で電動工具を使っています。木陰を選んで作業していますが、熱中症が心配になります。朝のうちは風がありました。横浜は細かい隆起のある地形で、小高い丘が多いのです。自宅も工房も丘の上にあって景色がいいのですが、風通しがよすぎて暴風雨の時は大変な事態になります。それでも今日は相変わらず蒸し暑く汗が噴出していました。昼食はスタッフとともに近くのファミリーレストランに行くことにしました。これは非難です。空調の効いたところにいれば、身体は回復してきます。午前3時間、午後3時間を頑張るために採っている手段なのです。今日の梱包作業のノルマは達しました。また次回頑張ります。
2016.07.02 Saturday
今日は朝から工房に篭っていましたが、個展搬入準備のために梱包作業に追われました。創作活動は暫し休みです。「発掘~表層~」の台座2点をエアキャップをつけたシートで覆いました。一人ではできないので、工房に来ていた若いスタッフに手伝ってもらいました。「発掘~環景~」の折り畳み式の台座20点もひとつずつエアキャップをつけたシートで覆いました。これは一人でやる孤独な作業でした。創作的な要素が入らない作業は退屈ですが、作品の持ち運びや保管においてきちんとした梱包は大切です。また集合彫刻を分解して箱詰めするので手間はかかります。これは仕方がないと自分に言い聞かせて、毎回この時期になるとこんな梱包作業をやっているのです。梱包は作品ごとに方法は異なります。今回は陶彫部品が多いので木箱作りが大変です。今日も工房内は蒸し暑く、汗が止めどなく流れ、シャツやバンダナを替えました。いよいよ夏の気候が到来したなぁと思いました。汗をかくと身体は動き易くなりますが、まだ夏の気候に慣れていないので、初めのうちは結構辛いものがあります。昼間汗をかくと夜になって疲れも出ます。先週も今週もそんなことで夜は何も出来ませんが、RECORDとNOTE(ブログ)は習慣としてやっています。明日も木箱作りです。創作と違って気合が入らないのですが、頑張っていこうと思います。