Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 夜の豪雨
    梅雨の季節です。湿気の多い不快な時期ですが、陶の成形にとってはいい季節なのです。湿気が多いということは、成形してもひび割れが少なく、成形後もゆっくり乾燥するので、とてもいい状態を保てます。陶芸にはいい季節ですが、職場の行き帰りはいいとは言えません。このところ夜半過ぎに豪雨に見舞われることがあって、帰路はザアザア降りの雨の中を自宅に向っています。日本的な季節感ですが、仕事で疲れた自分には情緒を楽しむ余裕はありません。浮世絵の豪雨の表現の如く、雨は天から幾筋もの線を引いています。線を遮る自分の傘には夥しいノック音が聞こえます。インパクトがあるひと時ですが、これを作品化することは今の自分にはなかなか出来ません。身体ごと体感する表現であれば、こんな雨降りの状況をモチーフに、何か作品めいたモノが作れるのかもしれません。               Yutaka Aihara.com
    案内状・図録の完成
    職場から帰ると、親しい仲間2人(といっても仕事上ではカメラマンですが)が自宅に来ていて、個展の案内状や図録を1000部ダンボールに詰めて持ってきてくれました。私は印刷も彼らにお任せなのです。ポスターも作ってくれていました。プロとしての仕事なので、それらが上出来であるのはあたりまえですが、自分の作品が実物とは違った意味で、映像としての生気を与えられていることにやはり感動を覚えます。公務員とは異なる世界が自分にはあるという意識、多少何があっても自分だけの世界が持てることは幸せなことだと実感しています。個展の搬入では自己嫌悪に陥る時もありますが、写真で見る自分の世界は手放しで喜べます。今度こそいいものが出来たと思える瞬間なのです。少なくても個展の始まる前までは快く過ごせます。他者(カメラマン)の感覚が介入しているのは、自分からやや離れている状態のところに作品があって、生々しさがないため気持ちは平静を保っていられるのではないかと感じています。                  Yutaka Aihara.com
    地形への興味
    自宅近くの山林が開発されて介護住宅が建設されることになっています。山を削り取った崖にはコンクリートのブロックが積まれています。景色がみるみる変わっていくのを通勤途中に見ています。むき出しの崖の斜面は関東ローム層の赤土があって、ブロックが積まれる前に、その美しい姿を見せています。どうも自分はこうした地形に興味があるらしく、現場をしばらく眺めていたい願望に駆られます。バスの時間を気にしながら、やや立ち止まり、崖に穴を空けて人が住めるようにしたらどうだろうと思ったりしています。トルコで見たカッパドキアのように。日本は湿気があって、しかも赤土では無理なことはわかっていても丘陵を利用した建物が出来ないものかと思います。自分の陶彫がところどころ顔を出していたら素敵なのにとイメージを膨らませることがあります。地形を考えた作品の設置は、自分の今後考えたいテーマなのです。                          Yutaka Aihara.com
    農耕タイプの生活
    現在の自分の生活は横浜市公務員としての勤務が中心となっています。創作活動はもっぱら週末で、限りある時間の中で集中して発想を巡らせ、素材に向う作業をやっています。10年も経たないうちに定年を迎えると、きっと自分は創作活動一本になります。その時のスローな生活がどんな展開を見せるか自分には実感がありません。かつてブログにも書いた記憶がありますが、自分は多忙な中で創作を続けてきました。忙しいからこそ多面的な仕事もこなせると感じています。自分は朝から晩まで決まった時間の中で何かをやることが好きなタイプです。たまに変化を求めますが、ほとんど習慣化した中で創作をもやっていける性格です。いわば農耕タイプなのかもしれません。きっと定年を迎える時には、創作活動と併行してスポーツやボランティアをやって、きっと自分なりにリズムを作って多忙さを保ち続けるのではないかと想像しています。                       Yutaka Aihara.com
    「瀧口修造」の周辺
    以前読んだ白倉敬彦著「夢の漂流物」(みすず書房)や現在通勤中に読んでいる巖谷國士著「封印された星」(平凡社)に登場する瀧口修造という人はどんな人だったのか、美術家とのつきあいが多かった故人だけに、その周辺から発せられるエッセイで偉業を知ることができます。瀧口修造はシュールレアリスムの詩人で、ジョアン・ミロやアンドレ・ブルトンとの交流があった人くらいしか自分は理解していませんでした。当時、知り合いたくても、自分が幼すぎて、縁に恵まれなかったと感じています。周辺の作家や美術家の書いたもので瀧口修造の仕事を推し量り、いずれ全集を読もうと決めています。あと10数年早く生まれていたなら…と思うこともありますが、本人でなくても残された詩や評論や作品を通して、その人に近づくことはできるのではないかと思います。瀧口修造は気になる巨匠のひとりです。     Yutaka Aihara.com