2020.04.04 Saturday
昨年春に工房ロフトの拡張工事を行いました。私の作品は陶彫による集合彫刻で、それぞれ分割して木箱に入れて保存してあります。その梱包された量が半端なく、既に1階倉庫は木箱で溢れかえり、その一部が作業場に迫り出してきています。そこで昨年ロフトを拡張したのですが、工房には空調がないので、夏は蒸し風呂状態になり、とてもロフトに長くいられるものではありません。昨年夏に開催した個展の作品がまだ1階の作業場にあるため、今日の午後はそれら木箱をロフトに揚げる作業を行いました。今日は気持ちの良い春日和の天気になり、ロフトはやや気温が高かったものの作業には適した気候でした。今日集合してくれたのは、それぞれの場所で活躍している男性アーティストが2人、いつも工房に通ってきている染のアーティストと美大受験を考えている高校生2人、それに私を加えて、男性3人、女性3人の合計6人でした。荷揚げ作業には適度な人数と思いました。時間は午後2時から4時までの2時間くらいと見積もっていましたが、まさにその通りでした。狭かった工房の作業場が広くなって、快く制作が出来るようになりました。手伝ってくれた皆さんに感謝です。工房は一般的な貸し工房ではなく、私に関係した人たちが自由に使える空間として機能しています。最近は染めのアーティストが頻繁に使っていますが、彼女は清掃や片づけまでやってくれていて、工房管理者として役割を果たしてくれています。私もそうですが、大きな作品だったり、周囲を汚す素材を扱っていたりする場合は、自宅ではなく完全に独立した工房が大変便利で、その環境が創作活動を後押ししてくれます。私の作品も彼女の作品も工房があればこそ誕生した作品と言えるのです。明日は通常の制作に戻ります。今月の制作目標を考えながら進めていきたいと思います。
2020.04.03 Friday
自宅のリフォーム工事が始まって2週間目に入っていますが、和室を洋室に替えていく工事に完了の目途が立ちました。さらに隣接するダイニングの改修工事が今日から始まりました。ダイニングには30年前に入れたシステムキッチンがあり、これを最新式のものに替えていくのです。当然料理が出来ない日々が続くことになるので、食事はコンビニ弁当に頼らざるを得ません。数日前より私たちはダイニングにある食器棚の整理に追われていました。解体前夜であった昨日は家内が夜通し食器の断捨離を行っていました。私は深夜0時で翌日の仕事のことも考えて就寝しましたが、家内の徹夜の頑張りに感謝です。私がこの家を建てた頃、私は陶彫による作品を試作していて、陶芸家の友人を訪ねて栃木県益子や茨木県笠間によく出かけていました。陶土を吟味したり、陶肌をよく見てくる目的で、日本有数な陶芸の産地に出向いていたわけですが、友人の作品も含め、気に入った陶器を買い求めてきました。それは所謂作家ものと言われる1点ものの器ですが、長年にわたって収集してきたため、食器棚には私の思いの詰まった器が溢れているのです。それら器の数々は断捨離が出来ずに、自分の美的感覚を刺激するものとして、どうしても保存したいと思っています。古新聞紙にひとつずつ器を梱包し、段ボールに入れてダイニングの改修工事が終わるまで別の場所に置いておきます。今や自宅は引っ越しでもするような荷物で溢れていて日常生活にも影響を及ぼしています。リフォームが完成したら素晴らしくなることを信じて、今は耐えていこうと思います。
2020.04.02 Thursday
「アフタヌーン・インタヴューズ」(マルセル・デュシャン カルヴィン・トムキンズ聞き手 中野勉訳 河出書房新社)は、前衛芸術家マルセル・デュシャンにインタヴューを行なったカルヴィン・トムキンズの記事が中心になった書籍ですが、その導入としてピーター・チャンによる対話が掲載されていました。C・トムキンズがデュシャンに対して、どんな印象を持ったのか、気軽に語っている場面が想像できました。私は先入観でデュシャンは気難しい人ではなかったのかなぁとさえ思っていたところ、彼の自然な振る舞いに拍子抜けするところもありました。本当にデュシャンはどんな人物だったのでしょうか。C・トムキンズが語ったこんな台詞が印象的でした。「一番重要な要素の一つは、全面的に自由であること、というこの状態だと思います。伝統から自由であること、種類を問わず、ドグマというものから自由であることです。それから、絶対に何かを当然視しないという彼のあり方。自分はすべてを疑った、すべてを疑う中で、何か新しいことを思いついた、そういうことを話していました。