2013.07.22 Monday
夏の研究課題とは、小・中・高校の夏休みに課せられるお馴染みの自由研究の名残のようなものです。自分はその習慣が抜けないまま歳を重ねていて、夏になると何か研究をしなければならないと思っているところがあるのです。私の課題なんて学生に比べれば提出期限もなく極めて気儘なものですが、生涯学習として捉えれば、決して悪しき習慣ではないと思っていて、この気分をずっと持ち続けていたいものです。この夏はどんなことを学ぼうか思案していたところ、個展の時に評論家の瀧悌三さんから、日本の古来から伝わる文様を研究してみたらどうか、陶彫の彫り込み加飾が銅鐸等に見られる古文様と結びつくと一層興味深いものになるのではないかと示唆されました。成程、これはやってみる価値があると考え、今夏はこれを研究課題にしようかと思っています。現在、土俗面に関わる書籍を読んでいて、ちょうど日本の古代史に興味を持ちつつあるので、いい機会かもしれません。
2013.07.21 Sunday
昨日の個展の疲れなのか、今日は何だか動きが緩慢でした。朝はRECORDの彩色をやっていて、昼頃に参議院議員選挙の投票にでかけました。そのついでに私の職場も選挙会場になっているので、車を職場に向けて顔馴染みの自治会長さんに会いに行きました。自分の地区だけでなく、職場にも出かけて、施設の面で選挙が滞りなく行われているかどうかを確認したかったのです。環状2号線でスピード違反を取られて工房に帰ってきました。20キロオーバーの違反はガッカリでしたが、やはり今日は気持ちが緩んでいるとしか言いようがありません。午後は灼熱の工房で汗を滴らせながら土練りをやりました。今日は制作ではなく作業に切り替えました。夕方になってやっと気持ちが乗ってきました。今夏はウィークディの夜にも制作をやっていく予定です。来年の7月に9回目の個展を企画していただけることになりましたので、いつも通りコツコツと着実に制作を進めたいと思います。
2013.07.20 Saturday
今年の個展の幕が降りました。芳名帳を見るといろいろな方に来ていただき、また支えられていることに感激しております。今日も初日に続き、職場の方々に来ていただきました。職場は芸術の世界とは無縁なだけに、一緒に働いている人たちの温かさ、懐の深さに頭が下がります。旧友のパテシエや弾き語りをやっている従兄弟等、まったく別の分野で活躍している方々に来ていただいて積もる話を伺いました。芳名帳を見ると随筆家笠原実さんや紀行作家みやこうせいさんのお名前もありました。一年1回のこういう機会は大切な時間かもしれません。美大生に工房スタッフとして手伝っていただいていますが、それとは別に偶然立ち寄っていただいた学生数名もいました。筑波大学で彫刻を専攻している学生たちで、同大は基礎基本をしっかり身につけさせるカリキュラムであることを自分は知っていたので、彼らには今後自分の世界観をじっくり培って欲しいと願いました。最後に私の師匠である池田宗弘先生が長野県からお見えになりました。終了時間ギリギリで搬出準備が始まっている最中でしたが、師匠はいつまでも師匠だなぁと思わせる大切な話を聞かせていただきました。「相原の作品はどこを見ても相原らしい。君の体躯にそっくりだ。」という軽いコトバが妙に印象に残りました。ともかく8回目の個展が終わり、業者とスタッフによって分解され、箱詰めされた作品は、無事工房に戻ってきました。毎年のことながらこの瞬間は嬉しくもあり、充実もしているのは分かっているのですが、イベントの終わりは一抹の寂しさと疲労感が残ります。また明日から来年に向けて頑張っていこうと思います。
2013.07.19 Friday
早いもので明日が個展の最終日になります。私は月曜日の初日と土曜日の最終日しか個展会場には顔を出せません。二足の草鞋生活のため火曜日から金曜日までは公務員として通常勤務をしているからです。代わりに家内が個展に足を運んでいますが、こういう人が来ていたよ、と言われるたびに応対できなかったことに申し訳ない気持ちでいっぱいになります。わざわざ東京銀座まで来ていただいた方々に心から感謝申し上げます。今週は暑い日が続き、東京銀座も炎天下です。自分には横浜在住の知り合いが多く、東京に行くまでに結構な労力を要します。個展を契機に銀座で遊んで帰るので気遣いは無用と言っていただける方がいて、そうではなかったにしても少しホッとします。会えなかった方々に誌面をもって感謝の言葉に代えさせていただきます。
2013.07.18 Thursday
私は仮面が大好きで、アフリカ系の雑貨店に入ると必ず仮面の掛かった壁を眺めています。造形的な興味が湧くと、つい購入してしまう癖があります。収集家ではないので、仮面の数が多いわけではありませんし、骨董価値や学術的意義のあるものは自分の手元にないと思っています。それでも自分が好きな仮面に囲まれていると満足です。とくにこれはホンモノと言われて購入したアフリカの仮面を顔に近づけてみて、その祝祭か葬送か定かではない情景を思い浮かべるのも一興かなぁと思います。自分は何故こんなにも仮面が好きなのか、決して変身願望があるわけではなく、ただただ象徴としての造形が好きとしか言いようがありません。あるいは顔に興味があると言えばその通りで、具象作家でもない自分にしたら可笑しな話ですが、今でも顔は一番興味関心のある対象なのです。祭礼等で五穀豊穣を祈るのに仮面を顔に付けるだけで、人間ではないモノに変身し、神にも鬼にもなれるグッズとして、仮面は太古の昔から伝えられてきたことを考えると、研究対象としては面白いかなぁと思います。仮面に関する書籍を読んでいる今、そんなことを思い描いています。