Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 2013‘個展の論評より
    7月に開催したギャラリーせいほうでの個展に、ビジョン企画の新報で主筆を務める美術評論家の瀧梯三さんにお会いして、示唆に富む話をお伺いました。直弧紋を研究し始めたのも瀧さんの助言が契機になりました。その展覧会誌に個展の批評が掲載されたので紹介します。「陶彫。『発掘シリーズⅤ』。大作は厚板六曲屏風と分厚い壁の残骸のようなオブジェ。小品は箱型の形に様々な文様を刻す。どれもが古代遺跡の出土品を模した黒褐色の異様さを備える。虚構ではあるが、迫る力は尋常ではない。」毎回短文を書いていただいていますが、今年は写真も載せていただきました。最後にあった「迫る力は尋常ではない」という一文に勇気をもらいました。今後も尋常ではない迫力ある作品を作っていきたいと思っています。そうでなければ個展の際に、知人友人にわざわざ足を運んでいただいて申し訳ないと思います。非日常的で非現実的な世界が、心に潤いを齎せ、また活力を与えてくれると私は思っていて、それが作品を通した作り手と受け手のコミュニケーションだろうと考えています。
    「枯山水」を読み始める
    「枯山水」(重森三鈴著 中央公論新社)を読み始めました。先月来、縄文文化に関する書籍を読み漁っていますが、古代日本文化の視点を変えずに、次なるテーマとして庭園を選びました。枯山水の歴史からすれば、縄文より時代は移り変わって平安や室町になりますが、その芸術性を考えるのは、場の彫刻を模索する自分にとっ大変勉強になると思っています。著者である作庭家重森三鈴は過去何回かNOTE(ブログ)に取り上げていますが、自分が最も関心を寄せる空間造形作家です。京都の重森三玲庭園美術館や東福寺の庭園を見に行って、その現代的感性に魅せられました。重森三玲庭園美術館では親族の方が案内してくださり、重森三玲を身近に感じることができました。本書の冒頭に「~前文略~枯山水は、東山時代から、必然的な時代の要求によって、本格的に出現したのであった。応仁の乱後の経済的無力、風俗習慣等の一大変化、禅宗の発展などが、その基本であった。そこに簡素化と、単純化と、したがって空間の処理とが創意された。そこに従来の池庭とは全く異質な庭園が出現したのであった。~略~新しく創作された枯山水は、従来の庭園と比較して、奇想天外な作品として誕生し、創意にあふれた永遠のモダンが内在的に発展したのであった。」とあるように枯山水は、恰も前衛芸術の如く出現し、愛好家を魅了して現在に至っているのです。通勤電車の中で枯山水に思いを馳せながら楽しんで読んでいきたいと思います。
    三連休 陶彫制作サイクル
    三連休の最終日です。この三連休は新作に向けてコツコツと作業を積み重ねてきました。朝から気力が尽きる夕方まで作業をやってきましたが、思ったようには制作は進まず、今後の制作工程上の困難な道のりが浮かび上がりました。新作は陶彫だけで木彫はありません。ただし、陶彫部品の量が半端ではなく、これを乗り切るには制作サイクルを作ろうと思っています。週末の制作を充実させるために、土練、タタラ、成形、加飾、仕上げ、化粧掛け、窯入れという制作サイクルのどの工程を週末に組み入れるかを考えたのです。仕上げ、化粧掛け、窯入れは放置しておいても問題なし、陶土の乾燥に絡むタタラ、成形、加飾の作業を週末に集中して行うことにしました。週末の最後に必ず土練を行い、次の週末に備えることにして、週末に入る前夜にタタラを作ってビニール梱包をしておくのが理想です。そうすれば土曜日に成形、日曜日午前中に加飾が出来ます。日曜日の午後に土練をやって、次の週末を迎えるというシナリオですが、そんなに簡単にいかないとは思っています。それでも基本的には制作サイクルを作って当分乗り切っていこうと決めました。仕上げ以降は冬場になって行う予定です。それまでに多く作品を加飾まで終わらせているのが目標です。
    三連休 粘り強く 根気よく…
    三連休の中日に当たる今日は、朝から夕方まで工房で陶彫成形と彫り込み加飾の作業に追われました。彫り込み加飾は制作工程の中では楽しい作業です。彫り込みでは渦巻状の紋様や矩形の繰り返しを自分は多用していますが、成形された面に施して立体を強調する役目を負います。自分の作品は具体的な対象を持たない抽象性の強い作風ですが、簡素な抽象作品とは異なり、表面に施した彫り込みが重要です。そうした彫り込み加飾は、立体構造体の表面に付加するだけのものではなく主題を表すこともあります。自分は立体とレリーフが咬み合う造形を目指しているのです。立体にするための成形もなかなか大変ですが、彫り込み加飾は粘り強さと根気が要ります。これが作品の出来不出来に作用してくるので、今年も集中力をもって取り組みたいと思っています。しつこく拘ることはどんなにやっても無駄ではありません。淡泊であってはならないと自分に言い聞かせ、本腰を入れていきたいと思っています。今日は塔の構造を持つ新作の陶彫部品の成形と加飾を行いました。150以上作らなければならない部品の数点を作っただけですが、6時間程度かかりました。慣れれば時間短縮もあるでしょうが、これはなかなか大変です。明日も継続です。
    今月2回目の三連休
    今日から三連休です。三連休全て制作に使うことは出来ませんが、精一杯頑張ろうと思っています。台風一過の後、秋が近づいて空気が爽やかになってきました。朝の通勤は半袖シャツでは肌寒いので長袖に替えました。ネクタイ着用はまだしていませんが、酷暑が続いた今年の夏が嘘のようです。それに伴って多少疲れが出てきました。今日は土練をした塊を掌で叩いて畳大のタタラを10枚作りました。陶彫はタタラと紐作りを部分によって使い分けて成形を行います。午前中大きなタタラを作って、午後は成形に入りました。涼しくなった工房ですが、相変わらず汗が滴り落ちました。陶彫制作が始まると、自分の性分なのか無我夢中になってしまい己を見失います。それでも思うほど作品が進まず、苛立つこともありましたが、疲れの出ている身体を労わって今日は夕方4時に作業を終えました。体調を整えるため、夜は近隣のスポーツ施設に行って水泳をやってきました。「よくやるね。」と家内が言うので、「ミケランジェロだってムアだって作業の後はグダグダだったさ。」と答えました。明日も頑張れるだけ頑張ろうと思います。