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  • 三連休 細切れの制作時間
    三連休最終日です。この三連休は職場の親睦旅行があったり、美大の芸祭に出かけたりして制作時間がまとまって取れませんでした。今日も細切れの制作時間になりましたが、思いのほか制作は進みました。思えば二束の草鞋生活は、長い制作時間が取れないことを前提にスタートしたので、細切れであっても気持ちの転換は慣れているのです。朝7時から9時まで2時間工房にいて、自宅に朝食をとりに戻り、10時から12時まで2時間制作。午後は自宅でちょっと休んで12時過ぎから3時過ぎまで3時間制作。家内と買い物に行って、夕食を済ませ、夜は6時から8時まで制作。工房に4回出入りして制作時間はトータルで9時間でした。おまけに陶彫は陶土が乾くまで放置する時間が必要なため、今日の4回の出入りはちょうど良かったのではないかと思いました。これで何とか制作サイクルに工程を乗せることができました。手のひらが多少ガサガサになっています。これから寒くなるとますます手のひらに負担がかかります。ウィークディの夜にも制作したいと思いつつ、すっかり日が落ちた道を自宅に帰ってきました。
    芸祭訪問&制作の一日
    知り合いにウィークディは国家公務員として衆議院会館に勤めていて、美大の夜間部に通う子がいます。彼女は高校卒業と共に大変な競争率を勝ち抜いて国家公務員になりました。夢を諦められなかった彼女は、理解ある上司の元で勤務の振り替えをしてもらって、一昨年の週末は美大を受験するために相原工房に通っていました。現在は美大油画科2年生。今日は芸祭(学園祭)があって、学内コンクールに初出品と聞いて、さっそく東京の上野毛まで足を運びました。実際に会ってみると彼女はデッサンや色彩のことで悩んでいました。自分自身と向かい合い、これからの方向を探り、未だ成功感がないと言っていたけれど、今はそれでいいのではないかと助言しました。自己表現という長い道のりを歩みだしたばかり、おまけに自分と同じ二束の草鞋、そんな頑張り屋さんに拍手を送りたいと思いました。自分もこうしてはいられないと思い立ち、午後は工房に篭って制作をしました。初めに決めていた制作サイクルが遅れ気味なので、明日にかけて頑張りたいと思います。
    箱根彫刻の森での「洪易」展
    昨日の勤務時間終了時間から、職場全体で親睦を兼ねた一泊旅行をしてきました。箱根湯本で泊まり、今日は彫刻の森美術館で散策を楽しみました。ちょうど台湾の造形作家「洪易(ホンイ)」の個展を開催中で、自分は機会があれば見に来るつもりだったので好都合でした。洪易はまだ若い世代の作家です。動物を抽象化したカラフルでユーモラスなオブジェを作る作家ですが、その質量ともに大変なもので、エネルギッシュな創作活動に感動しました。磨き上げられた曲面に施した色彩豊かな文様は、サブカルチャー的で、しかもアジア的で、生命感溢れる幻想世界が広がっていました。室内では中央に舞台を作り、夥しいオブジェ群が鑑賞者を迎えてくれました。その明るさ、面白さは筆舌に尽くしたいほどです。壁面も巨大な平面作品がありました。洪易の名から易しく(理解しやすい)洪水のようにやってくる世界を思いつきました。楽しい一日を過ごせたことを感謝したいと思います。今日は三連休の初日ですが、疲労のため工房には行けず、制作は明日以降に持ち越します。
    11月から焼成開始
    11月になりました。少し前から自分はネクタイを着用して出勤しています。画家石田徹也の世界からすれば、自分もネクタイをした窮屈そうなサラリーマンよろしく毎朝決まった勤務に縛られている日常を生きています。それでも実際の職場では、さまざまなことが起こり、アクティヴに関わる事態もあり、無味乾燥な日常では決してありません。これだけで充分と思う人もいるでしょうが、自分には創作活動があり、週末はまるで別人になって制作サイクルの中で奮闘しています。今月は先月よりどのくらい制作を進められるのか、あまりにも多い新作の陶彫部品を作ることに焦りも出てきました。「発掘~増殖~」の成形乾燥が、いい具合になっているので、今月から化粧掛けや仕上げを行い、窯入れをしていきます。いよいよ焼成開始です。土練、タタラと紐、成形、彫り込み加飾、仕上げという制作サイクルに、化粧掛け、焼成が加わります。焼成はウィークディの夜に行う予定です。今月も頑張ろうと思います。
    「モローとルオー」展の雑感
    先日、東京汐留ミュージアムで開催中の「モローとルオー」の展覧会に行ってきました。フランスの画家ギュスターヴ・モローは、自分がオーストリアにいた頃に知った画家でした。もうかれこれ30年前になりますが、私は80年から85年までウィーンの美術アカデミーに在学していました。ウィーン幻想派と呼ばれる画家が活躍していた時代で、その幻想派の描く世界とモローの世界が類似していたことがあって、初めは親近感をもちましたが、煌めく装飾性に西欧のキリスト教文化や神話を見て取って、自分の体質と違うものを感じていました。モローは19世紀末に活躍した画家です。当時流行っていた印象派とは異なる世界観をもっていました。パリの国立美術学校の教壇に立っていた時に、弟子となるジョルジュ・ルオーと出会い、関係を深めていきます。ルオーは20世紀を代表する宗教画家になりましたが、モローの精神を受け継ぎました。モローに師事していた頃の初期の絵画から、ルオーは主題に対する生真面目な姿勢を貫いていたことは、今回の展覧会で知ることができました。そうした宗教と絵画に対する敬虔な気持ちが絵画の精神性を高め、ルオー独特の朴訥な中に深遠なる雰囲気を漂わす世界が出来上がってきたのだろうと自分は考えています。