2014.06.02 Monday
今回、ホームページに2011年の10月分のRECORDをアップしました。現在もRECORDは制作中ですが、時期を決めてカメラマンが1年間くらいをまとめて撮影し、さらに1ヶ月ごとに私がコトバを添えるため、タイムリーなアップは出来ません。私としては過去を振り返る格好の情報となるので、これはこれでいいのです。RECORDは結果として少しずつレベルアップしているようにも感じます。水準を保つことだけは意識していますが、レベルアップを目標にはしていません。緩やかに螺旋を描いて上昇していきたいと願うことはあります。でも日々の状況がそれぞれ違うので、煮詰めることが難しい日もあります。RECORDの目標は継続です。構成が緩慢になろうが、彩色が思うようにならない時があろうが、ともかく継続していこうと決めています。RECORDは日々のイメージチェックには最適の課題と思っています。今回アップしたRECORDをご覧になっていただくには、このNOTE(ブログ)の左上にある本サイトのアドレスをクリックしていただければ、ホームページに入れます。その中のRECORDを選んでクリックしてください。ご高覧いただければ幸いです。
2014.06.01 Sunday
今日から6月です。来月には個展が控えています。今週末も「発掘~層塔~」の塗装修整を行っていました。そろそろ梱包も始めていかなければなりません。修整や梱包も大事ですが、来年に向けた新作の準備も今月から始めようと思っています。今日はその第一歩とも言うべき試作をやってみました。当然試作は一日で終わるものではなく、修整や梱包と併行してやっていきます。新作のイメージが固まっても、それが具現化出来なければ意味がありません。イメージ通りの新しい陶彫部品のカタチをひとつだけ作ってみて、それを試作として考えていくのです。陶彫は最終工程で窯に入れるため、どこまでが焼成に耐える可能なカタチなのかを見極めていかなければならないのです。今月は新作の試行錯誤に明け暮れる1ヶ月になるでしょう。5月はイメージした新作を頭の中で醸成してきました。少しずつイメージは取捨選択されて、具体的なカタチになってきていますが、それはあくまで頭の中で行っている行為に過ぎないので、実際に原型となるカタチを粘土で作っていくのは、今日からになります。鑑賞もRECORDも読書も今月は頑張っていこうと思っています。
2014.05.31 Saturday
今日で5月が終わります。思えば5月は図録の撮影がありました。例年より1週間延ばして、何とか撮影できる状態に作品をまとめ上げました。今回は時間との闘いでした。そうは言っても現在も塗料の修整をやっている最中なので、「発掘~層塔~」は今までになく手間のかかる作品だなぁと思っています。陶彫部品92個を全て焼成して、現在も工房の床に所狭しと置いてあります。梱包はこれからです。梱包材は今日買ってきました。新作のイメージも固まりつつあります。新作は陶彫と木彫を併用します。昨年や一昨年の表現に繋がるようなイメージです。今月の鑑賞はキトラ古墳壁画の他に2泊3日の出張を利用して、京都と奈良で現代作家から仏像まで見てまわりました。かなり充実していて満足しました。読書は哲学、文学、評論と幅広く読み漁った感があります。自分は多忙なほど他のこともよくやっていて暇を持て余す事はほとんどありません。そういう性分なのかもしれません。皺寄せがあったとすればRECORDで、なかなか苦しい1ヶ月でした。今までもRECORDを楽に作り上げたことは一度もないので、こればかりは仕方がないと思います。5月は自分なりに頑張れた1ヶ月だったと振り返っています。この勢いを6月に繋げていきたいと思います。
2014.05.30 Friday
「鞄に入れた本の話」(酒井忠康著 みすず書房)を読み終えました。最近3冊(「言語都市ベルリン」「変身」「鞄に入れた本の話」)を持ち歩いていたので、やっと鞄が軽くなりました。本書は世田谷美術館館長であり美術評論家である著者が、専門性を生かした分野で感銘を受けたり、作家や評論家仲間の交流を通して読み込んだ書籍の数々を紹介するものです。本書には自分が既読したものも含まれていましたが、これから読みたいものも多く、自分にとって有り難い一冊と言えます。ただ、絶版になっているか、書店から撤収されている書籍もあって、自分のような美術書愛読者が片隅に追いやられている感覚を強く持ちます。悲しいかな、美術を愛するものは少数派なのでしょうか。自分も鞄に本を入れて持ち歩いているので、著者に親近感を持ちつつ、著者の博識で卓越した書論に驚いています。
2014.05.29 Thursday
懇意にしているカメラマンが自宅にやってきて、今年7月開催の個展で配布する図録の打ち合わせを持ちました。お互い昼間は仕事があるので、いつも打ち合わせ時間は夜になります。先日撮影した膨大な画像の中から写真を選ぶ作業は、自分にとって楽しい作業です。実物とは雰囲気が違うデジタル画像は、それだけでも刺激的で、色調も構成も抽象絵画のようです。今回の図録は遊びの要素が満載です。作業風景をスナップ写真として撮っていただいているからです。完成された彫刻の全体と部分の他に、工房内で展開する土練りや窯入れの現場の写真を図録に収めます。陶彫部品に貼る印の写真もあります。作品を組み立てているシーンもあります。若い工房スタッフも後姿で登場しています。集合彫刻の組み立てはイベント性の強い作業だと思っているので、今回はそれを全面に出した図録にしようと決めていました。色調は色彩を抑えた精神性を感じさせるものになりました。レイアウトは作業というより図録の世界観を表出する創作行為と言っても過言ではありません。カメラマンと家内そして私の思いが交差するところに新しい図録が誕生するものと今日は感じずにはいられませんでした。