2016.01.03 Sunday
今日で休庁期間が終了しました。6日間の休庁期間をずっと制作に充てることは無理でしたが、それなりに頑張れたように思います。昨年暮れの目標4点は完成し、新年は1点のみという成果でしたが、これは正月の行事があって仕方ないことと思っています。今日も一年1回の従兄弟会がありました。十数人が集まる貴重な機会なので、東京五反田の洋食レストランに家内と出かけました。今日の会合は、家内の関係する従兄弟たちで、奄美大島から出てきて学問で身を立てた叔父や叔母の息子や娘たちなのです。島の濃密な関係が世代を超えて繋がっていると言えます。叔父の中にはカント哲学者や考古学者や音楽家がいて、自分にとっては文化意識の高い親戚です。家内と付き合っていた若い頃に、自分が専門とする彫刻芸術を理解してくれた大切な存在でした。その第二世代が毎年正月に集まっているのは稀なケースでしょう。第二世代も自分にとって楽しく刺激的な人たちで、彼らと会ったのが久しぶりにも関わらず、会話が弾みました。今日はこの従兄弟会があったため、早朝工房に出かけ、1時間程度彫り込み加飾を行いました。休庁期間は今日で終わりましたが、制作に弾みをつけられたことが大きいと思っています。休庁期間でどのくらい作れたかではなく、これから作ろうとする意志がどのくらい湧き上がったかが重要で、それが今後の創作活動を左右すると考えています。6日間懸命に作りまくって燃え尽きてしまうのは危険極まりないことで、寧ろ今後に向かって意欲を高めていくことが、長い制作工程を考えると必要なことだと思っています。
2016.01.02 Saturday
新年になって今日から制作を開始しました。昨夜、ちょっと工房に行って大きなタタラを数点準備したので、今日は陶彫成形を行いました。午後は土錬機を回して40kgの土練りをしました。正月をのんびり過ごしたいところですが、今年の7月には11回目になる個展があるため、休んでいられないというのが本音です。今日はお馴染みになった中国籍のスタッフが工房に来ていました。中国は2月の旧正月が年の改まる時で、日本の正月気分には浸れないようです。彼女は都内の美術大学に勤めているため、旧正月は入試期間にあたっていて帰国は出来ないと嘆いていました。暦の行事が国によって異なるため、外国で仕事をするのはそれなりの覚悟が要るのかもしれません。自分も制作を続行している以上、正月気分はありません。自分にとって創作活動は何よりも刺激的で楽しいものなのです。自分の唯一の生きがいにもなっていて、公務員管理職として多少上手くいかないことがあっても、創作活動のことを思い返すと元気が湧いてきます。鑑賞も読書も旅行も自己表現の肥やしにするため、また自分の創作行為への思索を深めるためにやっているようなものです。自分が創作を通して何を求めているのか、森羅万象全てにわたって自分が解釈したことを提示することかもしれません。それがゆえに他の芸術家や学者が解釈した思想を、自分で咀嚼しなければ、自己解釈に繋がらないと考えているのです。話が大きくなりましたが、2016年の初めに制作をやりながら、そんなことが頭を過ぎりました。
2016.01.01 Friday
2016年になりました。まずは新春のお慶びを申し上げます。年が変わり、気持ちを新たにリセットできることは素晴らしいと感じます。今年も私のホームページは創作活動を中心にして、作品をあらゆる人に広報していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。昨年から制作を進めている陶彫による新作が2点あります。休庁期間が終わるまでは終日頑張り、願わくば5月初旬までに完成できればいいなぁと思っています。RECORDも新たなテーマで継続していきます。読書は昨年から取り組んでいるフロイトの「夢解釈」に挑みます。鑑賞は今年も情報を巡らせ、自分にとって刺激になる展覧会等に出会えればと思っています。今日は恒例になった初詣に出かけました。東京赤坂の豊川稲荷には、父が亡くなってから、私はずっと出かけています。父が存命だった頃は、愛知県の豊川まで車を飛ばして行っていました。遠い昔のことですが、相原の本家に捨ててあった小さな祠を、祖父母が拾ってきて、畑の隅にやしろを建てて祀ったようです。それが今も我が家に伝わる小さな稲荷で、現在は竹林の中にあります。元旦になると子どもだった私に、両親が細かく切った餅と油揚げを稲荷に供えてくるように命じました。札は豊川稲荷で護摩を焚いてもらっていました。それが私の代になった現在まで続いているのです。本家は没落して分家が栄えたのは稲荷のお陰だと祖母は言っていましたが、それは迷信に過ぎず、祖父母が生真面目に働き、自分もそれに倣ったのだと父は主張していました。私も父の言う通りだと思っています。それでも敷地に祠がある以上は、毎年新しい札にしているのです。夕方、東京赤坂から帰ってから工房に出かけました。明日から制作を開始するので陶土をタタラにしました。座布団大のタタラを3枚作りました。手が陶土に不思議に馴染んでいたのが分かりました。幸先がいいスタートになってくれればと思います。
