2013.12.04 Wednesday
自分のホームページは24時間中、自作を発信する場です。所謂ウェヴギャラリーで、デジタル化した作品をアップしています。内容はElements(作品を形成する要素)、Gallery(画廊の意味でここでは作品個々の紹介)、Record(記録の意味でここでは日々制作している小品)、Landscape(風景の意味でここでは野外に置かれた作品)、Other(どの分類にも入らない作品)、Exhibition(今までの個展会場の様子)、Profile(履歴)、Note(ブログ)、Contact(連絡方法)の8つです。ホームページのアップに辿りつくまで、作品の撮影日を決めて、まとめてカメラマンによって撮影され、さらに画像処理をする関係があるため、Note以外はリアルタイムでアップすることはできません。時間はかかりますが、アナログな作品とは一味違う面白さがあって、ホームページにアップされた作品はまるで別の新しい作品として自分は認識しています。これはカメラマンとのコラボレーションによって創出される世界です。今回「発掘~場~」をGalleryに、2011年5月分をRecordにアップしました。ご高覧いただければ幸いです。なお、ホームページに入るのは左上にある本サイトのアドレスをクリックすれば入れます。よろしくお願いいたします。
2013.12.03 Tuesday
「シュタイナーの思想と生涯」(A.Pシェパード著 中村正明訳 青土社)を読み終えました。霊学や人智学は自分にとって未知の学問なので、オカルト系の胡散臭さを感じてしまっては、学問そのものに対して誤解を招く恐れがあると感じます。読み進めていくうちに正直言えば、こんなことってあるんだろうかと思いつつ、解説している著者の真摯な論考に助けられることもありました。シュタイナー自身の著作、ましてや講義録等を直接自分が読んだら益々懐疑を抱くだろうと予想出来ます。今のところ本書だけでシュタイナーに関する文献は充分と判断して一息入れることにします。シュタイナー自身の講演のコトバから引用します。「私がこれまで語ってきたことにしろこれから語ることにしろ、無批判に受け容れることのないようにして下さい。透視力をもたない人でも、透視によって得られた事柄を確かめることはできるのです。権威に頼る習慣をやめるようお願いします。この習慣は人間に害悪をもたらします。…霊学から得られたものを信じるのではなく証明してほしいと思います。それも、単に表面的にではなく、本気で証明してほしいのです。細心の方法をもつ最も新しい科学がもたらすものすべて受け容れてください。霊学を確かめれば確かめるほど、霊学の正しさが立証されるのです。権威ある人が言っているからと言って鵜呑みにしてはいけません。」さらに戦後から現代の政治的対立や人種問題、科学の途方もない破壊力等の状況を鑑みて、ベルジャーエフの著作にシュタイナーと酷似しているところがあります。「世界は、新しい霊性と新しい神秘主義に向かって、今暗闇の中を進んでいる。新しい神秘主義は物同様のこの世界を最終的な現実とは見ないだろう。…新しい神秘主義においては真の霊的知恵が開示されるだろう。…そして、人類にとって責め苦となっているすべての矛盾と分裂が新しい神秘主義によって解決されるだろう。新しい神秘主義は宗教よりも深遠であり、当然解決策を提示できるからである。それは一般社会で行われている偽りの神秘主義にたいする霊の領域の勝利であろう。…霊の領域が最終的な勝利を収めるには、人間の意識構造に変化が生じなければならない。新しい時代をもたらすのはほかでもない、終末論である。」シュタイナーの多義に亘る活動は現在でも見直しが進んでいると聞き及んでいます。またシュタイナーに触れる機会があれば再度考察してみたいと思います。
2013.12.02 Monday
