2013.06.22 Saturday
今日は完成した図録を届けにギャラリーせいほうに行ってきました。案内状1000部、図録200部。今日は自家用車を使いました。昨年は図録を背負って電車で行きましたが、今年はもう1ヶ所回るところがあったので車にしました。例年のことですが、ようやく個展が近づいたなぁと思います。何年やっても個展は緊張感があります。展示のイメージは出来ていても実際に搬入して梱包を解いてみないとわからないのです。これからギャラリーせいほうが案内状を発送するので、後戻りができなくなるなぁと思っています。もう1ヶ所回ったところは、詩人の庄司利音さんが経営する工房です。手作りの品々を扱っているりおん工房に図録を置いていただくためで、久しぶりに庄司利音さんにお会いして、柔らかな雰囲気の中で暫しお喋りをしてしまいました。図録は相原工房に出入りしている美大生にも何冊か渡したいと思っています。美大で学生仲間に配って欲しいと願っています。今日はそんな一日を過ごしました。
2013.06.21 Friday
詩はコトバによるイメージ世界を味わうもので、説明によって物語を紡ぐ小説や思索や雑感を伝える随筆とは表現形式が異なります。しかも詩に接した時の気分や環境、年齢等によっても詩の印象が変わることを、今回「月に吠える」(萩原朔太郎著 日本図書センター)を再読して感じました。若い頃には「竹とその哀傷」が印象として残り、地面から竹が鋭く伸びる、ただそれだけの情景が頭に刻まれました。全体を覆う心象風景としてのコトバは記憶に残らなかったのでした。あれから30年を経て読んだ詩は、鬱積した感情や時に可憐な情愛が滲み出ているコトバ、また独特な鋭く尖った感性を感じずにはいられませんでした。詩集の冒頭に北原白秋からのコトバがあるので抜粋します。「清純な凄さ、それは君の詩を読むものの誰しも認め得る特色であらう。然しそれは室生君の云ふ通り、ポオやボオドレエルの凄さとは違ふ。君は寂しい、君は正直で、清楚で、透明で、もっと細かにぴちぴち動く。」加えて詩集の結びにある室生犀星のコトバの抜粋をもって「月に吠える」の読後感といたします。「かれにとつて或る一点を凝視するやうな祈祷の心持!どうにかして自分の力を、今持つてゐる意識を最つと高くし最つと良くするためにも此疾患を追ひ出してしまひたいとする心持!この一巻の詩の精神は、ここから発足してゐるのであつた。」
2013.06.20 Thursday
今年の図録がようやく完成し、印刷されたものが自宅に届きました。図録は毎年個展に合わせて作っているので今年で8点目になります。毎回同じサイズ、同じページ数で作っているため図録もシリーズ化しています。図録には毎回目玉となる画像を盛り込んでいます。今回は1ページ目の見開きに工房スタッフ4人の写真を入れています。4人とも若い世代で相原工房を自由に使っている人たちです。もうひとつの目玉は野外撮影した陶紋です。昨年は砂丘で撮影しましたが、今年は海浜で撮影しています。海水が陶紋を覆い、水面に空が映っています。これはカメラマンの作品と言っても過言ではありません。自分は被写体を作っているだけで、画像の演出は全てカメラマンに任せています。自分が「こんなふうに…」と、ほとんど幻想めいた戯言を言っているにも関わらず、カメラマンはそれ以上の効果を狙った画像で仕上げてきます。今回の図録もスタッフやカメラマンの力によるもので、その結集としてこの冊子が出来ました。
2013.06.19 Wednesday
通勤途中で時間がある時に、横浜駅西口の地下街にある古書店によく立ち寄ります。そこはオープンスペースで気楽に古書が見られる場所でもあります。書道や芸術芸能関係の古書が多いので、気楽に手に取って眺めています。造形作家J・コーネルもニューヨークでこんな古書店を漁ったのだろうと空想しつつ、自分も廃刊になって書店では手に入らない書籍で、以前から探している書籍を求めながら店内をウロウロしています。先日、「土方久功詩集 青蜥蜴の夢」(土方久功著 草原社)を手に取りました。探していた書籍ではなかったので、一旦戻しましたが、頁を捲った際にサインが目に留まりました。サインは本人ではなく編者である奥様によるもので、宛名は「向井良吉様」となっていました。向井良吉は自分が慕う有名な彫刻家で母校の空間演出デザイン科の教壇にも立っていました。と言うことは、これは土方久功の奥様から向井先生に贈られた書籍で、向井先生の蔵書になっていたことが分かりました。それならば手に入れたいと思い、すぐ購入しました。現在、自宅で萩原朔太郎の詩集を読んでいますが、読破後に「土方久功詩集 青蜥蜴の夢」を読んでいきたいと思います。
2013.06.18 Tuesday
私の職場では年間に何回か大きなイベントがあり、職員全体が協力や協働する場面があります。今日はそうした一日でした。私の職場は専門家集団で構成されています。通常は専門を生かして別々に活動していますが、イベントの時は専門を超えて横断的あるいは縦断的な組織を作り、ひとつの目標に向かって全員が働きます。それは職場の活性化のために必要不可欠な要素です。私も管理職になる前は専門家の一人として、自分の分野を充実させようとして奮闘していました。管理職になって専門を解かれ、全体の動きを見るようになりましたが、管理職になったばかりの頃は、専門に返り咲きたくて仕方がなかった時もありました。専門を生かした役職の方が実態を把握でき、それによる自信も培われていたのでした。今の立場に慣れて組織がきちんと効率よく動けているかどうかが判断できるまでに時間がかかりました。今日のイベントはそうした組織力が問われる機会でしたが、私の職場は全職員が一丸となって滞ることもなく見事にイベントを遂行したと思います。成果が現れるのはまだ先ですが、具体的成果を見据えたイベントであるので、きっと良い成果を齎せてくれるものと期待しています。