2013.08.01 Thursday
8月1日になりました。今日は生活習慣病検診があって、職免をいただいて午前中は病院に行きました。胃の検診でバリウムを飲むので、午後は職場に行かず、今日も昨日と同じ夏季休暇の半日分を取りました。自分はバリウムが苦手で、胃の検診の後は働きたくなくなるのです。午後は工房に行って、先日成形した陶彫部品の彫りこみ加飾をやっていましたが、あまりの暑さに頭がボーとしてしまいました。夜は懇意にしているカメラマンが自宅に来て、個展の撮影風景や礼状にする画像の打ち合わせを持ちました。「発掘~地殻~」の画像はなかなか面白いと感じました。視点を変え色彩を抑えた画像は、コンセプトを継続していく上で大変良い資料となるのです。さて、今月の制作目標ですが、公務員としての仕事がやや軽減される今月は、作品のことをじっくり考えられる1ヶ月になります。夏季休暇を利用して自分を解放できる機会を持つことにしました。今回は来週2日間ずつ2回に分けて休暇をいただこうと計画しています。前半は長崎県端島(軍艦島)へ、後半は長野県麻績へ出かける予定です。感想はNOTE(ブログ)に随時アップしていきたいと思います。週末は制作三昧を決め込んでいますが、ウィークディの夜にも工房に行って制作したいと考えています。具体的には陶彫部品の集合による円錐状の塔を、今月よりスタートさせたいと考えていて、雛型の完成と構造体になる木材の切断加工くらいは出来ないものか思案していますが、こればかりは当初のイメージを基に制作工程をいかに組んでいくか、によるので早急に結論は出ないかもしれないと思っています。いずれにせよ今月は時間をかけて新作に取り組んでいこうと思います。
2013.07.31 Wednesday
昨日見た幽霊や妖怪の展覧会の後で、墓に関する彫刻や建築の展覧会は夏らしい涼を感じさせるものですが、「墓は語る」という表題のついた展覧会は前から行こうと決めていたので納涼の意図はありません。同展を開催中の武蔵野美術大学美術館は、自分の職場や自宅から遠距離にあるので、今日は5日間ある夏季休暇の半日を使って見てきました。工房スタッフの一人が同大工芸工業デザイン学科に在籍しているので、大学が夏休みに入っているかどうかを確認したところ、まだ通信教育課程の授業をやっているというメールが返ってきました。今日は午前中は職場に行って、午後になって横浜駅から東京都小平市に向けて自家用車を走らせました。大学構内にはまだ一般学生の姿があって、制作に勤しむ学生も見かけられました。彫刻棟の1階にある木彫工房が開いていたので中を覗き込んできました。一人の学生が木材を運び込んでいましたが、天井は高く空間が広くて立派な設備に溜息が出ました。「墓は語る」展は大変面白くて気分的には満足しました。詳しい感想は後日にしますが、彫刻が土の中の隠された場所に存在するのは、自分の作品にも通じるものがあり、さらに言えば作家の死生観さえ感じることが出来る展覧会だと感じました。
2013.07.30 Tuesday
今日の午後、出張があって職場を昼ごろ出ました。職場が横浜駅に近いので、そごう美術館で開催している表題の展覧会にちょっと立ち寄り、出張先に向かいました。夏休みとあって幽霊・妖怪見たさに訪れる親子が多かったのですが、展覧会の内容は決して子供だましではなく、本格的な錦絵や肉筆画が並ぶ見応えのある展覧会でした。大判錦絵では歌川国芳や月岡芳年の画面全体に漲る圧倒的な迫力、構成力に亡霊の涼しさなど吹き飛ばす熱気を感じてしまいました。歌川国芳の「相馬の古内裏」の巨大骸骨の出現シーン、月岡芳年の「和漢百物語」シリーズ、また墨画淡彩では河鍋暁斎の幽霊の細密な描写に惹かれました。その他では尾形守房の「百鬼夜行絵巻」の妖怪キャラクター、猫や狐の化けモノ等で充分に楽しめました。江戸時代や明治時代にはまだまだ幽霊や妖怪が棲む闇があり、語り継がれる伝説があり、それを子供の教訓教育に生かす家長制度が残っていたのでした。そうした社会的・世俗的な環境があって、当時の画家たちが想像力を働かせ、あたかも隣に居そうな霊を眼に見える絵画として創り上げたと言っても過言ではありません。現代では漫画や映像に魑魅魍魎の世界が継がれていますが、科学万能でITのネットワークが進んだ今だからこそ、創造世界の中に棲む摩訶不思議なモノたちに共感を覚えるのではないかと思います。
2013.07.29 Monday
この時期は公務の仕事が若干減ることもあって心に余裕が出来ます。そのおかげでウィークディの夜に工房に出かけて制作をしようという意欲が生まれます。職場での仕事にも緩急があって、夏季休暇をそれぞれの職員がフレキシブルに取ることで、現在は仕事が少なめになっているのです。ウィークディの夜に工房に出かけられる幸せを感じながら、今晩は比較的単調な作業をやることにしました。陶彫における土練りや成形は長時間の確保が必要なため、時間を自由に使える週末に行い、彫り込み加飾は単調でありながら丹念に行う作業なので、夜でも可能と思っています。加飾はいつでも中断することができるし、蛍光灯の照明が緻密な作業を行うのに向いています。現在、地を這うカタチの彫り込み加飾をやっています。小さな矩形の繰り返しを彫っていて、ちょうど碁盤の目のような凹凸が出来ています。機会あるごとに夜の作業を続けていきたいと思います。
2013.07.28 Sunday
個展が終わり、来年に向けて気持ちを高めています。「発掘~地殻~」の世界をさらに煮詰めていこうと考えていて、一部制作を始めています。ギャラリーの床面を使った地を這うカタチと、斜めにした板材に陶彫部品を取り付けて、それらを円錐状に構成して大きな塔を形作る集合彫刻を考えています。そして陶紋数点を加えた作品群が、来年に向けたイメージで、ギャラリーせいほうの床面積を考えながら、その大きさを割り出しています。個展も9回目ともなれば、ギャラリーの空間がしっかり頭に入っているので、大きさを考えるのには好都合です。「発掘~地殻~」の展開は、曲面による陶彫部品に彫り込む文様加飾を、古代史を基にしていくことで、感覚としての象徴と知覚としての史実を融合させることで一歩先へ進めるのではないかと考えます。作品の発想の源を、自分の若い頃の記憶の断片から発展させて、古代民族のルーツの資料を礎にする方法へ変換していきたいと考えています。これは折に触れて、NOTE(ブログ)でも発信していきたいと思います。