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  • 「鞄に入れた本の話」
    「鞄に入れた本の話」(酒井忠康著 みすず書房)を掻い摘んで読んでいます。現在、通勤の友として読んでいるのは「言語都市・ベルリン」(和田博文・真銅正宏・西村将洋・宮内淳子・和田佳子共著 藤原書店)で、3分の1程度を読んだところですが、同時に「鞄に入れた本の話」も読み始めています。著者は現代彫刻を論じることが多い美術評論家で、自分も何冊か評論を読んだことがあります。本書に出てくる書籍は、自分が気になるものばかりで、いずれ読んでみたいと思っています。格好な書籍の紹介として重宝しています。ハーバード・リードの「芸術の意味」を初め、何冊かは既に読んだことのある書籍ですが、それぞれにコメントがあって自分が読んだ印象と比較検討できるのが良いと思っています。著者が通勤車中で読んでいるのは自分と同じです。ただ、現在は通勤経路が短くなって、自分はなかなか読む時間がありません。本書で紹介された読んでみたい書籍や自宅にある再読したい書籍もあります。読書は職場を定年退職になっても、自分の趣味として付き合っていこうと思います。
    昨日の疲労が残って…
    今日から1週間が始まります。今日は職場に自家用車で出かけました。勤務後、車検のためメーカーに車を預けに行ったため今日だけは車通勤にしたのでした。昨日の疲労が残って、今朝の起床が辛かったこともあり、車で通勤できてホッとしました。昨日の撮影で陶彫作品を運んだり、設置したりするのは結構肉体を酷使するものだなぁと思いました。きっとスタッフも今日になって筋肉痛が残っているのではないかと察します。昨日は肉体疲労だけではなく精神的にも疲れを感じました。これは作者である自分だけが感じ取るものではないかと思います。新作がどんな状態で出来ているのかは撮影の時に分かるのです。それは自分の造形が集合彫刻であるため、撮影時に初めて部品を繋ぎ止めて完成された状態が見られるからです。昨日はイメージ通りに出来ていた「発掘~層塔~」に嬉しさを感じました。そこで気負っていた力が抜けて疲れが残ったように思えます。
    14‘図録の撮影日
    ついに図録の撮影日がやってきました。工房スタッフ3人に家内と私を加え5人で朝9時から準備を始めました。「発掘~層塔~」を形作る厚板を野外工房に運び出し、陶彫部品の設置を始めたところで、カメラマンがシャッターを切り、図録の表紙裏の見開き頁としました。工房室内に「発掘~層塔~」を分解して移動、そこで組み立てなおし、さらに隣に「発掘~増殖~」を組み立てました。双方の作品の全体と部分の撮影に入り、夕方まで方向を変えながら撮影が続きました。スタッフ3人は部品の移動から作品全体の組み立て、撮影後の分解に至るまで本当に良くやってくれました。心から感謝しています。今回は自分自身のことも褒めたいと思います。まだ少々仕事が残っていますが、何とか図録撮影に間に合えたことが次へのステップに繋がると思っています。実のところ撮影が出来て良かったと内心ホッとしていたのです。撮影直前まで制作を続けたことは今だ嘗てありませんでした。「発掘~層塔~」がスタッフよって組み立てられ、立ち上がった作品の全貌が、自分の視界に入った時は嬉しくて仕方ありませんでした。これで何とか個展開催への目途が立ったと思いました。今日は疲労と歓喜が交差する一日でした。
    週末 図録撮影に向けて
    今日は早朝から工房に行き、「発掘~層塔~」の厚板塗装や印貼りをやっていました。窯出しもしました。いよいよ明日が図録撮影日です。工房スタッフ3人、家内に私、そこにカメラマン2人が来て、合計7人で撮影を行うことになっています。ちょっとしたイベントですが、野外工房での撮影も予定しています。明日はどうやら好天に恵まれそうで運が良いと思っています。今日のところは夜7時を過ぎて最後の最後まで作品を仕上げていたので、工房の清掃が出来ていません。明日はスタッフが来る前に、ちょっとした片付けを行おうと思います。それにしても今日は例年になく疲労が残っています。昨日、職場関係の懇親会があって、深夜にタクシーで帰ってきたにも関わらず、夜中の1時過ぎまで工房で作業をしていました。仮眠をして今朝も早く工房に行きました。結局、作品の表面に現れない部分は完成できず、撮影後も引き続き作業をすることになりました。自分の彫刻に対する考え方を変えるつもりはないので、見えない部分も全て作り込んでいく予定です。明日がようやく楽しみになってきました。いくらか余裕が出てきたのかなぁと思っています。明日はスタッフの力を借り、カメラマンに全てお任せする一日です。図録制作を大いに楽しもうと思います。
    5月RECORD「戯れあう幻獣たち」
    5月のRECORDのテーマを「戯れあう幻獣たち」としました。このところ箍が緩んでしまっているRECORDですが、再度気を引き締めて取り組んでいきたいと思います。今月は自分が取り組みやすいテーマにしました。詩的や思想的イメージから離れて、肩肘張らない楽しい世界を考えるようにしました。わが国の古い屏風には想像で描いた動物が登場します。展覧会で見ると情報の少なさを空想で補う当時の絵師たちの卓抜した造形力に感動することがあります。当時の絵師にはどんな世界が見えていたのか、思いを巡らせながら自分も現代の幻獣を創作していきたいと思います。逆に現代は情報過多で、映像やアニメ、ゲームに登場する幻獣が数多くいます。そうしたキャラクターも古来の戯画から発想されたものがあると思います。どこかで見たキャラクターではなく、独創的な生命体を作り出すとすれば、それはそれで難しいテーマになろうかと思います。今月こそ頑張っていきたいと思います。