画家加納光於は80歳になる現役で、最近制作した作品が個展会場である神奈川県立近代美術館鎌倉館に展示されていました。自分が加納光於という画家を知ったのは学生時代の頃で、その頃大きな版画コンクールで加納光於は賞を重ねていました。不思議なマチエールはどのようにして作られるのだろうと思いつつ、縦横無尽に走る色彩の奔放さに憧れさえ抱いていました。この展覧会で自分にとっては初めてとなる加納光於の初期の版画に触れました。鬱積した心理が不思議な生命体として存在しているモノクロの銅版画に心が揺さぶられました。初期の作品は、多くの芸術家がそうであるように加納光於も迷いを抱きながら、それでも自己内面の深い部分に触れた表現が出ていました。その後に続く色彩に溢れた展開はまさに加納光於らしい世界の創出と言えるもので、図録のコトバを借りれば「多くの傑出した同時代詩人たちの言葉が加納光於の作品を囲繞し豊穣に生い茂った」多作の時期を迎えます。詩と造形のコラボレーション。まさに自分が憧れている世界を歩んできた芸術家の生涯で、加納光於の作品にコトバを寄せた詩人は綺羅星の如くいて羨ましさを覚えます。その中で詩人大岡信との共同制作による箱型オブジェ「アララットの船あるいは空の蜜」のオリジナルを初めて見ました。こんなにも大きな作品だったのかと改めて思いました。
2013.12.01 Sunday
今日から12月です。師走というコトバ通り多忙を極める1ヶ月になるでしょう。毎年12月は矢の如く過ぎていく印象があります。今月は何をすべきか、よく考えていきたいと思います。差し詰め「発掘~増殖~」の焼成をやり遂げて、これを完成させます。「発掘~層塔~」も成形が終わっている部品から仕上げに入り、焼成を進めます。塔になる部分は10数個の板材のパーツで構成されています。板材1点に付き5個の陶彫部品が接着しますが、板材に陶彫部品が付いたパーツがひとつでも出来上がれば、完成の目安がついてきます。今月はまずそこをやろうと思っています。「発掘~層塔~」がどんな姿形になるのか、イメージ通りになってくれるのか、今のところ不安に駆られるところはそこだけです。RECORDは1年を締めくくるに相応しいテーマを設定したいと思います。RECORDはもうひとつ高いレベルに到達できないものかと思案しています。読書は最近専らドイツ人による哲学書が通勤の友になっています。今年は最後まで西欧の論理と向き合っていく所存です。自分の創作活動に間接的であれ何か糧になるものがあるように思えるからです。慣れ親しんだ評論や随想や詩歌とも違う思想の根本となるものが潜んでいて、読み始めると大変刺激的です。2年前に亡くなった叔父はカント哲学者でしたが、その世界に疎かった自分が漸く哲学の門扉を開くことができたと思っています。今月も多忙感の中でしっかり足元を見ながら過ごしていこうと思います。
2013.11.30 Saturday
今週末は制作三昧です。制作&焼成サイクルの中で自分で決めたノルマを達成しようと必死なのです。焼成は「発掘~増殖~」の部品がだいぶ出来上がってきて、いい感じになっています。ウィークディに2回の窯入れと窯出しをやっています。焼成サイクルはこの調子でやっていきたいと思っています。今日は11月の最終日なので今月の総括をしたいと思います。制作&焼成サイクルは漸く回ってきたように感じています。今月は週末を利用して美術展に行った日が多く、制作&焼成サイクルは遅れ気味ですが、それでも着実に前に進んでいると自負しています。「発掘~増殖~」は何とかなると思えるようになりました。未だ焼成をしていない「発掘~層塔」に不安を感じますが、これは来月から集中して取り組んでいきます。ともかく「発掘~層塔」の完成が見えない状態を何とかしたいのです。システマチックに進んでいる制作&焼成サイクルがもう少し進んでくれば、先行きが計れるのでしょうが、今は無理です。頑張り度で言えば今月はかなり頑張ったのではないかと感じています。来月は師走で休庁期間もあるので、まとまった休みが取れそうです。そこで遅れたサイクルを挽回したいと目論んでいます。