~略~すべてを、アートの本性そのものまで含めて疑問視しなければというこの必要、この情熱ですね。レディメイドの本当の要点というのは、アートとはこういうものだと定義づけてしまう可能性を否定することだった。アートはどんなものでもありうるんだ。物体でもないし、イメージですらない、ひとつの精神活動なんだ、と。かつ、こういう考え方は彼の仕事に一貫してあるわけです。それまで誰もやったことのなかったいろんなことを彼がやったのは、自分自身のために、ひとつの自由を見つけることができたからだったんですね。」全てにおいて自由になれるというのは、西洋美術の基礎を学んだ者にとっては、易しいようで難しいものなのです。私は彫刻の概念に囚われていて、空間に対して自由な考え方が出来ているとは言えません。そんなことをマルセル・デュシャンから学んで、自分の意識改革ができればいいなぁと思っているところです。
2020.04.01 Wednesday
新年度になり、私は5年目の再任用管理職として現在の職場を率いることになりました。再任用管理職としては最後の1年間になります。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、新年度のスタートがしっかり機能できない部分もあるのですが、可能な範囲で頑張っていこうと思っています。今年度は初任者を2人、私の職場に迎えることになり、本来なら横浜の某所で辞令交付式があるはずが、感染症の影響で辞令を各職場で交付することになったのでした。私のワーキングパートナーである副管理職も新しい人に代わりました。新しい組織がきちんと機能するかどうか、それもこれも最終責任は私にあるので内心緊張していましたが、徐々に打ち解けていく職員を見て、少しばかり安堵しました。明日は新しい人も含めて全職員が揃います。昼食会に私はシチューを作って職員をもてなそうかなぁと考えています。新型コロナウイルス感染が一刻も早く収まってくれることを信じて、実りのある令和2年度になれば幸いです。私にとっては公務員として最後の奉仕です。創作活動に関しては4月の目標を立てていきたいと思っています。新作は屏風とその前にある床を使って陶彫部品が連結した集合彫刻になりますが、もう1点サイズとしてはやや小さめの陶彫作品を作っていこうと思っています。この作品はテーブル彫刻になる予定です。さらに小品を数点、これも今月中にやっていかなくてはなりません。それもウィークディの仕事の合間を見て頑張ろうと思います。5年目の再任用管理職、まだ横浜市が私を必要としているのであれば精一杯努力するのみです。
2020.03.31 Tuesday
今日で3月が終わります。年度で言えば令和元年度末の最終日になります。私たちの職種は年度で変わるので、今日は職場を支えてくれた人たちの何人かとお別れしなくてはならない日になりました。職場で難しい課題が生じた時に、その人たちが真摯に対応してくれたことが印象的でした。また私は職場の責任者として感謝もしています。私も書類等の片付けに入りました。明日から新年度になり、新しい人たちとの出会いがあります。相変わらず新型コロナウイルスの感染拡大の影響があって、新年度がきちんと始められないもどかしさもありますが、新たな気分でやっていきたいと思っています。今月を振り返ってみると、創作活動では新作の見せ場のひとつである屏風が出来ました。厚板を2層にして格子模様を彫り込み、そこに砂マチエールや油絵の具を滲みこませていきました。今月の制作目標は屏風の完成だったので、スタッフの手を借りながら何とか目標の達成は出来ました。今月は自宅のリフォームが本格的に始まり、日々不自由な生活を送っています。その影響があってRECORDの彩色や仕上げが出来ません。下書きは続けていますが、自宅での生活が落ち着かないと、RECORDに手がつけられなくなることが判明しました。下書きが山積みになることは今までもありましたが、今回は勝手が違っていて、その遅れをどう取り戻せばよいのか見当がつきません。リフォームが一段落したら、どこかの場面で頑張るしかないと思っています。鑑賞は新型コロナウイルスの影響で美術館や映画館に足を運べず、外からの刺激を得ることは出来ませんでした。美術館や映画館は閉館しているところも多くこれは仕方がない状況です。その分、今月は読書に時間を割きました。「奇想の系譜」の著者による神仏に関する楽しい書籍を読みました。それにしても普通の生活は何と幸福なことか、改めて平和で安定した生活に戻りたいと願うばかりです。