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  • 頭はクレーのことばかり…
    通勤途中で読んでいる書籍に、頭が左右されるのは今に始まったことではありません。今「クレーの日記」(P・クレー著 南原実訳 新潮社)を読んでいるので、頭の中はクレーのことばかりです。パウル・クレーはスイス生まれの画家で、ドイツを舞台に活躍した芸術家として近現代美術の世界では避けて通れない人です。自分がクレーの作品を知ったのは高校生の頃ですが、初めはホワン・ミロと混同していました。ミロに比べるとクレーは気難しい雰囲気がして、これはスペイン系のミロとスイス・ドイツ系のクレーの民族的な違いかなと思ったりしました。クレーの造形思考の概略を知り、哲学的と捉えるにはまだ高校生だった自分には無理がありました。24歳の時、初めてドイツ(当時は西ドイツ)のミュンヘンに降り立ち、レンバッハ・ギャラリーでクレー初期の怪奇な銅版画を見て驚きました。クレーの心に眠る魑魅魍魎に自分の心は浸されました。クレーが子どものような絵を描いても、何か思索的な要素が隠されていたり、ただの落書きに終わらないのは、こうした初期の試行錯誤があったればこそと思いました。
    就寝は至福のひと時
    仕事で疲れているせいか睡眠を貪ることを楽しみにしています。今の生活では夜更かしなど到底出来ません。若い頃は、何故あんなに夜更かしが好きだったのか、深夜ラジオに耳を傾けていた時期があったことが今となっては信じられません。確かに夜のしじまには、自分だけの物語を綴れそうな何かが潜んでいると感じたこともありました。心の開放はもっぱら夜でしたが、彫刻を学び始めてから夜のしじまと縁を切りました。彫刻は制作工程において、昼間の日差しや明るさを必要とするからでした。絵画やグラフックデザインをやっていた友人の中には、昼夜逆転をしている人もいましたが、自分は昼間の制作に精を出して、夜は疲れて眠る生活を送っていました。今もそれは同じです。公務員としての仕事も朝が早いので、早寝早起きが基本です。だからこそ就寝は至福のひと時なのです。朝はあっという間にやってきて至福のひと時が、本当にひと時しかないと実感しています。ましてこの季節は春眠暁を覚えずで、目覚ましが鳴るのを毎回恐れています。仕事をしているからこそ、組織人間だからこそ、勤務時間があるからこそ、就寝に至福を感じるのだと思います。夜は安らかなる休息の時。自分自身に戻れる時間帯なのです。
    春はいつ来るのか?
    2月も半ばを過ぎて、やっと紅梅が咲き始めました。それでも朝晩はまだまだ寒く、とくに週初めの月曜日は仕事に向かう足取りが重いのです。一昨日と昨日は工房での制作がままならず、週末に休んだ気がしません。もっと創作がしたいなぁと願いつつ勤務時間を全うしました。次の1回で2月の週末は終わりです。この分では「混在」の表層部分の木彫は終わらないと思います。どんどん制作工程が押せ押せになっています。春になって暖かくなれば、ウィークディの夜に工房に出かけることも可能ですが、この寒さではまだ無理です。最近、鼻がむず痒くなってきていて、いよいよ花粉症の季節かなぁと思います。春はいつ来るのか?花粉症とともにやってくる春ですが、もう寒さは御免蒙りたい気分で、くしゃみをしながらでも工房で制作をしたいなぁと思います。
    週末 人前結婚式
    職場の人から結婚式の招待を受けました。今日挙式した彼は、職場では情報担当でコンピュータ関係のネットワークを管理運営する部署に属しています。仕事一途ですが、人に優しく信念をもった優秀な人材です。奥さんになる人は美大でグラフィックデザインをやっていたそうで、センスのよい素敵な人でした。絵に描いたようなカップルでしたが、今後は彼に仕事ばかりではなく家庭とのバランスをとっていけるように助言していきたいと思います。自分は初めて人前結婚式に参加しました。簡単で明快、しかも心が篭った式でした。今はこの方法が主流なのかもしれません。自分の時のような晩酌人もいなければ、親戚代表の挨拶もありませんでした。自分は仲人を師匠の池田宗弘先生にお願いしたり、誰彼に挨拶をお願いするのに右往左往したことを懐かしく思い出します。こんなことは時代遅れなのかなぁと改めて思った次第です。自分の歳になると冠婚葬祭でも葬が増えてきて、なかなか婚には出会えません。やはり結婚式はいいものです。週末のいつもの制作は来週にまわして、来週は今週の分まで頑張ろうと思います。
    週末 新しいパソコンが来た日
    6年前に購入して、自分のホームページを立ち上げたパソコンがついに駄目になり、今日新しいパソコンに換えました。画面が大きく変換も早い新型のパソコンは、やはり快適です。画像がクリアで自分の作品の見栄えも変わってしまうのは、デジタルのもつマジックのようなものです。しばらくはこのパソコンで遊んでしまいそうです。パソコンを起動した手初めに米国NASAにアクセスして宇宙の画像を見てみました。太陽の動画が美しく、また宇宙ステーションのCG映像も楽しめました。自分は彫刻というアナログな世界に生きて、土を練ったり木を彫るのが大好きな人間ですが、いつからかコンピュータにどっぷり浸かって作品を画像化するようになりました。専属カメラマンの撮影した画像が大変気に入ったのが契機になったようです。職場ではエクセルやワードが必需ソフトで、頻繁に書類作成や表計算をやっています。世界中どこからでもアクセス可能で、また公開されている情報は、危険を孕む一方で利便性を与えてくれます。ネット情報と上手に付き合っていくには情報を見分けるモラルが必要だろうと改めて思います。新しいパソコンの前で、そんなことを考えました。