2015.12.31 Thursday
2015年の大晦日になりました。毎年恒例になっていますが、今年の総括をしてみたいと思います。今年の7月個展で発表したのは「発掘~群塔~」と「発掘~丘陵~」でした。陶彫部品の多さで毎年更新している最近の状況は、なかなか厳しいなぁと思っています。横浜市公務員の管理職と彫刻家との二束の草鞋生活は、さすがに板に付いたものの、週末を制作で過ごす日常では何かに急きたてられるような圧迫感をもつこともあります。定年退職が近づいている今となっては、二束の草鞋生活もいずれ思い出になっていくのかなぁと思っています。現在はそんなことを振り返る余裕もなく、来年の夏発表する新作に精を出しています。今年は工房にロフトが出来て、作品保管部分が拡充されました。空間が広がったことで制作に意欲が湧いてきました。陶彫はまだまだ奥の深い世界で、自分は生涯関わってもこれぞ陶彫だというものが見つからないのではないかと思っています。一日1点ずつ制作しているRECORDは、作り始めた2007年から現在まで優に3000点を超えていますが、ここまできたら継続していくしかないと考えています。RECORDは文字通り日々の記録をしていく表現媒体なので、毎晩飼い猫のトラ吉に邪魔されながら、自宅の食卓でコツコツ描いているのです。今年の鑑賞で印象的だったのは上半期は「鳥獣戯画」、下半期は「兵馬俑」でした。同業では故若林奮先生の彫刻展が強烈でした。加えて今年は映画をよく観ました。横浜にあるミニシアターには足繁く通ったものだなぁと思いつつ、印象に残っているのは戦後70年の影響なのか、戦争に纏わる作品ばかりです。邦画の「野火」、洋画ではヒトラーを間接的に描いたドイツ映画や社会派のロシア映画が多かったように思います。今年の読書は、長く関わっているのがフロイトの「夢解釈」で、まだ読み終わらず年を越します。今年も作品の撮影や個展の運搬、ロフトの作品移動等で、多くの人の手を煩わせました。手伝っていただいた方々に改めて感謝です。有難うございました。最後に拙いNOTEを読んでいただいている多くの皆さまに感謝申し上げます。皆さまにとって来年が良い年でありますように。
2015.12.30 Wednesday
私のホームページに2015年のRECORD1月分~3月分をアップしました。ようやく今年の3か月分がアップ出来ました。今年のRECORDのアップはこれで締め括りになりますが、RECORDは今も継続中なので、来年早々に次のアップが出来たらいいなぁと思っています。私がRECORDにつけるコトバの出来次第です。今年の月毎のテーマは漢字一文字にしました。昨年の反省から今年は簡潔な文字で表そうとしたのです。京都清水寺の住職が書く今年の文字は「安」に決まりましたが、私が選んだ12ヶ月のテーマの中に残念ながら「安」はありませんでした。1月は「在」、2月は「塊」、3月は「殻」で、どうしても絵になりやすい漢字を選んでしまいます。今回アップしたのは、ほぼ1年前に描いていたRECORDでしたが、テーマの印象は強く残っています。「在」は私の夢によく出てくる彫刻で、夢の中で私は人体を屑鉄で作っているのです。人体は部分しか存在せず、それでも全体が想像できるように作っています。何もない空間に意味を持たせる存在を「在」としているのです。「塊」は「在」の逆で、膨らんだカタチをそのまま表現しました。塑造の基本です。ただ、バリエーションをいろいろ考えたつもりです。「殻」は輪郭や外見といったところに注目してRECORDにしました。漢字一文字は以前のRECORDでもテーマとしてやっていましたが、以前のテーマと同じにならないよう気をつけました。私のホームページを見ていただけるなら、このNOTEの左上にある本サイトをクリックすると入れます。それからRECORDを選んでクリックすれば、今回アップした1月分~3月分のRECORD画像が出てきます。ご高覧いただけると幸いです。